昨日ご紹介した日経新聞の記事の横に小さいけど面白い記事をみつけた。
『飛ばないテントウムシ販売』という記事。
農業資材販売のアグリセクト(茨城県)はハウス栽培の野菜や果物に付くアブラムシを食べる飛ばないテントウムシの販売を始めた。農研機構が飛ぶ能力が低いナミテントウを見つけ、交配を繰り返して開発した。
このブログでも書いたことがあるけど、アブラムシの天敵はテントウムシ。
幼虫も成虫もバリバリとアブラムシを食べる。
そうすると農薬を使わずしてアブラムシの駆除が可能となるので、オーガニック、環境に優しいということになる。
しかしテントウムシには羽があるので、せっかくハウスなどに導入しても飛んでいってしまってはどうしようもない。
そこで「飛ぶ能力が低い」テントウムシが脚光を浴びたというわけだ。
面白いよね、普通であれば「飛ぶ能力が高い」ことが競われるはずなのに。
実際、アメリカのガーデンセンターで冷凍みかんのネットのようなネットにテントウムシがたくさん入って冷蔵庫に入れられて売られているのを見たことがある。
せっかく買ってかえっても飛んでいかれたのでは無駄だものね。
これもいわば付加価値ってことなんだろう。
別の付加価値としては「通常の3倍の寿命」とか、「通常の5倍アブラムシを食べる」とか幾らでも考えられそうだ。
でも注意しなければならないのは、「益虫」ということで導入したはいいが、大繁殖してコントロールが効かなくなって他の生態系に影響を及ぼすというようなこと。
何事もバランスが大切なんですな。
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