カポック Scheffelera arboricola
暑いと言っても始まらないが、暑い。
ちょっと新宿に用事があって自転車で明治通りを突っ走っていたのだが、信号待ちでの直射日光に耐えられず、歩道に乗り上げて日陰で信号が変わるのを待っていた。
ふと、オレンジ、黄色、赤が混ざった実を付けた植物が目に入った。
何だ?
自転車を降りて観察してみると、それはカポックであることが分かった。
カポックというのも、なんというか面白味に欠ける、年がら年中緑の葉っぱの植物だと思っていたのだが、こんなにカワイイ実を付けるとは知らなかった。
もっと近寄って見たい気もしたのだが、生憎誰かのおうちの門の中だったので、写真だけをパチリとやった。
するとその家の持ち主らしきおじさんが、僕を見て怪しいと思ったのだろう。
「なんですか?」
と、無愛想な声で聞いてきた。
そりゃそうだ、いかつい怪しいオッサンが自分の家に向かってカメラを向けていたら 「なんじゃい!?」となるだろう。
自分でそれが分かっていながら、無愛想な声にちょっとカチンときて、こっちもぶっきら棒に 「ええ、これが綺麗だったんで・・・」 とカポックを指差した。
するとオジサンの表情がちょっと緩んで 「ああ、これね。へえ、実がなってんのかぁ」 と話しかけてきた。
「これも写真撮ってよ。綺麗だから、ホオヅキ。」
といってアサガオの鉢を指差した。
ホオヅキ市とアサガオ市が似てるもんで、頭の中がごっちゃになってしまったのだろう。
「これはホオヅキじゃなくてアサガオですよ。ほら今朝咲いたのが萎んでるでしょ。」
「あっ、本当だ。いけねぇいけねぇアサガオだった。ガハハハ・・・」
アサガオでもホオヅキで、そんなのなんでもいいじゃないの という豪快なおじさんだった。
5 件のコメント:
インドネシアで「カポック」といえば、パンヤ?(ぬいぐるみの中に詰める、手芸用の綿みたいなヤツ)のことだったと記憶しているのですが、ここで紹介されている「カポック」は中国原産の観葉植物とか。まったく違う植物だったので驚きました。へええええ。
どちらかが通称で、どちらかが正式名称なのかな。
インドネシアのカポック売りは、「カポ~ック、カポ~ック」と、肩に天秤棒を掛けて売り歩いていました。
パンヤは、なつかしい。
インドネシアでは
何にカポックを使うのでしょうか?
写真のカポックは
ゴムの木みたい。。と思ってしまいました。
かわいい色の実ですね。
カポックって実がなるんですね。事務所に随分長い間鎮座していますが、なったことないです。挿し芽で大量増殖はしていますがww
聞くところによると、実を付けるのはかなり後年になってからのようです。
若い木にはならないという理屈のよう。
インドネシアで、カポックは「枕」「抱き枕」や「クッション」の詰めものだったのではないかなーと思います。
布団とか、使わないですから・・・他に用途がないですよね(^_^;)
はっきりしないことを書いてしまい、すいません!
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