2011年5月18日水曜日

オレたちモクレン属



ゴメンね、ベタなタイトルで。

「オレたちモクレン属」 はいうまでもなく8チャンネルでやっていたバラエティ番組からインスパイアされたものである。

モクレン Magnolia liliiflora 
コブシ  Magnolia kobus 
ホオノキ Magnolia obovata 
タイサンボク Magnolia grandiflora 

など全てモクレン属 Magnolia (マグノリア)なのである。

そうやって考えたら
「モクレンとコブシはどう違うのですか?」 などという困った質問からは解放されて気が楽になる。

「違いませんよ、ともにマグノリアです」と答えれば良いのだから。

ちょっとそれは詭弁である気もして、TPOによってちゃんと説明しなければいけないこともあるけど・・・。 まぁいいじゃないの、皆マグノリアで。

で、今日は昨日書いた 「雄しべと雌しべがらせん状についていることが特徴です」 というあたりを解説してみたい。

花が終わった今の時期、一番上の写真のようにスティック状のものをみたことがないだろうか?

あれは雄しべと雌しべがついていた跡で、これから秋にかけて実になる部分なのだ。

分かりにくいと思うのでまず花の写真を見ていただきたい。



赤い部分が雄しべ。
何本と決まっているわけではなくて多くの雄しべがついている。

そして黄色い部分が雌しべ。
これも何本と決まっておらず沢山の雌しべがついている。

花が終わるとこれら雌しべ雄しべもポロポロと落ちて、スティック状の 「実のもと」 が残る。


赤い部分に雄しべがついていた。

まだ何本かついているね。

そして黄色い部分に雌しべがついていた。

これらの雄しべと雌しべがついていた跡をみると らせん状 に雄しべも雌しべもついていたんだなぁと分かると思う。

実物を見れば納得できるはずなので、是非見かけたら手繰り寄せて近くで見て欲しい。

面白いのは新しい葉がでる直前は、葉っぱはタテにクルクルと巻かれて芽の中に収納されていること。
この細長いもののなかに若い葉っぱが葉巻のように巻かれて収納されている。


そして、世に出て徐々に葉を広げていく。

これまで書いてきた葉と同様、若いうちは柔らかくて小さい。

こうやってみると花の散ったモクレンもなかなか興味深いと思うのだがいかがだろう。








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