2008年6月19日木曜日

植物における思考の補助線
   



    
最近読んだ本で、茂木健一郎の思考の補助線というのがある。
これの表紙には
「幾何学の問題で、たった一本の補助線を引くことが解決への道筋をひらくように、思考の補助線を引くことで一見無関係なものごとの間に脈絡がつき、そこに気付かなかった風景が見えてくる」
とある。 興味深い一冊だった。
   
今日は身近な植物で一本の補助線を引いてみよう。
   
最近街を歩いていて、植え込みなどで黄色い花が沢山咲いているのを見掛けないだろうか?
ちょっと前であれば、黄色い花は ヤマブキ あたりになるのだろうが、今はこれだ。
   
ヒペリカム Hypericum といってオトギリソウ科の植物だ。
色んな名前が付いていて、「キンシバイ」と言ったり、「ビョウヤナギ」だったり、「ヒペリカム」と呼ばれたり、農林水産省では「ヒペリクム」と決められていたりする。
因みにバター的に申し上げれば、英国では「ハイベリカム」のような発音になる。
   
いずれにしても「Hypericum」と覚えれば間違いナシ。
   
黄色い5枚の花びらのツヤツヤした花が目を引く。
そして特徴のひとつが、やたら撥水性の良い葉っぱだ。
   
ご覧のように雨が降ったあと、葉っぱは水玉をつくって弾ける。
このヒペリカム以外にこれだけ撥水性が良いのは ハス が考えられる。
   
不確かな情報だが、ドイツの某メーカーがこのハスの撥水性を車のボディーペイントに応用したなんて話を耳に挟んだことがある。
   
話を変えるけど、花屋さんで赤い実がなった植物を売っているのを見たことがあるだろうか?
これのラベルを見ていただきたい。この写真は生憎値段だけしか書いてないけど、そこには「ヒペリカム」とあるはず。
(この写真は花屋さんにあったのを、いわば 盗み撮り したのであまり寄れてない。罪な花咲ジジイである)
   
   
買ったことある、という人も結構いるのではないか?
    
さて、ここで植物的に補助線を引いてみよう。
    
そこら中の植え込みに元気に黄色く咲いているヒペリカム。
そして花屋さんでチョットすまし顔で売られているヒペリカム。
   
そう、どちらもヒペリカムだ。
微妙に品種が違うので、完全一致とはいかないけど、基本は一緒。
植え込みに咲く黄色い花をしばし気長に見ていると、花屋さんのヒペリカムほどではないにせよ、ちょっと目立った実が夏に実るはずだ。
  
花屋さんのヒペリカムと植え込みのヒペリカム、あなたには結びついていましたか?
  

2008年6月18日水曜日

有難うございます

本日、当 花咲ジジイ ブログのランキングが瞬間風速47位を記録しました。

ランキングが上位になると、その分色んな方から読んでいただけるということで、このランキングに見合った内容の情報を発信すべく益々精進する所存です。

いつも読んで頂いている皆様、本当に有難うございます。

当ブログに関する御意見、御要望などありましたら、御遠慮なくコメントいただければ幸いです。

まずは管理者、花咲ジジイより心から御礼申し上げます。
  

特に大意はありませんが、絵がないのも寂しいので、フレンチラベンダーの写真を感謝の気持ちとして添えさせていただきます。

2008年6月17日火曜日

シロツメクサ Trifolium repens
  
   
クローバーという名前のほうが馴染みがあるだろうか。
                  
今、河川敷などを散歩したりすると一面このクローバーで覆われていたりする。
             
このシロツメクサはマメ科に属するので、マメ科の特徴をチャンと持っている。
        
まず、花のカタチ。
何となくポンポンのような白くて丸いのが花だと思えるけど、小さな花が集まってこのカタチになっている。一つ一つの花は近寄ってみてみると、左右相称になっているのが分かる。
スイートピー、エニシダなんかの他のマメ科の花と同じ作りだ。
       
そして、実。
今はまだなっていなかったけど、マメ科の実は枝豆のように「サヤ」に入っている。
      
さらに 根粒。
根っこのまわりに白くて小さなツブツブが見えるだろうか。
        
     
根粒って初めて聞くかもしれない。でもこれはマメ科のほとんどが持っている特徴だ。
     
植物に必要とされる 3大栄養素は窒素、リン、カリウムというのはよく知られている。N・P・Kってやつだ。
この窒素は実はこの世に漂う空気中に80%近く も含まれている。
こんなにありながら、植物は自らの力でこの窒素を利用できない。アンモニアなどの化合物にカタチを換えないとダメなのだ。
         
そこでこの根粒の登場となる。
これは一種のバクテリアで、マメ科の根につく。
           
根粒菌は大気中の窒素を植物が摂取しやすいようにカタチを変えてやる。これを窒素固定といっている。その代わりに植物は光合成で作り出した栄養の一部を根粒菌に与えてやる。
こういった持ちつ持たれつの関係を 共生 といっている。
                 
