花あらし その罪と罰
新聞、テレビで前橋市でチューリップの花を片っ端から折った男性の写真が公開されていた。
見る限り、酔っ払いのサラリーマンのうっぷん晴らしのようだ。
特に植えた人の気持ちを踏みにじってやろうという大意はなさそうに見えた。
このオッサンはこれだけマスコミで取り上げられて、ビックリしているのではなかろうか。
「酔ってやっただけなのにこんなに大騒ぎになるなんて・・・。もっと悪いヤツが世の中にはもっといるゾ」と言いたいのではないか。
モチロン彼をかばう気は毛頭ない。
で、フト考えたのはこの人が捕まったとして一体何の罪に問われるのだろうか、ということ。
花は法律上は「物」であって、恐らく 器物損壊の罪 にあたるのかななどと思う。
となると 刑法第261条「他人の物を損壊し、又は傷害した者は、三年以下の懲役又は三十万円以下の罰金若しくは科料に処する」 となる。
罪とその罰についてそれが妥当なのかなどといった論議は、僕は法律家でもないし、このブログはその辺を論じる目的は有していていないので置いておく。
ここでちょっと考えたいのは 植物は物 だということ。
犬の虐待などでも話題になるけど、ペットも物ととらえられている。
愛護団体の人からしてみれば 命あるものを物とはけしからん というのはごもっともだ。
では植物はどうか?
確かに植物は喋らないし、動かないし、意思疎通もできない。 一般的には。
でも本当に好きな人に言わせるとその全てが否で、喋るし、動くし、意思疎通もできる、立派な生き物だということになる。
そこにどれだけ愛情を注いだかで、とらえ方が異なるようだ。
いずれにせよ、こういった事件を機会に
「植物を大切に育てようね」
「勝手に傷つけたりしてはダメだよ」
「一生懸命育てた人の気持ちを考えてみようよ」
などという会話が親子でなされれば、今の日本社会に蔓延している幾つかの問題も改善の方向に向かうのではないだろうか。
人の痛みの分かる人間になりたいものである。
1 件のコメント:
私はそのへんのところ、いつもベジタリアンという概念でなんとなく釈然としないなあ、と思っています。
動物は食べてはいけないけど、植物(野菜)はいい、っていうのはどうしてなのかなあ、植物だって生きてるじゃん、と。
捕鯨問題でもそうですけれど、結局は人それぞれの価値観で決めているのかもしれないですよね。
コメントを投稿