サクラ並木。
日本国内いたるところにありそうだ。
それだけサクラは人気がある。
日本国内の都市整備が進んだのは戦後のこと。
戦後70年ということは、国内の街路樹の樹齢とも概ねリンクしているのだと思われる。
樹木それぞれに寿命があるが、本来の寿命を全うするのが難しいのが街路樹だろう。
周囲をアスファルトやコンクリートで固められ、土壌の状態は著しく良くない。
さらにその上を車が通り過ぎ、人が歩く。
土壌は踏みしめられ、通気も排水も良いはずがない。
加えて根を張るだけの十分のスペースがない。
車からは排気ガスが垂れ流され、車に最も近い位置にある街路樹はモロに排気ガスを浴び、呼吸している。
こんな劣悪な環境ゆえ、樹勢の衰えはかくせない。
ちょっとした場所から腐朽菌が入り込み、体力がない(免疫力がない)とあれよあれよと腐朽がすすんでしまう。
これは人間も同じこと。
疲れがたまっていたりして、免疫力が下がると風邪をひきやすくなったり、病気になりやすかったりするでしょ。
腐りが入った樹は危険と判断され伐採される。
そんな断頭されたかのようなサクラが並木のなかにチョイチョイと混じっている。
伐られたあとからは「ひこばえ」が・・・
樹木たちのささやかな抵抗という気がする。
土壌や大気汚染だけが問題ではない。
場合によっては電線、電柱との闘いがある。
もちろん優先されるのは人間の都合によって電線や電柱。
こうやってみると、街路樹に何を植えるべきかを真剣に考えないといけないね。
サクラ?キレイでいいじゃない、とそんなにコトは単純ではないのであります。
2 件のコメント:
そうね。なにを植えるか考えないといけない。しかし、自分の家ならばある程度考えて植えるんだが、行政は安い物を植えたがる。安いものは大体において成長が早いので、後々剪定作業でそれ以上の予算がかかってしまうのだが、将来の予算のことなんか考えない。自分のいる時期の悪評加はさけて将来に付けを廻す。他のものでもおおむねそうなんですがw
何事も長期ビジョンで・・・
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