イチョウの憂鬱
3月にイチョウの街路樹剪定を目撃したことを書いた。
そして現在。
新緑が一斉に芽吹く今の時期、3月にガッツリと剪定されたイチョウたちは、すけすけスカスカの状態でちょっと寒そうにしていた。
そりゃぁそうだ。
これから芽を吹きますよと準備していた場所をほとんど切られてしまったわけだから。
かろうじて残っていた新芽のつぼみから申し訳程度に新芽を出している。
彼らは強いので、これで枯れることはないと思うが今度の秋にギンナンは見込めないだろう。
なぜならイチョウの花が咲く今の時期に、花を咲かせる枝が無いんだから。
受粉して実を結ぶ以前の問題だ。
これから彼らが頑張って枝を再生してもとの樹形を取り戻したとしても、その頃には花の季節はとうに終わってしまっている。
さっぱりして良かったですねぇ、なんていうのはその場でのお話で、秋になったら今年はギンナンが取れなくてどうなってるんだ、と苦情があるかもしれない。
いや、最近はギンナンは臭くてたまらんからなんとかギンナンができないような方法はないものか という苦情があって、考えた末に3月にあえて剪定をしたのだとすれば、それはそれでかなりの策略家である。
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