そんな訳で、このシロツメクサは荒地でも自ら栄養を作り出して平気で増える。
痩せた土地を豊かにするためにわざとクローバーを植えるという手法もあるくらい。
              
いやー自然って本当にうまく出来ていますねぇ。
                
まあ、そんな事情がマメ科の植物にはあるのだけど、カタイことは抜きにして散歩に出かけよう。
茎の長いシロツメクサの特徴を活かして、童心にかえって昔からの遊びに興じるのも楽しい。
                 

                      

2008年6月16日月曜日

究極の緑化
  

   
最近 屋上緑化、壁面緑化といった言葉が流行っている。
   
単なる流行だけでなく、その効果、すなわちクール効果、二酸化炭素吸収効果や、人々の関心が緑に向くという意味も大きい。
  
で、具体的にはみんなどうやっているかといえば、花咲ブログでも何度か触れたけど(5月6日、4月30日)、屋上やベランダに植木を配したり、壁面に緑を植え込んだりするのが一般的ではなかろうか。
例えば上の写真のように、マンションのベランダにゴーヤといったつる性の植物を植えて緑のカーテンを作るなんてのは典型的なパターンと言えよう。
   
そこで!
この前見かけた、究極の緑化例を御紹介したい。
これはスゴイぞ。
  
  
門がある、表札も出ている、そしてその中には家屋のカタチになった緑のかたまりがある。
外から覗く分には、玄関も、窓も見えない。
ただひたすら緑がうっそうと繁っているのだ。
  
こんなのは見たことがない。
全てが緑に覆われているのだ。
  
戦時中、空爆を避けるためにカモフラージュを施した家屋のようでもある。
  
一体どういう人が、どういう思想を持ってこの家に住んでいるのか、とても興味がある・・・。
  

2008年6月15日日曜日

安全について
  

   
昨日、草刈の話をちょっとした。
ついでといってはなんだけど、もうちょっと角度を変えて付け足してみたい。
  
草刈機ってどういうものかというと、上の写真がそれだ。
小型のエンジンがついていて、両手でこれを持って、先っちょについている回転式の刃で草を刈っていく。当然これに触れば指の一本や二本は軽く飛んでいくだろう。
  
他の草刈機には、先が刃物の変わりにナイロンの紐がついていて、これが回転したときに柔らかい草などを切る、というものもある。
  
庭仕事で使う道具にはほかに
ブロワーといってエンジンで風を起こしてゴミを吹き飛ばすもの、
バリカンといって生垣などを刈り込むもの、
芝を刈る芝刈り機
木を切り倒すチェーンソー
などがある。
  
どれにも共通しているのは、小型エンジンを搭載し、パワフルで、排気ガスを出し、かなりの音と振動を伴うという点だ。
 
 
この仕事に携わるときには僕は常に耳栓を持ち歩くようにしている。
  
長時間こういった仕事をすると耳へのダメージはかなりのものだと思われる。
音だけでなく、振動によるシビレ、排気ガスを吸い込み続けることによる呼吸器障害など、危険が一杯であることをもっと認識するべきだと思う。
  
もし、こういう話を昔ながらの植木職人の方に言うと、「何言ってんでぃ。そんなのイチイチ気にしてらんねぇよ。」と、大きな声で一蹴されてしまうことだろう。
  
ときどき僕はこのブログで「英国では~」というフレーズを使うのだけど、「なんか外国かぶれしているみたいでイヤなカンジ」と思われるのもイヤなので、慎重にせねばとは思っているのだけど、これは声を大にして言っておこうと思う。
  
