~Weekly Basil News vol.3
晴天の日曜日、外出先から戻ると我家のバジル君がグッタリしていた。(写真左上)
水遣りには注意していたはずだけど、ここのところ好天が続きでベランダ脇の日当たりのいい場所に置いてあったので水分が一気に蒸発してしまったようだった。
バジルのように柔らかい植物にとって水不足はテキメンですぐにグッタリしてしまい、それが過ぎると致命傷になってしまう。見たところまだそこまではいっていなかったので、あわてて水をやって日陰で様子をみた。
数時間後。
我家のバジル君はシャキーンと見事な復活をとげた。
改めて見てみると間引きをしてきたとはいっても、まだ込み入っているようだったのでこの際さらなる間引きを敢行することにした。
ただ、間引いたものをポイしてしまうのはいかにももったいないので、それを別の鉢に植えて有効活用することにした。これを園芸界では「鉢上げ」というらしい。因みに英語ではpotting upと言っていたな。
そーっとなるべく根っこを傷つけないように引き抜くと立派な根が生えていた。(写真右上)
なぜそーっとなのかといえばモチロン根を傷つけないようになのだけど、もっと詳しく言うと「根毛」を傷つけないようにということ。
このバジルなどは一本メインの太い根(主根/primary root)があり、そこから何本かに枝分かれしていて(側根/lateral root)、さらにそれらから細かいヒゲのような根(根毛/root hair)が生えている。植物が水や栄養を摂取するのは主にこの根毛からなので、なるべくこれを傷つけないようにということなのですね。これは他の植物にもあてはまるので、もし植え替えなんかやろうという人は覚えておくと役に立つハズ。
結局、もとのポケットティッシュのような容器に残ったのは2苗。(写真左下)
テラコッタの新居には3苗が引越した。(写真右下)
これがチャンと根付けば、スクスクと大きくなってカプレーゼを何回か楽しめるハズ。
あるいはパスタも何か作っちゃおうか。夢は膨らむ。
ベランダに土を広げてアレコレやったついでに鉢植えのゼラニウム(Pelargonium)を増やしてみることにした。
挿し木である。
基本的な園芸テクで、案外簡単。
それで植物が増えちゃうわけなので花屋さんなんかはあまり教えたがらないんじゃないだろうか。
まだ若い芽を5本選んで親株から切って、大きな葉っぱをナイフで取る。
花芽もいらないので取る。
花芽があると花を咲かせるために貴重なエネルギーがそこにとられてしまうからだ。当面エネルギーが必要なのは「発根」、つまり根付かせることで、そこに集中させる。
水をたっぶり含んだ土に浅からず、深からず挿し穂を等間隔で植えて、あとはビニール袋をかぶせてそっとしておく。
ビニールを被せておくのは余分な水分の蒸発を防ぐため。
これで2~3週間で根がつくハズ。100%の成功率であればそれはスバラシイけど、仮に50%としても2~3本新しい株ができる。それを大きくなるにしたがって鉢上げしてやれば、我家のゼラニウムはお金をかけずに増やすことができることになる。
でもこれを売ったりして商売に結びつけると、知的財産権の侵害などとややこしいことになると思うので気をつけないといけません。
さて、うまく根がつきますでしょうか、お楽しみ。
1 件のコメント:
バジルくんは順調ですね!
私ももう少しあたたかくなったらチャレンジしたいと思います。
福寿草の話は面白かったです。
あたたかさで虫をよぶなんて、初耳!!
それに館サマの文章はウィットに富んでいてとても楽しいです^^
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