2008年3月6日木曜日

カネのなる木 と カネになる木


我ながらウマイこと言うなぁと悦に入ってしまう今日のふたつの植物。
   
まずひとつめは「カネのなる木」などと言われて園芸店なんかでよくお目に掛かるコレである。
カネのなる木 Crassula ovata である。
これはベンケイソウ科(Crassulaceae)の典型、多肉種の植物で葉っぱが「多肉」っていうのだから厚みがあってみずみずしい。この葉っぱがちょうど硬貨のようなので、誰が名付けたのかカネのなる木なのだろう。

余談だけど英語で多肉種の植物のことをまとめて succulent という。「みずみずしい」「ジューシーな」という意味で、多肉ってどういうニュアンスなのか良く伝わる。肉汁タップリのステーキなども juicy succulent steak と言ったりもする。

ovata はラテン語で「タマゴ形の」という意味で葉っぱのカタチが丸いタマゴ形をしていることからきている。余談以上。
   

普段はそのお金のような葉っぱばかりで、たいして面白くもないのだけど、この時期花がさく。
花びらが5枚、ピンクの可愛いヤツだ。
   
それに対して カネになる木、 

ミツマタ Edgeworthia chrysantha




名前の由来となっているように、枝がすべからく3つに分枝しているのが特徴である。
(上の写真参照ね)
別に二股をかけている色男と張り合ってミツマタな訳ではない。
   
白というかクリーム色の細かい毛が生えた蕾が長い期間(4、5ヶ月くらいか)枝の先っちょにぶらさがり、この時期にようやく花を開く。
    
なんで「カネになる木」か? これは僕が勝手に言ってるだけでそんな通称はないので悪しからず。
ミツマタは和紙の原料として結構知られているのだが、実はコイツはお札(紙幣)の原料にもなっているらしい。
   
まさに知る人ぞ知るである。
    
世の中カネ、カネ、カネでんなぁ。

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