深刻な国内の花卉市場の落ち込みについて記事があった。
総務省の家計調査では1世帯あたりの購入額は9159円(2013年)。
特に若い世代の”花離れ”が顕著で、世帯主が30歳代以下の世帯の年間購入額は3000円を下回っている、という。
花離れの理由については、「花を買う習慣がない」「価格が高い」といった声がある。
市場縮小は栽培農家の減少にも繋がり、国内の花卉農家は7万戸を割り込み、90年代に比べるとほぼ半減しているという。
・・・なにやら暗いニュースではないか。
花を買わない→市場縮小→花卉農家の減少→花の生産の落ち込み→価格の高騰、品薄→ますます花を買わない
まさに負のスパイラル。
これはどうにかしないと。
問題解決の糸口は、若い世代が花を買わない理由、つまり「習慣がない」「価格が高い」というあたりを「習慣づける」「価格を下げる」というあたり向けることで見出すことはできないだろうか。
でもそれではあまりに単細胞。
一捻りして、花を買うライフスタイルがカッコ良いと感じて自発的に花を買う習慣に繋げる、とか、価格が高いのは牛丼一杯と比べているのでは?ならば花の生産にどれだけのコストが掛かって、出回る花がどれだけカツカツの状態なのかを知ってもらえれば割安感を持ってもらえるかもしれない、とか。
フェアトレードという発想があるでしょ。
国産の花に対してもその発想を適用してもいいのではないだろうか。
適正価格ってやつです。
もちろん花卉生産者や育種家の人たちは、そんな花に少しでも付加価値をつけてより良いものを供給しようと日夜頑張っている。
上っ面の新聞記事だけではなくて、世の中の関心がもうちょっとそこに向いて、もっと深めのアプローチをして日本の花卉業界を盛り上げていくとことがきれば良いんだけどね。
たった一輪の花でも気持ちも華やぐし、部屋も明るくなるよ。
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