2009年4月12日日曜日


セイヨウジュウニヒトエ Ajuga reptans
    
    
青い花が目をひく。
   
この時期青い花を咲かせるのは、他にムスカリなんかがあるけど、このセイヨウジュウニヒトエもなかなかのものだ。
   
このブログを書くので調べて分かったのだけど、日本固有のものをジュウニヒトエ(Ajuga nipponensisといって、ヨーロッパから入ってきた園芸品種のものをセイヨウジュウニヒトエ(Ajuga reptansといって区別しているようだ。
    
ジュウニヒトエといえば一般にこれを指すと思っていたのだけど、別の種類があると分かって勉強になった。
   
それにしても十二単(ジュウニヒトエ)とは気の利いたネーミングではないか。
この小さな花が沢山咲く様子からついた名前らしい。
   
学名も、英語の一般名も アジュガ という。
最近は日本でもアジュガで流通するものが増えてきたと思う。
   
今の時期に花が咲くけど、あとは地面を覆うようにはえる葉っぱが特徴で、かなり地味な植物ではある。
でもこのビッシリと密度高くはえる性質から、グラウンドカバーとして重宝されている。
   
庭の手入れにいって、ときどきこれがはえているお宅がある。
作業中に 誤って 踏みつけてしまうことがあるが、なんのなんの 彼らはその程度ではびくともしない。
  
強いのだ。
   
植物そのものに目を向けると・・・
   
    
アジュガはシソ科の植物である。
それが証拠に、まず花の形が他のシソ科のラベンダー、ローズマリーのように 左右相称 になっている。
  
次に葉っぱのつき方が 対生 である。
これはどういうことかというと、葉っぱが左右それぞれペアでついているということ。
これに対して 葉っぱが左右交互についているタイプを 互生 という。
   
そして、シソ科の隠れたる特徴として細かい毛がはえていることがある。
写真をクリックして拡大して見ていただきたいのだけど、花のツボミのあたりに細かい産毛のような毛がはえているでしょ。
この毛がシソ科の特徴なのだ。
   
お寿司屋さんにいって、つまみに刺身盛り合わせなんかを頼んだら、つまについてくるホジソをよーく見ていただければ、これらの特徴も納得していただけると思う。
   
ともあれ、なかなか可愛い花である。
  
  

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