今日から4月。
もうサクラがどうだと口にするまでもなく、まごうかたなき本格的な春である。
これはなんと言えばいいのだろうか。雑草?鑑賞花?野草?食料源?
線路脇の僅かな空地や、皇居のお堀といった場所で見かけるので、誰かが意図的に植えたとは思えない。
もちろん菜種油の原料として農家の方々が意図的に大々的に栽培しているケースもままあって、それだけまとまると壮観である。千葉県南部あたりの菜の花畑は有名でもうそれは立派な観光資源である。
花の匂いはなんとなく 漂う 程度が良いと僕は思うのだけど、畑サイズで群生するともうニオイの洪水といった風情でやや食傷である。
英国でもこの菜の花の栽培は盛んで、なだらかな丘に広がる菜の花畑はまさに黄色のカーペットのようで一見の価値がある。匂いもスゴイけど。
で、花に目を向けてみると、花びらが4枚。
その4枚があたかも 十字 に配置されている。
これが アブラナ科 BRASSICACEAE の特徴で、ちょっと前のアブラナ科の呼称は 十字花科 CRUCIFERAE と言っていた。
CRUCIFERAE ってどう発音すりゃいいのサ、と途方に暮れないでいただきたい。「くるしふり」に近いかな。で、思い出していただきたいのが 十字軍。 十字軍の戦士をクルセイダーズというでしょ。 くるし・・・はこの辺と共通していると思われる。
ついでに言えばキャベツなどのアブラナ科の植物、野菜の総称を BRASSICA (ブラシカ)という。
このアブラナ科は食卓ではおなじみのものが多くて、キャベツ、ブロッコリー、ダイコン、ハクサイ、カブ などがそう。花の拡大写真でつぼみを見てみて、ツボミがブロッコリーに似ているのに気付くでしょ。
雑草魂の話がでたので、身近な雑草に目を向けていたら案外このアブラナ一家が幅を利かせていることを発見したので、そのいくつかにスポットライトを当ててみよう。
2 件のコメント:
JR総武線(中央線各駅停車)で新宿から西に向かい「東中野」駅の土手は、春になると桜と菜の花で一気に色づいてにぎやかです。その色合いは「春だなー」と思わずにいられない。このエリアの場合は、近隣の住民が、なにか地元の名物を作りたいと話し合って、春の季節に楽しめるモノ、桜と菜の花を植えたのだそうです。こういうコミュニティのおかげで、混んだ通勤電車の車窓から眺めているだけで癒されます。
電車の車窓から見える草木というのもかなり印象深いものですね。今フト思い出すのは井の頭線沿いのアジサイでしょうか。なんでもまとまった数になるとオッと思うものなのかもしれません。
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