2009年8月4日火曜日

むかご
   

   
植物は普通は花が咲いて、おしべの花粉がめしべに移って、受粉、受精して種子ができて、次の世代が生まれる。
  
しかし、中には種子によらずに増えるやつらもいる。
   
例えば、イチゴ
イチゴはランナーといって茎が横へ伸びて伸びた先で根がついて、そこで次の世代となる。
  
例えば、オリヅルラン
これもイチゴと似たような理屈で、茎がびよ~んと伸びて、伸びた先にミニ・オリヅルランが出来て、またそこで次の世代となる。
  
こういった種によらずに繁殖するものを 栄養繁殖 という。
  
は雄しべと雌しべといった具合に別の血が入り混じるので次の世代はそれらの特徴を引き継いだ形質となるが、栄養繁殖はそれそのものが増えるので、いわばクローンが出来ることになる。
挿し木なんかはまさにそうで、あれはクローンを作っているわけだ。
  
さて、このむかごは種とは違う。
一番の違いは受粉、受精によらずに、葉っぱが太っていってこういったものができるといわれている点である。
そしてこれが地面に落ちて、根付いてまた別の世代が生まれるという仕掛けだ。
  
我々の知らないところで、クローンをばんばん作りだす植物たちは、なんともSFチックな一面を持っている。
知ってた?!
  
  

4 件のコメント:

ひるがお さんのコメント...

この葉っぱはユリですかね。。

むかごとは違うのですが、多肉植物にもクローン化でどんどん増えるものがありました。
以前、知人宅で植木鉢いっぱいになったその植物はもともとの本体の肉質部分から小さなクローンちゃんがぽろぽろ落ちて、着地したところでたくさん生命を維持していくらしく、気がついたら鉢の表面がほとんど埋め尽くされてしまっていました。。
名前がわからないのですが、赤ちゃんが一斉にあちこちで声を上げて泣いているように見えたのですが、知人はあまりの繁殖力に「ちょっと気持ち悪い。。」と言っていました。

花咲ジジイ さんのコメント...

あれっ、書いたつもりが書いてませんでしたね。 これはオニユリだと思います。

多肉腫のクローン・・・ 分かります。
葉っぱの縁に丸くてちょっと平べったいクローンがびっしりとできて、それがポロポロと落ちるやつではないでしょうか。

何ていったっけなぁ。
ベンケイソウ科のなにかだった気がするのですが。

思いだしたら書きます。

花咲ジジイ さんのコメント...

思い出しました!

コダカラベンケイソウ です。
「子宝」ですよ。すごいネーミングです。
いかにも増えそうです。

今度見つけたら写真に収めて花咲ブログでご紹介します。

ひるがお さんのコメント...

マザーリーフもそうですね。。
でもこれじゃなくて、もっとサボテン系のやつです。。
知人は「エイリアン」と呼んでましたが(汗)