春になり我々の前に再び姿を現すのは、何も花に限ったことではない。
クマは冬眠から覚め、ムシが飛び回る。
ムシは 虫媒花 で説明したように植物を語るには欠かすことができない。
そして花粉を運ぶだけではなく、いろいろやらかしてくれる。それが良いこともあれば、悪いこともある。
悪いことばかりが目につくのは人間の世界もムシの世界も同じことか。
良いことをするムシを益虫、悪さをするムシを害虫という。
それらは雑草の定義と同じで、益虫か害虫かっていうのは人間の立場から見てジャッジしているのであって、大きな生態系のなかでは生きるためにやることをやっているだけだと僕は思うのだけど。
園芸を学ぶときに 昆虫学 という科目もシッカリあって、その係わり合いの大事さがうかがえる。
さて、今日の写真にあるチョウとハチは花粉を運ぶムシの代表選手で一応益虫だ。
一応と言ったのは、チョウは幼虫のときに葉っぱを食い荒らす害虫の場合があるから。
植物もモノによっては他の花の花粉を受粉(他家受粉)しないと実を結ばないというものがあり、彼らのお蔭で子孫を残す ことができる。
リンゴなんてその最たるもので、畑にリンゴの木が一本ポツンとあっても決して実を結ばない(自家不和合性)。他のリンゴの木の花粉が必要なのだ。そこで農家ではヒトの手で花粉を集めてリンゴの雌しべにハケや筆で塗りつける。
農家によってはミツバチを飼っていて、養蜂をしつつリンゴの花粉を運ばせるなんてことをしている場合もあると聞く。
そんな訳で彼ら、特にハチは花粉運びのチャンピオンであり、植物を語るには欠かせない存在なのである。
いくつかのムシは植物と切っても切れず、大変オモシロイ(funnyでなくinteresting)のでまたこのブログで御紹介したい。そのためにも決定的瞬間を激写をせねばならず、その任務は重い・・・。
4 件のコメント:
蜂もいなければ種が出来ず困りますが、家に巣を作るのはよしてください。前の家は毎年アシナガ蜂の巣が複数作られていました。危ないですからね。
きましたね、ハチへのコメント。お嘆きのアシナガバチはスズメバチ同様肉食で花粉の運び屋ではありません。それはおっしゃるように危ない。花粉運び屋は「刺す」けどもっとフレンドリーなミツバチ、クマバチ、マルハナバチたちです。
英語では危険でヤバイ蜂をWASP、フレンドリーでナイスな蜂をBEEと言い分けると分かりやすいかと・・・。
英語で分かれているとは知りませんでした。大体英語できないしね。
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