アカメガシワ Mallotus japonicus をご存知か。
空地があるとすると真っ先に生える先駆的な植物である。
その生命力もなかなか大したもので、植物にとってかなりしんどいと思われるような場所にでも逞しく育っているのをよく見かける。
例えばこの石垣に生えているのは間違いなくアカメガシワ。
まだ小さい。
ここで問題なのは、このアカメガシワはこの石と石の隙間にタネが入り込んでこうなったのだろうか、ということ。
タネがやってきて、そこで発芽し成長していくというのが通常パターン。
これもそうなのかなと一瞬思ったけど、よくよく見ていたらひとつの仮説が思い浮かんだ。
この壁を見ていただきたい。
なんの変哲もない石垣の壁だけど、その石の隙間にアカメガシワが相当数芽を出しているのが分かる。
黄色く囲ったのが全てアカメガシワ。
これら全てが石の隙間にタネが付着して発芽したのだろうか?
たぶんそうではないと思うんだよね。
これはあくまでも自分の見立てだけど、恐らく大きなアカメガシワがこの石垣の上に育っていたことがあって、その部分は過去になんらかの理由で枯れてしまった。
ところが根はしっかり生きていて、その根から石垣のそとに向かって芽が出てきたのではないかと思うのだ。
であるならばこれらアカメガシワ全てひとつの根で繋がっているということになる。
以前アカメガシワを堀りあげようとしたことがあったけど、その根の旺盛な張り方にこちらの体力がもたなかったという経験がある。
そういうことから考えるに、これら全て同じ株だと思うし、たぶん間違いないと思うんだけど。
できれば石垣を崩してその内部を見てみたいものである。
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