英国では Health and Safety (安全公衆衛生とでも訳せば良いだろうか) という発想が定着していて、職場での安全に関してとてもウルサイ。
  
  
最初のうちはうるさ過ぎるとさえ思ったほどだけど、その思想と、その合理性を学ぶと逆にそうでない状況に対してストレスを感じるようになった。
  
例えば今回の草刈を機械を使ってやる場合、
 *フェイスガード (飛んでくる小石などから顔面を守る。特に目。)
 *手袋
 *安全靴
 *耳栓
 *長ズボン
  
といったあたりが「条件」となる。
これのうち幾つ守られているだろうか。
  
もはや自分の身を守るのは自分なので、耳栓を常に携行しているというわけである。
  
気合や根性だけでは身は守れない。
健康であってこそ外仕事も愉しめる。
  

2008年6月14日土曜日

草刈


最近の流行語の筆頭は「メタボ」ではなかろうか。
雑誌などでは、いかにメタボを防ぐかなどといった記事が盛んに繰り返されている。
  
カラダを動かそう!!
一駅前で降りてウォーキングすれば××キロカロリー消費。
家事、風呂掃除××キロカロリー消費。
などなど。
  
庭仕事で××キロカロリー消費 なんてのも良くあるパターン。
  
そんなに庭仕事したければ手伝いに来てくれ、と言いたくなるくらいここ数日間草刈をしている。
  
写真はそのホンの一部。
  
こんなことを計3日やってまだ終らない。
草といっても高さ2メートルを超えるススキを草刈機で刈ってそれらをまとめる。
熊手でひらすら引っかいて集める。そして運ぶ。
  
連日の暑さもあって汗がドバドバと噴出してくる。
水分補給もこまめにしないと脱水症状になるのではないかと思われる。
  
ちょっとショックだったのは午後の休憩を終えてフト気付いたのだが自分のシャツから何やら「オシッコ」のうようなニオイがしてきたことだ。
汗もかき過ぎるとアンモニア成分も出るのだろう。
百年の恋も冷める のではないかと思われる。
  
でもこれも仕事。働け、働け。
  
こうやって肉体をつかった仕事をしていると、お昼ご飯が本当に楽しみだ。
悪くするとお昼直前でエネルギー切れになり、フラフラすることがあるくらいだ。
お昼はもっぱらコンビニ弁当。
  
  
お腹が減っていたのでここぞとばかりドカンと買い込んだ。
  • 唐揚&焼肉丼 もりもりゴハンど~んとゴハン300g(911kcal)
  • コーンサラダ(79kcal)
  • ドレッシング(22kcal)
  • ヨーグルト(128kcal)
  • 麦茶(0kcal)

とこんなカンジで合計1140kcal を摂取してみた。

栄養バランス?偏り?油っぽい?そんなのは今の私には関係ない。私は単に腹が減っているのだ。

実はカップ麺でも食べたいところだったけど、さすがに気が引けてサラダとヨーグルトにしたあたりが、なんとも中途半端に健康志向が表れている。

これだけ食べても家に帰る途中で高校生の部活のあとのように買い食い したりしている。因みに最近のマイブームは「アメリカンドッグ」でコンビニのレジの横においてあるアメリカンドックにケチャップとマスタードを塗りたくって食している。懐かしい味で結構イケる。

そうそう、弁当と言えばこの前はお客様からお弁当の差し入れを頂いた。

某寿司チェーンの和食弁当でとても洒落ていた。

中に葉っぱか?と思って箸で挟んで見てみると、プラスチックの薄い葉っぱもどき だった。

そういえば先月、プラスチックの柏餅の葉っぱを本物と信じて食べた小学生がニュースになった。

葉っぱってどういうカタチをしていて、どうなっているんだよ、プラスチックとはここがちがうんだよ、という根本的な植物に関するコミュニケーションを大人からしてもらえていなかったのだろうな、とちょっと気の毒になった。

いくら最近はなんでも精巧にうまくできているとは言っても、ホンモノの葉っぱとプラスチックの葉っぱの区別くらいはできるように、この花咲ブログも益々頑張らねばと思う今日この頃である。

2008年6月13日金曜日

キウイ Actinidia chinensis
  
  
これはキウイフルーツの花。
  
そう、ヨーグルトなどに混ぜて食べる、あのキウイだ。
キウイなんて名前だけど、学名的には マタタビ科マタタビ属 となる。
ということは、ネコはこのキウイの樹の下にくるとゴロニャンとなっちゃうのか?
試したことはないし、実はネコアレルギーなので試したいとも思わないけど、恐らくそうだろう。
    
これはブドウやフジのようにつるが延びて育つので何かしら藤棚のようなもので支えてやると良い。
  
高校時代、当時の校長が「これはキウイという果物がなる樹である。オッホン。」と自慢げに校庭の隅にこのキウイを植えたことを思い出した。そういえばそのときに小さな棚を作っていたっけ。
     
キウイは一部の例外を除いて 雌雄異株 といってメスの花がなる樹とオスの花がなる樹が分かれている。なので両方揃えないと実がならないことになるので要注意である。
  
今日の写真は メスの花 だ。
    
果実にはふんだんにビタミンCを含んでいるらしく、ロンドンにいたときに風邪を引いてヒーヒー言っていたらクラスメイトのルーシーが「キウイを一気に10個食べればスグに治るわよ」と言うので、むせながらキウイ10個をイッキ食いしたことがある。
  
効果のほどは分からないが、あまりオススメはできない。
  
何事もホドホドが大切だ。
  
  

2008年6月12日木曜日

ちょっとマジメな木を切る話 - 補足編

  




早速コメントを頂戴しました。

「ちょっと残して切ればいいのですね」と。

これは正しいようなそうでもないような。言葉でお伝えしずらいことを書いたので、こちらの至らぬところです。

で、もうちょっと明快にどこを切るべきか書いておきたいと思います。

上の図を見ていただきたいのですが、これによれば木の枝別れした枝の元には「Branch collar」といってちょっと膨らんでいる部分があります(青下線)。その真上で切るのが正しいということになります(赤線)。

