ユリの最近のお話し
写真は、近所を散歩していて見かけたユリの花だ。
花は大きくて主張があって、見栄えがする。
しかし、好みが分かれるところで、強烈な芳香のせいもあって敬遠する人が多いのも事実。
それでも2008年度の取扱量では「キク」「カーネション」「バラ」の不動の上位3つを追って堂々の第4位につけている。
ユリを敬遠する理由のひとつに 花粉 があげられるかもしれない。
ご存じの方、ご経験のある方もいると思うが、ユリの花粉は濃い茶色をしていて、服に付いたりするとなかなか取れない。机のうえにポタっと落ちてもなかなか落ちない。
困りものの花粉を持っているのだ。
花屋さんなんかでは売りにだすときに雄しべをわざわざ取り除いて売っているケースもあるらしい。
そこで最新の品種改良においては 無花粉ユリ を育成しているらしいという話を聞いた。
雄しべ は分かると思うけど、
写真の細長くて茶色いのを葯といってこの中に花粉が入っている。
その葯を支えている白い柄を花糸という。
花糸と葯をまとめて雄しべと言っているわけだ。
無花粉ユリではこの葯そのものがないものを育てたのだという。
スゴイ技術ではないか。
しかし、良く写真を見ていただきたい。
茶色い葯があるからユリがユリのように見えるのであって、これが無かったらなんともユリっぽくなくなってしまうではないか。
・・・そこで、現在は葯はあるけど中に花粉の入っていない品種を開発中なのだそうだ。
スゴイ技術ではないか。
この秋からは満を持していよいよ青いバラが売りに出されるという。
花をめぐる技術開発、新品種開発というのは実はかなり熱い話題なのである。
1 件のコメント:
この前、虹色のバラをテレビでみました。
なんていったかなぁ。。とても綺麗でした。
人工的なお花は好きではありませんが
ほしいなぁ~と思いました。
そういえば、いけばなの時
ゆりの花粉をティッシュでちぎって
いけていた記憶があります。
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