針葉樹のオキテ
昨日は手の届く範囲だけ刈り込まれたゴールドクレストについて書いた。
今日は、同じく針葉樹のカイヅカイブキについて。
カイヅカイブキに関しては 先祖がえり の件で以前書いたと思うので、今日はちょっと趣を変えて。
今日の写真のように、木の下の部分にスッカリと緑がなくなってしまっているコニファーを見たことがあると思う。
これは家の人が剪定するときに鬱陶しいので、とかなんとかいって下の枝をバッサリ切ったことによるのだと思う。
普通の広葉樹はこのくらい思い切って剪定しても、後からちゃんと萌芽してもとに戻る。
ものによっては、大胆に切り戻してやったほうが、勢いのある若い芽をふくのでそのほうが良い場合もある。
しかし、針葉樹は全く違う。
針葉樹は緑の葉がある範囲で切っている分には、また枝分かれ(分枝)するなどして木にとっては良い場合があるのだが、緑のない部分にまで切ってしまうともうそこからは緑をふくことはない。
よって今日の写真のような剪定をした場合は、下の木の幹しかない部分にはもう2度と緑は戻ってこないというわけである。
もしこの家の人がそれを分かってやっていればそれはそれで良いのだけど、今回は思い切って切ればまた数ヵ月後には目隠しになるくらい繁るだろう という気持ちでやったのであればそれはちょっと違う。 今の状態を見て しまった と思ってもあとの祭りである。
考えてみれば、山の中に分け入って スギの木が枝打ち されたものを見れば分かるだろう。
枝打ちされたところからは、まったく枝は出ずに、上のほうだけこんもりとしている。
スギもあるコニファーであるので、この理屈が通じるというわけである。
2 件のコメント:
テルペン類の香り。。
華道をならっていたとき
イブキをしならせていけていました。
手にのこる香りを
おぼえています。
良い香りですよね。 きりっとします。
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