多摩川を歩いて咲いていたのは可愛い花ばかりではない。
例えばこれ。
クヌギ Quercus acutissima の雄花も今まさに咲こうとしていたのだった。
クヌギの花といっても、クヌギは風媒花ゆえ、可愛い花びらがあったり、良い香りがしたりするわけではない。
地味にひたすら大量の花粉を出すことを当面の目標としている。
なのでご覧のように
「えっ、これが花なの?」
と拍子抜けするくらい地味で変哲な格好をしている。
まだ芽が出ただけで「開花」してはいない。
開花といっても、このアオムシのような形をした雄花がビヨーンと伸びて中に詰まった花粉を大量放出するだけのことなのだけど。
知らないと通り過ぎてしまうが、これも一年に一度しか見れない一大イベントといえる。
どうです、ソメイヨシノばかりに気をとられている場合じゃないでしょ。
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