花壇というのはなかなか難しい。
人を楽しませるのも、この庭はスゴイと思わしめるのも、花壇の役割であり、いわば庭の顔的な存在である。
花壇の優劣は
①デザイン
②植栽
③メンテナンス(維持管理)
で決まると思う。
①デザインはもちろん大切。
フォーマルでいくか、カジュアルでいくか、平坦(平面)でいくか、高低差をつけるか、などなど様々な要素が考えられる。
②そして植栽。
たかが植栽、されど植栽。
いかにデザインの優れた花壇をつくっても、そこに何を植えるかで全てが台無しになってしまうこともある。
逆にデザイン的には平凡であっても、優れた植栽ができれば、それは素晴らしい花壇になりうる。
何をどうやって植えるか、がとても大切。
③最後にメンテ。
せっかく素敵な花壇を作っても、雑草だらけだったり、水切れを起こしてうなだれている花ばかりでは全てがブチ壊しだ。
キューガーデンのパームハウス前には大きな花壇がある。
これはパーテェー(parterre)といって、幾何学的にデザインされた花壇。
ここのデザインは僕の知る限り10年以上変わっていない。
この花壇は年に2回全面的に植え替えられる。
この花壇の責任者が何を植えるか植栽案を作り、それに従って裏方で半年がかりで苗を作る。
そして一週間以上掛けて植え替える。
なので、行く度にここの様子が異なっている。
これは楽しみだし、このパームハウスはヴィクトリアゲートから入場したらばすぐ目の前にあるのでいわばキューガーデンの顔でもある。
今回行ったらばご覧のようにブルーとピンクの2色をテーマに花壇が作られていた。
・・・・これ、どう思います?
僕は、これはいかがなものかと思った。
よく言えばシンプル、悪く言えば退屈な花壇だと思う。
これだけの広いスペースに、あまりにも「動」の要素が無さ過ぎる。
動とは、例えば草丈の異なる植物を使って高低差をつけるとか、色合いの異なる花を使ってみるとか、さらには補色(反対色)を使ってコントラストを強調してみるとか。
一見、良いようでいて、これはイカンなぁと思って今年の花壇を見てきました。
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