2011年9月15日木曜日

園芸英語ノススメ


外国の園芸書、雑誌などにはキレイな写真がふんだんに盛り込まれていてパラパラとページをめくるだけでも気分が高揚する。

本棚に置いておくだけでもインテリア的な役目を果たすということで、一冊くらいは本棚にしのばせている人も多いのではないだろうか?

それはそれで良いことだと思うけど、中に何が書いてあるか理解できたらもっと楽しいのでは?

でも実際に手にとって読んでみると、いわゆる専門用語(園芸用語)というものが並んでいてよく分からない。
辞書を引いてみても、載っていれば良い方で、お目当ての単語に行き着かない場合もままある。

例えば
double digging という言葉がある。

誰でも
「double」は「倍」、「digging」は「掘ること」ということは分かる。
しかし「double」と「digging」が一緒になって「double digging」となったらどういう意味だろうか?

「ダブル堀り?」「倍堀り?」
ひょっとすると 「天地返し」 という言葉に辿り着くかもしれない。
でも天地返しってなに?

たった1ページにそんな言葉がたくさん出てくると、もう読む気になんてなれない。

ごもっとも。

こういうものには王道はなくて、コツコツとボキャブラリーを増やしていくしかない。

で、ある日気付いてみると知っている言葉が増えている、そういうものかもしれない。

これは別に外国語だからってわけではなくて、それぞれの業界にそれぞれの専門用語があるのと同じことだ。
例えば植木仕事をする場合に 「はさみ」 といっても、剪定ばさみ、植木ばさみ、高枝ばさみ、刈込ばさみなどなど多く種類があって、それぞれに名前がついている。
園芸の世界とは無縁の、例えば銀行員にこれらの違いを尋ねても恐らく分からないだろう。

でも上記の「はさみ」の種類はすべて日本語ですよ。
日本語を母国語としている人でも、わからない日本語はたくさんあるわけだ。
そのひとつが専門用語なのかもしれない。

実はこの辺が英国に園芸を学びにいって一番苦労したところだった。

今思えば無謀だったが、当時日本から持っていった辞書は
三省堂のデイリーコンサイス英和・和英辞典
というコンパクトなもののみだった。

たしか「fungus」という単語が分からなくてひいてみると「真菌」と載っていた。
fungus=真菌 までは良かったが、あいにく真菌の意味が分からなかった。

僕は文系、いや脳ミソは体育系であり、理系(自然科学系)には全くといって良いほど知識がなかった。
お恥ずかしいが本当の話だ。

もうこうなるとお手上げだ。

この一件を機に、イチイチ辞書で日本語を気にするのをやめた。
だって辞書でひいたって結局分からないんだから。

・・・ということで、専門書を読んだりするために試行錯誤しながらコツコツと語彙を増やしていった。

そして今。
同じような悩みを抱える方、あるいは折角の本なので読んでみたいという方、はたまた海外の園芸イベントのチケットをインターネットで購入したいという方などなど、「園芸英語」を必要とするさまざまなシーンに対応する、楽しくてちょっと為になる園芸英語講座を開講しようと思いついた。

ご縁があって、西武コミュニティカレッジにて 毎月一回、第2日曜日10:30~12:00 10月開講です。
『実践、楽しく身につく園芸英語』

これは英語力を試す、あるいは向上させるための語学講座ではありません。
むしろ園芸英語の理解を通じて英国文化、とりわけ英国園芸を理解することを目的としています。

よって語学力は一切問いません。

教材も英国園芸協会日本支部さま(RHSJ)のご協力をいただき、英国で発行されている英国園芸協会の会報誌「The Garden」を一部使わせていただこうと思っています。

The Garden は月刊誌で、厚さはそれほどないながらも、コンパクトなそのボディに色んな情報が詰まっている。
最新の園芸事情、植物のこと、病害虫などなど。
もちろん写真も美しいので眺めているだけでも楽しい気分になれる優れモノである。

英国で仕入れてきた本場の紅茶を飲みながらサロン的な雰囲気で楽しくやりたいと思っていますので、受講生の方から特にご要望があればテーマも随時フレキシブルに変えていきたいと思っています。

例えば 「5月のロンドン、チェルシーフラワーショウのチケットをインターネットで買いたいんだけど、どうするの?」 など、タイムリーなご要望になるべくお応えしたいと思っています。
これも園芸に関するボキャブラリーが増えていけば、きっと簡単に感じるでしょうし、実際に英国に行かれても理解の深さが違ってくることでしょう。

そんなこれまでに前例のない「園芸英語講座」のお問合せ、お申込は コチラ まで。

はじめませんか、園芸英語講座。

4 件のコメント:

ぴーさん さんのコメント...

うーん残念。遠すぎるwwすごく興味があるね..英語が出来なくてもいいって言うのがいいw テレビでやってくれると助かるが...

花咲ジジイ さんのコメント...

小さく始めて少しづつ輪が大きくなればいいなと思っています。

「英語ができなくても良いというのが良い」
・・・とても貴重なご意見です。
大いに参考になります。
有難うございます。

匿名 さんのコメント...

いいセミナーを受講したいなら、少しは努力せよと言われてしまうような気もしますが、一度横浜や湘南方面で開催していただけるといいのですが。関東でも、横浜より西の住人にとっては、新宿の先となるとちょっと腰が重くなってしまうのです。とにかく、とても興味深いセミナーです。

匿名 さんのコメント...

いいな~
面白そうだわ
九州からじゃ遠すぎるワ
残念です