このBranch collar というのは文字通り訳すと「枝の襟まわり」ということになりますが、「枝と幹の境界部」ということです。

ちょっと分かりづらいかと思いますが、御理解いただけましたでしょうか。

図はクリックすると拡大するようにしましたので見てみてください。

図において、左の枝は誤った切り方で (a)がフラッシュ・カットと言って近すぎるもの (b)が枝を残しすぎた例です。

こういうのはやはり外で実際に見てもらうのが一番なのですけど、それがブログというもの。

将来は花咲ジジイの園芸教室を開きたいものだと思います。

(図出所: British Standard Recommendations for Tree work)

ちょっとマジメな木を切る話
      
   
突然ですが、アナタがこのサクラの枝を切るとしたらどこをどうやって切りますか?
切り落としたいのは二股に分かれた左の枝です。  
  
そんなの簡単、左の枝をスパッと切れば良いんじゃないの?
  
それはそうなんだけど、ちょっと覚えておいていただきたい話をちょっと今日はしてみようと思う。
  
もし、切りたい枝の根元で「1発」で切ったとしたらどういうことが起こりうるか?
スパッと枝が切り落とされるちょっと前に、枝の重さで最後の瞬間に木の皮がめくれて剥けてしまうかもしれない。
言葉で説明すると難しいので写真を見ていただきたい。
 
左のように切っていくと、メリメリっと切り落とす前に皮が剥けてご覧のような傷ができてしまう。
  
  
      
この傷は見た目的にも良くないが、何よりも木に良くない。
ここからバイ菌が入り込んで取り返しのつかないことになることもある。
 
ではどうするか?
  
「3ステップ・カット」「1・2・3カット」など色んな呼び方があるけど、「3段階」で切る。
   
    
①まず切りたい部分よりも離れたところの枝の下側に切り込みを入れる
    
②その1センチくらい上で枝を切り落とす。 ①で入れた切込みによって皮がめくれて剥けることはない。
   
③切りたい最善の場所で切る。 このときには皮は剥けない。なぜなら皮が剥けてしまう原因は枝の重みにあるから。その重みを②までで取り除いてやれば皮は剥けない。単純明快。
   
で、いよいよ枝が二股に分かれた根元で切るのだけど、ここでも注意が必要だ。
    
ⅰ)根元ギリギリで切ることをフラッシュ・カットというのだけど、こうすると木が再生しない。木は切られた傷口をカルスという細胞で覆うことで自らを治癒させるのだけど、あまり「きわ」ギリギリで切ってしまうと、このカルスを作り出す場所にもダメージを与えて再生しないのだ。
  
ⅱ)では、逆に②の手順のあとに何十センチも枝を残したらどうなるだろうか?そうすると、この枝が腐ってくる可能性がある。腐った枝はその範囲を徐々に広げてついには木全体が枯れこむ恐れがある。写真の切り残された枝は見事に腐ってしまっている。
   
  
そんな訳で3ステップカットで枝の重みを取り除いて、一番良い場所で切ってやる というのが木を切るときの最善の選択といえる。左が②のステップを終えたところ。自然とこういった切り口になる。右は最後の一切り(ファイナルカットと言う)。切れ味のいいのこぎりでスパッと切ってやる。
    

  

プロの植木屋さんでもこれをチャンと知っていて守っている人はそんなにいないかもしれない。
   
知っていてもやらない人がいるかもしれない。何故なら、一発で切るよりも手間が掛かるから。手間が掛かればそれだけ時間が掛かる。街路樹を限られた時間で切っていかなければならないような場合、そこまで手も気も回らないのは仕方のないことなのかもしれない。
   
街で傷を負った木を見るとちょっと胸が痛む。
こういった理論とテクニックを教えてくれた英国の先生は、キチンとしたセオリーで剪定されていないというのは一種の破壊行為(vandalism)だ、と熱弁していたのを思い出す。
因みにこの理論は現代樹木学の父と言われるアメリカ人、Alex Shigo が世に広めた。
いまや全世界のスタンダードとなっている。
   


  
左はチェーンソーで一発で大きい枝を切られたのだろう、皮が剥けて傷を負ったクスノキ。
右は傷をカルスで覆って、再生する途中のクスノキ。 あと数年で傷が完全にふさがる。
いい仕事をしてるかな、この植木屋は?と判断する材料になる。
  

2008年6月11日水曜日

バス停の緑化
   
  
場所は新宿。
都バスの新宿3丁目のバス停。
  
このバス停は緑化されている。
ちょっと緑化の定義が難しいところだけど、とりあえずバス停の柱には緑が這い、プランターにはご覧のようにベゴニアが植わっている。
  
そこには小さな看板があって、それには
「バス停の緑化 このプランターの植物はりそな銀行新宿支店様の御協力を頂いて管理しております。
管理者:新宿区道とみどりの課みどりの係」 とある。
  
ともあれ街に緑が増えるのは良いことだし、銀行のようなおカタい会社がこういった活動に加わるというのはとても意味がある。
地元密着ってやつか。
いいぞ、りそな銀行!
  
