2009年10月15日木曜日

一難去って・・・
   

   
歩いていたら街路樹に目がいった。
  
なんてことはない、スズカケノキだ。
これまで花咲ブログでも9月26日、9月19日、2月18日(いずれも2008年)に取り上げた。
  
都内某所の街路樹剪定でスズカケノキと嫌というほど対峙した。
  
そんなことを思い出しながら歩いていて、木に掛かっていたラベルを見ていると、そこにスゴイ工夫があることを発見した。
  
木に名札(ラベル)をつけることは大変意味がある。
一般市民に木の名前を知ってもらうことで、より親しみがわくきっかけになるし。
  
でもそのラベルをどうやって木に付けるかが問題なのだ。
  
針金で木の幹に結びつけると、木の幹が当初巻いた針金以上の直径に生長する。
そして一種の窒息状態のようになって、木にとんでもないストレスが掛かる。
枯死することもある。
  
で打ち付ける方法なんかが無難だと言われている。
  

  
ところが今日見かけたラベルは、伸縮するバネで木に取りつけられていた。
これなら木の生長に合わせてバネが伸びるので幹を締め付けることはない。
  
なんと賢い!
実用新案でもとってるんではなかろうか?
    
そんな訳でこのスズカケノキは安心したことだろう・・・・ と思ったのだが、まさか!と思い直して道路側から木を見るとガードレールに幹が食い込んでいた。
これは以前花咲ブログで書いたものと同じ悲劇的な状態ではないか。
   

   
これだけで安心してはいけない。
さらにこのスズカケノキはゴミの集積所にもなっているらしくて、ゴミに囲まれて寂しそうにしていた。
  
木の幹が孫悟空の輪のように締め付けられないとホッとして、一難去ったと思ったらこれである。
都会に生きる木は気が抜けないなぁ。
  
本当に気の毒である。
 
  

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