2011年7月16日土曜日

窮屈な大木

昨日はちょっと変わった仕立て方をしたイチョウをご紹介した。

しかし、そのくらいで驚いていてはいけない。
世の中は広いもんである。

今日のを見たらさらに驚くに違いない。

いかにもイギリスという写真。

恐らく三角に刈り込まれたイチイに目がいくかもしれないが、そこではない。

その下にある白っぽい緑をした横長の植物を見て欲しいのだ。

なんでしょうか、これは?
真ん中からスッと出て、そこから左右に枝が分かれていてこのような樹形になっている。

これは当たらないと思うよ。
だって、本来の樹形を知っていれば、まさにありえない姿だから。

正解は聞いてビックリ! なんと ヒマラヤスギ であります。

ヒマラヤスギといえば、樹高40メートルにはなろうかという大木である。
枝ぶりも大きく垂れ下がるような、円錐形のいかにも針葉樹という風格漂う木であります。

それがですよ、壁に這うように横長に仕立てられてしまっているってんだから驚きである。

上の写真では大きさが良く分からないと思うので、下の写真をみていただきたい。

人がいるでしょ。
その人の胸の高さよりももっと低い。

しかしながらチラリと見える幹の太さはなかなかのものである。

何年こうしてここにあるだろうか?
30年か、50年か。

昨日のイチョウも大木。
今日のヒマラヤスギはもっと大木。

そんな大きなやつらを、意のままに仕立てる技術はなかなかスゴイ。

なかなかスゴイけど、窮屈な思いをしているであろう樹木にとってはなんだか気の毒なカンジがする。

纏足(てんそく)みたいだよなぁ。





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