この看板を見て気になったのは「管理者:道とみどりの課みどりの係」という部分。
すると組織的には 「道とみどりの課長」や「みどりの係長」なんていうのがいるのだろうか。
  
「おーい、喜べ。お父さんは今日の異動でみどりの係長になったんだゾ。」
「あーら、アナタ素敵。この調子だとみどりの課長にもあともうちょっとでなれるわね。」
なんて言って晩酌している光景を想像するのは空想癖が過ぎるというものだろうか。
 
 

2008年6月10日火曜日

フクシア Fuchsia
   

  
昨日のトケイソウほどでもないけど、今日のフクシアも個性的な色とカタチの花をつける。
   
赤いのはガク、紫の部分が花びら、ピョンと赤く数本伸びているのが雄しべ。
特にガクと花びらの色のコンビネーションが色々あって楽しい。
例えばガクが白で花びらが紫とか、ガクが赤で花びらも赤とか。
  
チェルシーフラワーショーは有名なフラワーショーだけど、その他の英国のフラワーショー、例えばハンプトンコートフラワーショー、タットンパークフラワーショー、ハロゲイトフラワーショーなどに行くと「×××Society」というのがテントを出している。
   
英国や米国ではこの「英国フクシア協会」「全米トケイソウ協会」など、ひとつの植物に魅せられた人たちが集う会がある。
これは結構ユニークで、「こんなに品種があるんだ」と展示を見て驚いたりもするけど、なんと言っても「こんなに好きなんだ、この人たちは」とその情熱にたじたじとなることがある。
   
主な活動は、新品種の紹介、育て方の情報など定期的に集まっては情報交換したり、原産地へのツアーを組んだり、フラワーショーに出展したりして結構精力的にしている。
  
良い意味でのオタク、言い換えれば愛好家の集まりで情報も豊富なので、何か調べたいときなどには役に立つかも。
 
因みに英国フクシア協会は
http://www.thebfs.org.uk/index.asp
 
全米トケイソウ協会は
http://www.passiflora.org/
 
で試しにのぞいてみるとオモシロイかもしれない。
  
好きな植物があれば「××× Society」で適当な植物名を入れて検索してみると良い。
いかに世の中にオタク、いや愛好家が多いかが分かるよ。
植物名を入れる際、この花咲ブログがお役に立てば、ジジイとしては嬉しい。
 
フクシアは英国ではかなり人気があって、あちこちのお庭で地植えされている。
 
因みにフクシアと言っても通じない。
「フューシャ」のような発音になる。
でもFuchsia というのが頭にあればどこへ行っても大丈夫。
 
学名はやはり知っておくと便利。
 

2008年6月9日月曜日

トケイソウ Passiflora caerulea
  
  
知っているは知っているけど、知らない人は全く知らない。
・・・あたりまえか。
   
このトケイソウを知っていますか?見たことありますか?
  
僕はこれを最初に見たときにはある種の衝撃を受けた。
神のなしたる自然の創作物とはとうてい思えなかったのだ。
  
そのカタチといい、色といい、とても不思議で、チューリップやヒマワリが花だという固定概念を完全にブチ破るものだった。
トケイソウは500以上の種類があるといわれていて、その色もカタチもバリエーションがスゴイ。
もっとキテレツなカタチもあるし、もっとサイケな色のものもある。
  
このトケイソウは植物園の温室で咲いていたものではない。
散歩をしていて、とあるお宅の玄関に咲いているを見つけたものだ。
この種のトケイソウは霜さえ当たらなければ、外でもまあまあ元気に育つ。
  
ツルで上に伸びる植物なので 「何か壁に這わせたい。でもアイビーやバラ、あるいはクレマチスはちょっとありきたり過ぎて、何か他にないもんか?」というムキにはオススメである。
ただこの花がステキと思えればで、ちょっとイヤだわ、という人にはオススメはできない。
個性が強いやつなのだ。
 
  
構造を見てみよう。
雌しべは3つに割れているけど元は1つ。
雄しべ5つ。花びら5枚。ガク5枚。そして無数の白と紫のストライプの副花冠という付属物がついている。この花には 5の倍数の法則 が貫かれているようだ。
   
副花冠も数えてみると、無数ではなくて50あったりして。
他人様の花なので、とって数えることはできなかったけど。
もしそうだとしても 数えている最中に5の倍数のときだけアホになってはいけない。
  
