ケヤキの息吹を聞け!
広場に大きなケヤキがあった。
これもまたとても美しい樹形をしているし、サイズも立派な魅力あふれるケヤキである。
僕はフラフラと誘われるようにケヤキに近づいていって、そのケヤキに頬を寄せた・・・・。
実はこれは嘘ではない。
本当だ。
写真を見るとケヤキの奥にすべり台が見えるだろう。
すべり台で遊んでいた子供がそばにいたお母さんに
「ねぇ、あの人何してるの?」
「あのオジサン、写真撮ってるね」
と逐一話題にしてくれるので、何ともいえない恥ずかしさがあった。
でもそれを禁じえなかったのだ。
何故か?
実は以前から、夏の暑い時期はこのケヤキのような巨木は大量の水分を蒸散するのだけど、その分の水分を地中から吸い上げ、幹の中を吸い上げた水分が通過する音が シューシューと聞こえる と聞いたことがあったのでかねがね試したいと思っていたのだ。
その水が幹を上っていく音を聞きたくなって、抱きつくような姿勢で耳を幹肌に押しあてたのだ。
なんたるピュアな好奇心!
でもそんなことを思っているのは僕だけで、傍から見れば キモイおっさん としか映らなかったことだろう。
で、どうだったのか。音は果たして聞こえたのか。
残念ながら、何も聞こえなかった。
何故かと考えるに
①その周りの子供の声がうるさかった
②音をたてて吸い上げるほどの十分な水分が根元になかった
といったあたりが理由ではなかろうか。
白昼堂々、ケヤキに抱きついて頬を寄せた勇気ある行動も無駄骨だった。
でもこれだけ大きな樹になると何かが宿っているというのはジンジンと伝わってくる。
皆様も大樹を見たら抱きついてみては?
6 件のコメント:
子供には「セミごっこです!」と言ってみては?
吸い上げる音、聞きたいですねぇ。私もセミごっこしよーっと。
欅の葉をみると、シャム猫の尻尾を連想します。。
セミごっこは、さらに危険なカンジがしますが・・・
通報されたりしないように気を付けてください。
でも・・・ 真面目な話、聞こえるハズですよね。聞きたい。
以前、森の中を歩くワークショップで、聴診器を幹に当てて音を聴くというのを体験しました。
実際は「ゴォォォー」という音が聞こえただけでしたが、何かが動いている!この樹も生きている!という気がしました。
聴診器を持ち歩くのも、さらに危険なカンジがしますが(笑)。
ひとつ疑問なのは、その時の聴診器と樹の接合面はどうなっていたのでしょうか。
聴診器は音を聞くものとぴったりくっつかないと音が聞こえないのかな、と。
とすれば、表面が固くてデコボコしている木と聴診器うまく合わないのではと思ったのですが。
どうなんでしょう?
教えてください。
聴診器は、とくになにも工夫はしていなかったと思います。
できるだけ平らなところをみつけて、接合面が100%でなくてもまあいいか、という感じでした。
樹の生命を「体感する」ようなワークショップだったと記憶しています。なので、何かを感じることが大切だったのではないかと。聞こえた音が本当に吸い上げている音なのかは正確にはわかりません、すいません。
じゅんぺいさん
書き込み有難うございます。
今度試してみます。
あるいは改良して実用新案でもとって売り出そうかな。
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