うららかな日差しのなか、荒川沿いを散歩していて一面ピンク色のパッチを見つけた。
なんだ?としゃがみこんでみると、それはホトケノザだった。
これだけまとまると見ごたえもあるし、キレイでカワイらしい。
で、このホトケノザはよく雑草と言われて一言で片付けられてしまうのだけど、そもそも雑草ってなんだ?
辞書をひもといてみると
「自然に生える色々な草。また、農耕地で目的の栽培植物以外に生える草。たくましい生命力のたとえに使うことがある」とある。
つまり要らぬところに生える要らぬ草、ってことで、要る場所か要らぬ場所かの線引きは人間がしているわけだ。 (unwanted plant at unwanted place)
そもそも分類学上には 雑草 というカテゴリーはなく、人間自分の都合で勝手にひと括りににしちゃっているだけで、それをよくよく見てみると結構チャーミングな奴らが多いのに気付く。
言い換えれば 野草 とも言えるわけだし。
そこでよく見かける雑草たちに、グッと寄って幾つか見ていこうと思う。
トップバッターは ホトケノザ Lamium amplexicaule
和名ホトケノザは葉っぱのカタチが仏さまの座る台座に似ているのでついた名前だといわれている。
これはシソ科の植物。このシソ科に共通することを幾つか覚えておくとオモシロイ。
- 茎の断面が四角
- 葉は対生
- 毛が生えている
あたりが代表的な特徴。
1は茎を持って指先で転がしてみよう。カクッカクッと角張っているのが実感できるハズ
2は見ての通り、葉っぱが常にペアになって茎から出ている
3は花、茎、葉などあらゆる場所に産毛のように細かい毛が生えている
今回の写真はちょっと縮小率を下げてあるので上の2枚は毛が生えているのがみえると思う。
他にも花の形が以前述べたことがある 左右相称 になっていたりする。(3月14日ユリオプスデージー)
シソ科にはおなじみものがかなり多くて、シソは言うに及ばずラベンダー、ローズマリーなんかもそう。
お刺し身の薬味でホジゾがでてきたら見てみてねん。
4 件のコメント:
こういう身近な花も大好きです。
今回の写真、クリックして拡大するとどれも綺麗ですね~。
とくに左の下の写真は逆光っぽくて幻想的。
上の写真で毛がポワポワしているのも見えました。
そういえばたしか昭和天皇も、雑草と言う名の植物はありません、みたいなことをおっしゃっていたような。
雑草という名の植物はありません・・・、ですか。含蓄のある良い言葉ですねぇ。
カメラが高級なのか、撮影者の腕とセンスがよいのか、いつも美しい写真ですね。見とれてしまいます。
ところで、ホトケノザって、葉っぱがクリスマスツリーみたいになっているのが特徴の小さな草花だと思っていました。違ったのかな?実家の近所の土手に咲いているので写真を撮ってみようと思います。
「ワシの生まれたところではこれをホトケノザと言う」「何言ってるの。アタシのところではコレよ。」「まあ待て、我家ではこれをね・・・」ってなことはママあること。これが家単位、地域単位、地方単位、国単位などで全く異なるというのは必然。そこに一本スジを通しましょう、というのが「学名」です。Lamium amplexicauleはユニーバーサルです。ちょっと馴染みづらいけど徐々にネ。それにしてもじゅんぺいさんは夜更かしですね。
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