それにしてもこの立体感。
どうしてこういうものが出来ちゃったんだろう。
これをトケイソウと名付けるセンスもなかなかのものカモしれない。
  
果物ジュースなんかで、パッションフルーツ入りなんてのがあるけど、それはこのトケイソウ(英名:passion flower)の実のこと。
ただし、この写真の種ではないので、これを見掛けたからといって口にいれてはいけない。
  
トケイソウをすでに知っていた方、あまりエキサイティングな内容ではなかったかと思う。
トケイソウを今日初めて見たという方、ちょっとスゴイでしょ。
  

2008年6月8日日曜日

はいつくばって・・・
  
最近、草むしり をよくする。
とはいっても趣味で草むしりをしている訳ではなく、手入れ仕事の一環としてである。
   
草むしりをしながら、果たして 3大雑草 は何だろうか?と考えてみた。
独断と偏見ではあるが草むしり雑草ベスト3を挙げてみよう。
これは一般家庭のお庭の雑草に限ってのランキングですので。
  
第3位 オニタビラコ
第2位 カタバミ
そして堂々の第1位は・・・・ ドクダミ である。
  
ゴメンナサイ。
3大雑草なんて言った手前、無理やり3つ挙げてみたけど、実は「カタバミ」と「ドクダミ」の2大雑草というのが実感デス。 
でも一応挙げたからには解説しておくと、
第3位のオニタビラコ(Youngia japonica)というのはキク科で小さくて黄色い花が咲く。
  
第2位のカタバミは以前にも花咲ブログで扱ったどんどん増える厄介モノ。この前はアカカタバミの長い根を御紹介したけど、今日はムラサキカタバミ(Oxalis corymbosa)のスゴイ根をお目に掛けよう。
  
  
根っこはそれほど深くまで伸びないけど、エラく太い半透明の根がついている。ここに水分、養分を蓄えてちょっとやそっとの悪条件でも生き延びる。
そして根の上のほうに小さい 球根のようなカタチをしたものが沢山ついているのが見えるだろうか。
これはいわばイモのようなもので、鱗茎という。
これが分かれてバンバン増える。因みにムラサキカタバミは花は咲いても種はできない。
  
で、ドクダミの第1位の座は不動だと思われる。
  
もうあちこちに生えていやがって、地面より上に生えている部分を切る よりは出来るだけ根を引っこ抜くことを良心的な植木屋としては心掛けている。
言うまでもなく上を切っただけではまたスグに生えてきてしまうからだ。
  
根を引っこ抜くといっても、いくらかは地中に根が残るので、時間の経過と共にまた生えてくるけど、一時やつらの勢いを止めることは出来る。
   
   
そこで、四つん這いになって彼らと向き合う。
上の写真の右が「やる前」、左が「やってる中」である。
「ウーン、こんなに・・・」とちょっとひるまないでもないけど、やるしかあるまい。
  
四つん這いになってドクダミをむしっていると、心が無になり没頭してしまう。
脳学者茂木健一郎風に言わせてもらえばドーパミンが出ている状態である。
   
  
ミ(箕) と言われる入れ物に収穫したドクダミを入れる。
むしった後キレイになった庭を見る。
達成感を味わい、更にドーパミンが出る。
  
脳が喜ぶ庭仕事かな。
  

2008年6月7日土曜日

アロエ Aloe arborescens
   
  
昨日は暑かった。
僕は1日中、外で庭仕事をしていた。
  
暑さがツラく感じる。
もはやカラダが本能的に日陰を探している。
  
昔は、浅黒く日に焼けた肌が男の価値を上げるのダ なんてバカなこといって進んで日光浴などしていたものだが、今はとんでもない。
わざわざそんなことをしなくても、紫外線には 庭仕事をしていれば十分当たるし、今となっては日に焼けたいとは思わない。
  
先週荒川にピクニックに行ったときも、辺りでは上半身裸になって積極的に日光浴をしている人を多く見かけたが、僕はお弁当を広げたのも階段の下の日陰だった。
  
夏場、庭仕事をしていて気をつけなくてはいけないのは水分補給。
こまめに水を飲む。場合によってはスポーツ飲料などで塩分の補給も必要だ。
なにやらスポーツの試合中のようである。
  
