ナズナ/ペンペングサ Capsella bursa-pastoris
アブラナ一家に再び雑草魂を見せてもらおう。
ナズナもしくはペンペングサは 春の七草 のひとつで、荒れた地であろうが、道路わきであろうが、元気に育ってこの時期あちこちで見かける。
その特徴であるハート型の果実が三味線のバチににているのでペンペングサと言われているらしい。
余談だけど、やり手のデキる営業マンを指して 「あの人の歩いたあとにはペンペングサもはえない」 なんて言っていた。そのくらい根こそぎ持っていっちゃう例えなのだろうけど、そのときには春の七草などとロマンティックな発想とは無縁だったなぁ。
この果実ひとつにおよそ20の種が入っている。
ナズナ1株に2000もの花が咲くと言われている。
2000×20=40000 !!!
ナント4万もの種が1株からできるという底知れぬパワー。
雑草と言われる草達がどうしてこうしてあちこちにはびこるのか、という答えはこの驚くべき繁殖力にある。
繁殖力はときに耐寒性、耐熱性、耐湿度性、光合成の効率の良さ、成熟までのスピード、種子の数などあらゆる側面で他のものよりも優れているケースが多いということ。
道理で普通の園芸植物は競争に勝てないわけだ。
英語ではナズナを Shepherd's Purse という。
訳すなら 羊飼いのお財布 となるだろうか。
かたや三味線のバチ。
なかなか興味深いところだ。
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