2011年2月10日木曜日

松ぼっくりフェチ
    

松ぼっくりってのは何だか興奮する。
変な意味じゃないですよ。 
ただ足元に転がっているのを見つけたりすると胸が高まるのだ。
   
何でだろう?
   
恐らくフォルム的に美しいからではないか。
   
恐竜の肌のような感じもするし、几帳面にうろこ状のものが螺旋状に整列しているというのも美しい。
   
拾ってきた松ぼっくりを棚に飾っておくだけで立派なオブジェになると思う。
   
以前、世界で一番重量がある松ぼっくりといわれている シシマツ Pinus coulteri を所有していたことがあるが、それこそ毎日眺めてはニヤニヤしてしまうような素晴らしい松ぼっくりだった。
   
因みにシシマツは一部の英語圏では Widow makers と呼ばれているらしい。
直訳すると未亡人製造機となろうか。
パイナップルほど多くて重たい松ぼっくりが きこり の頭に落ちてきたらば一巻の終わりで、結果として未亡人が増えるということらしい。
   
ところで松ぼっくり(松かさ)とは定義するとどうなるだろうか。
広辞苑では 松の果実 とそっけない。
でもそういうことだろう。 マツ属(Pinus)につく実 を松ぼっくりというのだろう。
   
マツ科にまで範囲を広げてみるというテもある。
今朝コメントをいただいた匿名さんのおっしゃるヒマラヤスギは学名は Cedrus であって Pinus ではない。でも一応マツ科の仲間だ。
   
厳密にはマツ属の実、でもマツ科の実も松ぼっくりとみなしますよということとしたい。
   
で、一番上の写真は立派な正統派の松ぼっくりで、テーダマツ Pinus taeda のもの。
それぞれのかさの先端に白く鋭く尖った爪のようなものがついている。
    

さらにはこんな変わったものある。
ニンジンみたいでしょ。
これは恐らくストローブマツ Pinus strobus
    

最後の丸いのは実は松ぼっくりではない。
これは コウヨウザン Cunninghamia lanceolata といってスギ科コウヨウザン属のものだ。
マツ科でもなく、マツ属でもないのでこれは松ぼっくりではないと花咲ブログではしておく。
   
松ぼっくりの面白いところは、かさが開いたり閉じたりするところである。
湿っているとかさは閉じるし、乾くとかさが開く。
   
傘の逆ね。
   
拾ってきた湿った松ぼっくりを家にしばらく飾っておくと乾燥してかさが開くという経験のある方も多いのではないか。
   
これは花咲ジジイの想像だが、かさの間にタネが入っていて、昨日のシマモミのようにタネの周りにフリルのような翼がついていて風にのって散布される。
タネはフリルごとカサッカサッに乾いていたほうが風にのってひらひらと飛びやすいので、乾燥したときだけかさを開いてタネを解放するのではないか、と思うのだがどうだろう。
けっこう良い線ついている気がするなぁ。
   
なんかダラダラと書いてしまったが、松ぼっくりは鑑賞に値するゾということで今日の花咲ブログはまとめたい。
 
 




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