2011年2月27日日曜日

くだもの vs やさい
    

今日は暖かかった。
もうこのまま春になるのかというような陽気だった。
   
花もぼちぼち咲いているし、花が咲かずとも つぼみ がパンパンに膨らんでいるものも沢山ある。
   
一方でまだまだ冬景色というものもかなりある。
   
この前見たのはバショウ Musa basjoo という、バナナの親戚。
バショウはバショウ科多年草だ。
   
多年草・・・・。
えっ、草なの?木じゃないの、こんなに大きくて。
   
なんて声が聞こえてきそうだけど、たしかにバショウは多年草なんであります。
多年草というのは、毎年冬になると地上から上の部分は枯れてしまって、春になるとまた新たに芽吹くというのが基本だ。
確かにこうやって見ると倒れてはいないものの、地上に見える部分はすっかり茶色く枯れ込んでいる。
 

ひるがえって樹木というのは、冬も枯れることがなく、茎というか幹に形成層という部分があって細胞分裂を盛んにして年々大きくなっていく。
    
バショウ(バナナ)の幹は瑞々しくて柔らかく、樹木のような硬さはない。年輪も無い。
そして毎年枯れては、翌春にまた新たに芽吹くということからも草(草本)であるといえる。
    
そこで面白いのが バナナは野菜か果物か? という議論。
バナナは野菜である という意見が一般的だ。
   
なぜなら野菜と果物の定義にその根拠がある。
   
農林水産省によれば、野菜と果物の違いは定かではない としながらも
野菜は
 1田畑に栽培されている
 2副食物である
 3加工を前提としない
 4草本である
としている (農林水産省 消費者相談)。
   
4番の野菜は草本である という部分がバナナは野菜である という根拠となっている。
これによれば、スイカもメロンも野菜ということになるわけだ。
    
バナナは草である。
バナナは野菜である。
   
なーんかとっても大胆な発言のようだが実際そんなことになっている。
  
  




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