暑くなると水が欲しくなるのは植物とて同じこと。
  
ただ彼らは喉が渇いたからといって自動販売機やコンビニで冷えた水を買うこともできない。
なので暑さが厳しい場所に生息している植物には水を蓄えるやつらがいる。
  



   
アフリカ出身のアロエがその代表だろうか。
いわゆる多肉種というやつ。
   
見た目的には葉もトゲトゲしているのだけど、触ってみるとトゲもそれほどきつくない。
葉っぱは肉厚でぶよぶよしている。
  
パキッと半分に折ってみると、中はご覧のとおりしたたるほどのみずみずしさである。
  
アロエをつかった軟膏や、さらにはヨーグルトなどの食品もあるけど、これがそのモトなのだ。
   
彼らは逆に寒さに弱い。
考えてみれば、葉っぱの中に蓄えたこれだけの水分が凍ってしまったら、それは生きていけないということは容易に想像できる。
  
英国のキューガーデンでは、小学生が学校の社会科見学、もしくは遠足でやってくるのだけど、彼らを案内する学芸員のような人たちはこのアロエをビニール袋に忍ばせておいて、温室のところでここぞと取り出して説明していた。
子供たちは大変興味を示して、とても食いつきが良かったのを思い出した。
   
「あのー、花咲ジジイさん。ブログ・ネタといってアロエを勝手に折ったりしちゃぁダメなんじゃない?」と攻めないでいただきたい。
これは昨日手入れに行ったお庭で捨てられそうになっていたのを、学術的目的をもって写真に収めたものなのである。
   

2008年6月6日金曜日

ランタナ Lantana camara
   

  
御存知のかたも多いかと思うが、これはランタナです。
和名は「七変化」という。
  
なぜかといえば、ご覧のように花の色がオレンジかと思えば黄色だったりして色が変わることによる。
ほかにも赤、白などのバリエーションがある。
  
面白いのは蕾のカタチ。
ちょっと小さくて分かりにくいかもしれないけど、蕾がひし形をしている。
花のかたまりの外側から中心へと向かって順番に花が咲く。
なので花の中心はまだ蕾だ。
   
これはクマツヅラ科に属するのだけど、クマツヅラと言われてもちょっとピンとこない。
学名的で言うとバーベナなので、なーんだということになる。
  
バーベナとクマツヅラ、どっちが親しみ易いですか?
   
学名ってそれほど敷居は高くない。
   

2008年6月5日木曜日

商店会の芝
 
   「芝を商店会で育成しております。上にのらないでください。グリューネ・アレー商店会」
  
そんな看板を神保町を歩いていて見かけた。
写真では分かりにくいかもしれないけど、道路と歩道の間の幅およそ60センチ、高さ80センチくらいの花壇のようなベンチのようなところに芝がはってある。
  
見たところ、芝をはっているのではなくて、種をまいて芝を育てている。
  
なんで、こんなところに芝が?
と、その理由がよく分からない。
  
想像力を逞しくするに、「花とか植えるのはありきたりだし、誰かが引っこ抜くかもしれないから、芝でもはるか」的な発想なのだろうか。
とにかく珍しいのは間違いない。
  
でも出来ることなら、「ここにのらないで」というよりも、「疲れたら天然の芝に腰掛けてお休みください。お尻がちょっと湿るかもしれませんが」なんて書いてあって、外回りで疲れたサラリーマンなんかが缶コーヒーなんぞを飲みながら一休みしていたりすると粋なカンジがするのだけど。
  
それにしてもグリューネ・アレー商店会って凄すぎるネーミングである・・・。
  

2008年6月4日水曜日

とりあえずの ブラシノキ
   
  
   
おはようございます。
今、ちょっと慌てております。
    
何故ならあと10分で出掛けなければならず、帰りも遅い。
なので、とりあえずブラシノキの花をお伝えしてから出掛けようかと。
   
5月10日の花咲ブログでこのブラシノキの蕾を御紹介した。
この前散歩していたら、花が咲いていたので 「時間がないとき用のネタ」 としてとっておいたのが役に立った。
   
このブラシノキは フトモモ科 に属すのだが、あまり日本には自生しているものではなく外来モノが多い。
おおいにフトモモを想像して梅雨の谷間、元気をだしていただきたい。
   
おっもう時間がない。
では、行ってきまーす。
  

2008年6月3日火曜日

アジサイ Hydrangea macrophylla
  
   
平年より20日、昨年より6日早く、関東地方は梅雨入りした。
という訳で今朝は雨。
  
梅雨といえばこのアジサイを紹介せねばなるまい。
  
なぜ梅雨・6月といえばアジサイなのか?
笑わないでいただきたいが、小学生のころの愛読誌であった少年チャンピオンの綴じ込み付録として がきデカ カレンダーがついていた。
そのカレンダーの6月は、こまわり君が窓越しに雨に濡れるアジサイを見ている というものだった。
どういうわけだか、これがことのほか強烈に刷り込まれて 「6月=梅雨=アジサイ」という図式がこまわり君の雨を憂う切ない顔と一緒に想い出されるのである・・・。
  
街に目をやると、5月半ばから花屋さんにはアジサイの鉢が目立つようになった。
そして最近は公園の植え込みなどのアジサイもボチボチ咲いている。
  
花びら(花弁)だと思われるのはガクであって、その中心にある小さなのが花である。こういう花を装飾花というらしい。
装飾花のかたまりが上の写真のようないわゆる普通のアジサイ。これをセイヨウアジサイともいうらしい。
   
