2009年4月30日木曜日

フラワーオークション
   
    
首都高湾岸線を横浜や羽田方面に走っていて、赤、黄、緑などの花をモチーフとした看板(?)のようなものに気付いた人も多いと思う。
   
あれは大田市場といって築地の魚・青果市場のように東京都が運営する総合市場なのである。
部門が青果、水産、花卉に分かれていて、その変わった看板のふもとに花卉部門があるのだ。
   
昨日は僕は早起きをして自転車を片道20キロちょっとこいで、この市場にいってきた。
   
仕事として行ったこともあるのだが、昨日は純粋な社会科見学。
来る母の日に向けて市場はカーネーションで盛り上がっているのではないか? と思ってその市場動向を肌で感じるために繰り出してみたというわけだ。
   
花のセリは朝7:00開始と、他の青果、水産に比べるとややゆっくりめのスタートなので、市場の中を歩いてこれからセリに掛かる花を見て回った。
群馬、埼玉などの国産も多いが、コロンビア、オランダなど海外からの花もかなり多く見受けられた。
   
因みに花のセリは毎日開催というわけではなく、さらに 切り花のセリの日 と 鉢物のセリの日 と別の日に行われるので、事前に調べていかないと、せっかく行ったのに休場だったり、お目当てのものがセリになかったりする。
   
場内には一応業者向けの花屋さんも十数軒並んでいて、街の花屋さんや、フラワーアレンジを生業とする人たちが買い出しに来ている。
当たり前だが花の種類が多くて、かつ安い。
   
   
セリが始まると、もっとまとまって多く買う業者がセリに参加する。
傾斜のきつい講堂のような席に座って、眼下にセリ人が威勢のいい声で次から次へと花をセリにかけていく。
  
    
参加者は机の上にあるスイッチによって入札する。 座席正面というかセリ人の頭上には大きな時計のような、あるいは車のスピードメーターのようなものがあって、これでセリ値が誰にでも分かるようになっている。
これを 自動セリシステム というらしい。
    
世界で最大の花市場だといわれているオランダのアルスメア(Aalsmeer)花市場を見に行ったことがあるけど、全く同じシステムだった。
   
で、4月29日(水)の大田市場における取引は・・・
 1位 キク 427,000
 2位 カーネーション 311,000
 3位 バラ 231,000
 4位 ユリ 56,000
   
というわけで、母の日としてカーネーションは2位と健闘はしていたけど、1位のキクには水をあけられていた。
この1位から3位までのキク、カーネーション、バラは順序は定かではないが、日本で取り扱われる切り花ベスト3そのままであると聞いたことがある。
   
キクはかなりシャレたものも最近出てきたけど、やはり何といっても墓前にお供えしたり、葬儀に使ったりといった需要がなんといっても大きいのだそうだ。
  
築地に観光客が大挙して押しかけて問題になっているけど、大田市場には気の利いた食堂や寿司屋はないながらも穴場的に面白い場所だと思うのでおススメしたいと思います。
  
  

1 件のコメント:

じゅんぺい さんのコメント...

興味深いレポートでした!
単位は箱?

ちなみに、やはり高速羽田線から見える「大根が突き刺さっている建物」は、きっと青果市場ですね。