2011年5月15日日曜日

赤い新芽

今日は良い天気だった。

お出掛けの方も多かったのではないだろうか。
花咲ジジイも朝から今まで出掛けて5月の爽やかな陽気を楽しんだ。

気温は真夏ほどでもなくとも紫外線はかなり強いので要注意である。

さて、今日の話題も書こう書こうと思いつつ時間が経ってしまったものだ。
旬の話題とは言い難いが、どうにかまだ目にすることができる話なので書くことにした。

今は新緑の季節。
落葉樹も広葉樹も一斉に新たな芽を出してグングン生長する。

「新緑の季節」 と書いたけど、色を注意深く見て欲しい。

新しい芽は果たして何色をしているだろうか?

「緑に決まってるでしょ」 なんて言わないでじっくりと見て欲しい。

赤い新芽というのが案外多いのに気付かないだろうか?

それらのほとんどはずっと赤いままではなくて、時間の経過とともに少しずつ緑色に変っていく。

そして柔らかい。

赤くて柔らかいというのは、何やら赤ちゃんのようだ。

幾つか写真をお見せしよう。

イタドリ Fallopia japonica

アカメガシワ Mallotus japonicus

クスノキ Cinnamomum camphora

レッドロビン Photinia x fraseri

アセビ Pieris japonica

とこれらは一例であって枚挙にいとまがない。

なんで新芽が赤いのか?

これは冒頭で書いた 紫外線 と深い関わりがあるといわれている。

新芽はまだ世の中に出たばかり、赤ちゃんのように柔らかでデリケートである。
それがいきなり強い紫外線を浴びたのでは良いことはない。

そこで若葉のなかにアントシアンという赤い色素ができて若い細胞を紫外線から守っているのだ。

葉の成長とともにアントシアニンは徐々に薄れて、葉は大きく硬くなって光合成を盛んに行うようになるのである。

そんな訳なので 「異常気象もここまできたか、5月だってのにもう紅葉か」 と勘違いせずに若い葉っぱにそっと触れてみてほしい。







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