花には大きく分けて風媒花と虫媒花がある。
花粉の媒介を誰がするかという問題。
一般に虫媒花は虫たちに花粉を運んでもらわなければならないので、蜜を出したり、良い香りを漂わせたりする。
花そのものが大きくて派手なのも目だって虫たちに存在をアピールしたいからだろう。
いっぽう風媒花は風を相手にしているので、目立つ必要はない。
なので地味で香りもせず、そのかわり大量の細かい花粉を出す。
この前見かけたのはクリ。
どうだろう、この花は上記の特徴に照らすと。
派手とは言いがたいので風媒花のような気もするし、でもご存知の方もいると思うけどクリの花って独特のニオイがするでしょ。
実際、よく見てみると小さな虫たちがしきりにクリの花の周りを飛んでいる。
おそらく虫媒花で間違いないとは思うけど、風媒花的な花粉の伝達も行われているのではないだろうか。
そしてさらに良く見てみると白い穂状のものは花粉を放つ雄花。
その根元についている球形の花は将来クリになる雌花。
もうイガイガ(殻斗)の気配がうかがえる。
街中でそれほどみかけるものでもないけど、もし見つけたらちょっと足をとめて観察してみると面白いよ。
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