日曜日にちょっと用事があって、さる場所へと出かけた。
色々と樹木の話なぞしてきたのだけど、そこに「ドングリの木」があった。
ドングリの木と言ったのは先方様で、なるほど地面にはまだドングリがたくさん落ちていた。
樹高が15メートルくらいはある立派な木だったけど、それが正確に何の木なのか分からなかった。
ご存知のようにドングリとはブナ科の木になる実の総称であり、ドングリがなる木はどことなく似ている。
普段から見慣れたマテバシイ、シラカシ、スダジイ、あたりであれば自信を持って言い当てることができるけど、案外自信のないものも多い。
そこにあった大きなドングリの木は幹肌だけ見ていると、クヌギのようでもあり、ミズナラのようでもあり、正直なところ良く分からなかった。
そこでドングリをひとつ拾って帰ってきた。
というのは、ドングリで木の判別(同定)ができるから。
大事なのはドングリだけではなく、一緒に殻斗というドングリの帽子の部分も持ち帰ること。
このふたつがセットになって、はじめて判別ができるのだ。
まず殻斗を見る。
細かいウロコ状の殻斗だ。
殻斗には「トゲトゲ」「シマシマ」などのタイプがあるので、まずそれで候補を絞る。
さらに、ドングリそのものの形と、先端部分の柱頭がどうなっているか。
これらを総合して判断してみると、どうやらそこで見かけたドングリの木はコナラだと結論づけた。
そんなに種類が多いわけではないので、ドングリくらい一発で見分ける眼力をもちたいものである。
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