日曜日の子どもたちとの植物観察の朝。
集合場所に向かって公園の中を一人で歩いていたらば、大きなケヤキにヤドリギが育っているのを見つけた。
ヤドリギはときどき見かけるけど、珍しいといえば珍しいかもしれない。
へぇ、こんなところにあるとは知らなかった。
代々木公園には何度となく来ているけど、これまでこのヤドリギには気付かなかった。
子どもたちにも見せてあげたいけど、その日に予定している散策コースとは著しく外れてしまっていた。
ところがその日の植物観察での散策は思ったよりも早く終わってしまい、20分ほどお釣りが出た。
そこで、ヤドリギを見るべく皆でぞろぞろと宿主であるケヤキに向かった。
ケヤキから200メートルほど手前で一旦立ち止まり、「あれは何でしょう?」と問いか掛けてみた。
「鳥の巣?」「風船?」
もちろん正解は出ない。
さらに近づいたところで解説をしながら正解を発表。
ケヤキに寄生している(正確には半寄生)という説明をしたらば、露骨にイヤ~な顔をした男の子がいて面白かった。
寄生って気持ち悪い感覚なんだろう、たぶん。
その後、参加された親御さんからいただいた何通かのメールには
「子どもにとって今日のハイライトはヤドリギだったみたいです」
「一番印象に残ったのはヤドリギだそうです」
とあった。
冬の植物の様子をテーマにした回だったけど、期せずしてヤドリギに皆食いついてしまったようだった。
でも、ある意味これも冬の植物の様子なんんだよね。
だって、ケヤキに葉が茂っていたらばヤドリギになかなか気付けないもの。
冬で落葉しているからこそのヤドリギ発見だったわけだ。
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