昨日は暖かかった。
春到来、来々!という陽気だった。
昼過ぎにちょっとばかりウキウキと浮かれて一人散歩に出掛けた。
市ヶ谷そばの外堀のほとりに腰掛けて、柔らかい日差しのなかでお弁当を食べてみた。
ちょっと離れたところではオジサンが日がな釣りに興じている。
お堀の対岸では黄色の総武線、オレンジの中央線が行ったり来たりしている。いつもはあれにのってこちらを見る側なのに、今日はこちらでピクニックとはなんと優雅なことよ。ちょっとした優越感である。
陽だまりに腰掛けて弁当をつつく・・・ こんな単純なことがこれほどシアワセとはちょっと意外だった。
オマエは仕事してんのか?というスルドイ ツッコミ が聞こえてきそうである。
サクラの頃にはこの辺はスゴイ人出だけど、つぼみはまだ固い。
弁当を食べたあと、改めて地面に目を落としてみると、咲いていましたブルーのカワイイやつが。
オオイヌノフグリ (Veronica persica)
日本語の意味的には「大きな犬のフグリ」ってことらしくフグリが何なのかは辞書を引かれたい。
なんでこんな名前なのかなぁとちょっとガッカリである、こんなにカワイイのに。
そもそもはヨーロッパ原産の帰化植物で英語では speedwell というので、そっちのほうがマシな気がする。学名の persica はペルシャの意味で、ペルシャからヨーロッパに至りその後日本へも伝わったのだろうと想像できる。
茎が地面をはうように広がり、ポツポツと青い花が点在するのは 雑草 と一括りにして片付けてしまうには惜しい気がする。
子供と話すときに腰をかがめて子供と同じ目の高さで話すことがあると思うけど、植物も彼らと同じ高さにあわせてみると、見えないことも色々見えてくるよ。
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