2015年5月28日木曜日

裏切りのフィッシュアンドチップス


車をかりて南部 East Sussex に繰り出した。

街の名を Rye (ライ)という。

アンティークで有名な街だけど、生憎あまり時間がなかった。

まず街の駐車場に車を停める。

駐車料金が示してあるが、生憎小銭を持ち合わせていなかった。

5ポンド札を持って、駐車場内に同じく停めてある車に乗っている人に両替ができないか聞いてみた。

すると、もう出発するのでこの駐車券をあげるよ、と言う。

ありがたや。

その駐車券であと1時間停められる。

ちょうど良かった。

街を早歩きでザッとめぐり、昼時だったので何か気の効いたものを食べようと思ったが、時間的にパブやレストランで食事をする暇はない。

ここはなんといってもファストフードに頼るのが一番。

ライは海からも近いこともあって、フィッシュアンドチップスがやはり気になる。

そこで勘を頼りに、美味しそうな店を探す。

実は僕はこのあたりに異常なほどのアンテナというか、センサーが働いて、美味しい店を探し出すのは得意なのだ。

偶然見かけて気になった Marino's Fish Bar に行ってみた。

時計を見ると、駐車場のタイムリミットまで20分くらいある。

歩きながら食べて駐車場まで行ったとして余裕である。

そこで small hadock and small chips を注文。

最近は歳のせいか量は食べられない。

全て small で注文するのが最近の流儀だ。

ファストフードのくせに、ぜんぜん出てこないのだ。

店はレストランにもなっていて、店内の注文にも応えている。

時計をチラチラ見ながら、ちょっとハラハラしながら魚が揚がるのを待つ。

こんなところで駐禁なんかとられたくない、絶対に。

表情では平静を装いながら、早くしてよビームを店員に注ぐ。

ようやく出来上がった。

記録の写真を撮り、塩とヴィネガーをワッサワッサとふる。



食べながら歩く暇はない。

せっせと駐車場に向かって早歩きをする。

途中でチップスだけ数本つまむ。

どうにかギリギリで駐車場につく。

幸い交通監視員がいないことを確認してようやく食事にありつく。

食べて、ビックリ。

人をさんざん待たせただけあって、揚げたてだけあって、これがことのほか美味かったのだ。

揚げたてだからだけではない。

コロモがサクサクで、魚がジューシーだったのだ。
そして油っこすぎない。

あまり長々と書けないが、正直フィッシュアンドチップスは英国北部こそ裏切りらない美味しさがあり、南部には裏切り続けられてきたので期待していなかったのだけど、南部にもこんなに美味しいフィッシュアンドチップスがあるなんて!!

これは本当に秀逸の美味さでありました。

また機会があればゆっくり訪れてこの味を再度堪能したいものであります。


フツーの店内

人のそわそわをよそに陽気な店員

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