ラベンダー風呂報告
昨日の朝はすごかったけど、午後からは台風一過で風は強かったけど気持ちの良い天気だった。
夜になって、万難を排して銭湯へと向かった。
実は、この銭湯へは初めて入る。
実に古めかしい門構えで、のれんをくぐると、お決まりの下足入れがある。
そして 男湯 の引き戸を開けて中に入ると、番頭のおばさんが座っていた。
この番頭台がすごかった。
これまで見たことがある番頭台は、番頭さんの座っている下半身は見えず、暇つぶしが出来そうな小物がいろいろ置いてあるのが常であったが、今回はこういった概念をブチ破るものだった。
なんと番頭台は板の間になっていて、そこにおばさんが膝を抱えて体育座りをしているだけのシンプルなものだったのだ。
入浴料450円を払って入る。
今日はラベンダー風呂だから混んでいるのだろうと思っていたのだけど、あにはからんや。
男風呂には僕を含めて3人しかいない。
改めて中を観察すると、天井は高く、形も美しい。
なんというか、日光金谷ホテル的な内装なのである。
壁には大きな古時計。 しっかり現役である。
ガラス戸の向こうには湯船の上に大きな富士山の絵。
さて、では脱ぐか・・・。
ところがあたりを見回すとロッカーなんてものはないのだ。
カゴが幾つか置いてあるだけ。
これもセンセーショナルである。
性善説銭湯ってところだろうか。
特に貴重品もなく、気兼ねなくスルスルと脱衣して浴場に向かう。
イヤ、実は気兼ねはちょっとしていた。
何故なら、番頭のおばさんからすべての行為が丸見えなような気がしたからである。
丁度常連さんらしきオジサンがフル〇ンで番頭のおばさんと真っ向から談笑しているのを見てなんかクラクラしちゃったのである。
気を取り直してガラガラっと中に入ると確かにラベンダーの香りがする。
手早く身体を洗って待望の浴槽につかる。
ああーーっ・・・。
これをカイカンと言わずに何といえば良いのか。
浴槽につかっていると、腰のあたりに何かを感じた。
これがラベンダーだった。
洗濯機にデリケートなものを入れるときのネットに、ラベンダーの花と茎が入っていて浴槽をプカプカ浮いていたのだった。
僕はてっきり、ラベンダー・エキスでもたらしてラベンダー風呂と言っているのかと思っていたのだが、いやいやなかなかどうして本格的なラベンダー風呂である。
天然ものかぁ と思うとより有難味が増した気がした。
湯船はボコボコ、ブクブクとあぶくが出てくるジェットバスのようなものだったが、浴槽の脇には
20世紀の風呂 ハイドロマッサージ
とあって、効用などが謳ってある。
20世紀かぁ、いつの間にか遠い昔になっちゃったなぁ
となんとなく寂しくなった。
21世紀も10年近く経っちゃった訳だし。
そんなことを青くて高い天井を見ながら思った。
この前も書いたが、本来の銭湯の日(銭湯=1010)は10月10日で、明日都内の850軒の銭湯でラベンダー風呂が楽しめるハズである。
更には、ご覧の七福神タオルもくれるという太っ腹である。
銭湯の経営は最近本当に厳しいと聞くが、なくならないように頑張って欲しいなぁ。
3 件のコメント:
「まだこういう昔ながらの銭湯があるんだなぁ」、と幼い頃に通った銭湯を思い出し、懐かしいキモチになりました。
経営は大変だと思いますが、まだまだつぶれないようにがんばって欲しいですね。
マコロンさん
コメント有難うございます
そうなんですよねぇ。味のある銭湯がだんだん少なくなってきているのはなんとも寂しいことです。
マコロンさんはまさか平成生まれではないですよね。
昭和ド真ん中の花咲ジジイとしては、銭湯は懐かしい思い出で一杯です・・・(涙)。
ラベンダー風呂いいですね!
私もラベンダーの香り、大好きです!!
甘くて、とても心地よくて、リラックスできますね。
お写真とても古めかしい銭湯ですが、昭和の感じで風情があっていいです!湯煙と一緒にランベンダーの香りで癒されますね☆
図書館でラベンダーを調べてたら、ラベンダーって何種類もあるんですね!?てっきり1種類かと思っていましたが、、、種類によって香りも違うのかなぁ…ふと写真をみながら香りを想像してました。
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