  
      
それに対してガクアジサイは周辺の花には大きなガクが見えるが、中心部の小さな花たちにはそれがない。小さいけど硬くとじたつぼみと、咲いている花が見えるだろうか?
白くポツポツと見えるのは雄しべだ。
  
御存知の方も多いかもしれないが、このアジサイの色は土の性質に影響を受けやすい。
土が酸性だと青っぽくなり、アルカリ性だとピンクっぽくなる。
当然品種改良によって白などの色もあったりして、これだけで色が決まっているわけではないけど、一応目安にはなる。
そして話のネタにもなる。
  
「花子さん、御存知でしたか。アジサイの色はその土が酸性かアルカリ性かなのかで変わるんですよ。なので花言葉も移り気なんて言うらしいんです。フフフ」
「まぁ、花咲さんなんでも良く御存知ね。ステキ。」
  
なんて場面でも使える。
このときに「あれっ、青が酸性だっけ、アルカリ性だっけ??」などとあたふたしないことが肝要である。
  

2008年6月2日月曜日

荒川花物語
  
  
5月26日の花咲ブログで 荒川沿いの砂町水辺公園の花畑がキレイらしい、と言ってアグロステマという花を紹介した。
  
で、晴天に恵まれた日曜日。
地下鉄に乗って南砂町で降りて散歩をしてきた。
  
カメラを握りしめて、何かエキサイティングな被写体はないものか、と。
こうやって肩に力が入っているとあまり良いものは見つからないと最近分かってきた。
  
花畑も確かにあったけど、おおーっと興奮して何枚も撮るほどではなかった。
  
もうあとはお弁当とビールを買って川辺でノンビリとピクニックである。
 
いやー、平和。
 
弁当をつつきつつ行きかう人たちを見ていると、そこはサイクリングロードになっているようで、ひっきりなしに自転車が通り過ぎる。
最近はなにやら自転車ブームのようで、キマッているサイクリストから、腹の出たオッサンライダーまで様々だ。
  
とくに興味を引いたのは自転車そのもの。
結構な高級車が多いのに驚いた。
コルナゴ、チネリ、デローサなど、もうその辺の軽自動車より高いのではないかと思われる。
そういったピカピカの高級車が品評会のように目の前を通り過ぎていく。
大変目の保養になった。
  
ちょっと横道に逸れるが、花咲ジジイも自転車を愛す。
ひょんなことで知り合った自転車屋さんが独立して本駒込に店を開いた。
その名も「サイクルショップ あしびな」。 http://www.asibinaa.com/
お近くの方で自転車購入を検討している方、メンテナンスで相談したい方、オススメである。
わたくしこと花咲ジジイはこちらのオーナーほど親身になってくれる自転車屋さんをほかに知らない。
  
ホームページも充実していて、私の花の写真を月イチで御提供させていただく運びとなりました。自転車と植物・愛のコラボレーションとでも申しましょうか。
手始めに6月の花として「ガクアジサイ」と「バラ」を載せて頂いていますので是非覗いてみてください。
  

2008年6月1日日曜日

マツバギク Lampranthus spectabilis
  
   
お寺の外壁にピンク色の花畑が垂れ下がっていた。
その長さは30メートルを超えていたと思う。
  
第一京浜に面し、車がブンブン通る排気ガスまみれの場所ながら元気そのもの。
  
マツバギクは南アフリカ出身で日当たりが良く、乾燥しているという状態が好きなので、ここが南アフリカっぽかったのだろう。
  


    
マツバギクはハマミズナ科。
これまでキク科の植物は頭状花といって舌状花と管状花からなる・・・といってきたのだけど、このマツバギクはキクという名前がついていながらキクの仲間ではない。よって構造もキク科の花とは違う。
  
シュウメイギク Anemone hupehensis もキクの名前がついているけど、キクとは全く関係ない。学名からも分かるけどシュウメイギクはアネモネであり、キンポウゲ科だ。アネモネを知っている人は「えっ、そうなの?あんまり似ていないけど・・・」と思うかもしれない。
  
話をマツバギクに戻すと、葉っぱもペラペラではなく、多肉種といって肉厚で触るとぷよぷよしている。
こうやって水分を蓄えることができるので乾燥に強いのだろう。
逆に水をやりすぎると根腐れを起こして枯れてしまう。
  
写真では伝わりにくいのだけど、このマツバギクのピンクはショッキングピンクに近いケバケバしいピンクだ。
好みの分かれるところだけど、とにかくこれだけまとまって咲いていると説得力があるぞ。
  
今日から6月。
天気もヨロシイので散歩がてらカメラを持って荒川土手にでも散歩に繰り出そうかと思っている。
面白いネタを探して激写、激写である。