もったいない
6月2日は申し上げたようにNHKのプロフェッショナルという番組で 農業経営者・木内博一さん の話を取り上げていた。
なかなか興味深い内容だった。
「常識を疑う」
「もったいない」
「立ち止まるな 次へ次へ」
前向きにひたむきに生きている人というのはなんとも魅力的な表情をしているものだなぁ と感じた。
色々なエピソードがあったが、なかでも もったいない といって規格から外れた野菜をカット野菜としてパック詰めにして販売するなどの工夫をして成功しているといったくだりはナルホドねぇと思った部分である。
最近は農家と直接交渉して傷モノ野菜を安価に仕入れて成功しているレストランなど、これと類似した話を良く聞くようになった。
思えば、せっかく作った野菜を、見た目が悪いからという理由だけで廃棄してしまうというということがバカげている話ではある。
工業製品ではあるまいに。自然の産物をある規格に当てはめて作ろうというところにすでに無理がある。
大きいもの、小さいもの、傷のあるもの、曲がったものなどがあるのは当然だともっと知るべきだと思うのだけど。
そんな見た目重視の金太郎飴のような野菜しか見たことがない子供だと、二股になったダイコンを見たら「気持ち悪い~」とか「ダイコンじゃない」などと言い出しかねない。
味は変わらんゾ と諭してやる大人がいた方が良いし、実際に味が違うか比べてみる機会があるとなお良いのだが・・・。
先日花屋さんでラベンダーを買ったら、おまけに傷んだラベンダーの鉢をひとつくれたという話を書いた。
これも もったいない であると思う。
蒸れて傷んだ葉っぱを取って、世話をしてやればちゃんと育つはずなのにそれだけの手間を掛けられないのだろう。
商売ゆえ、コストと見合うかという発想は無視できないという事情も分かるし、傷んだラベンダーを並べていてもそれを好んで買っていくお客はいない。
・・・となると捨てるしかないのだろう。
以前書いたことがあるのだが、植木屋をやっていて真っ赤な実を沢山つけたネズミモチをトラック一杯捨てたことがあった。ナンテンやマンリョウなど赤い実をつけた植物は花材としてよく売れると思う。
このネズミモチ、なんとかならんものか・・・ と考えたことがあった。
もったいない はフジヤマ、ゲイシャなどと並んで mottainai として海外でも通じる日本語になりつつある。
国際的にもこういったモノを大切にする発想がどんどん広がってきている証だろう。
・・・・ さて、農業に関するテレビ番組を見て もったいないという発想について書いたのは良いが肝心の写真がない。
昨日に続いてで申し訳ないが 農業 という写真で手元にあったのがアメリカはコロラドで見た農業だった。
車で国道を走っていると、長さが100メートルをゆうに超えるブームが水をまきながらゆっくりと回っていた。
ブームはゆっくりと円を描いていて、その下に農作物が育っていた。
なんともスケールのデカイ景色だった。
そしてコロラドを出発するときに飛行機の窓から見えたのが、ブームの描く円の形に緑がはえているという不思議な光景。
ミステリーサークルのようであるが、それは立派な畑であった。
2 件のコメント:
はじめまして。mottoと申します。よろしくお願いします。
時々blog見させていただいてます。
最近直径50センチの鉢でミニ園芸始めました。
ラベンダーも植えました。レースラベンダーだったかな?
花咲ジジイさんのblogでいろいろ勉強させていただいてます。
これからも楽しみにしてます。
mottoさん
コメントありがとうございます。
初めてコメントを頂戴するとのことですが、花咲ブログの輪が少しずつ広がっていることが実感できるような気がして、とても嬉しいです。
是非これからも御遠慮なくどんどんコメントしてくださいね。
ミニ園芸に関する御質問でも結構です。
よろしくお願いします。
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