2017年4月7日金曜日

サクラ虐待報告


都内のサクラも今週末がヤマ場で、あとは盛りを過ぎて下り坂だろう。

サクラがなぜこんなにもてはやされているのか、諸説あるけど、パッと咲いてパッと散る、いわば散りぎわの潔さのようなものに、もののあはれを感じたりするのだろう。

連日「サクラ」「花見」の話題がテレビなどでも取り上げられ、天気予報でも花見に触れない日はないくらい。

こんなにちやほやされるサクラなんだから、もっとサクラを大切にしてあげて欲しい。

例えばこのサクラ。

ご覧のとおり太い丸太支柱が櫓型にがっちり組まれている。

シュロ縄で結束した支柱ではなくて、ボルトで締め上げているでしょ。

支柱一本一本がどのくらい深く埋め込まれているかにもよるけど、もうこれはビクともしないはず。

そして当初植えつけたときのサクラの幹はどんどん成長して、支柱の枠よりも大きくなった。

しかし、支柱の枠はビクともしない。

結果、サクラの幹は支柱の枠の形(四角形)になってしまった。

四角いメロンやスイカは最近聞くけど、四角いサクラなんてやめて欲しい。

幹はさらに成長を続け、今度は枠を飲み込まんばかりになっている。

この支柱を今取ったらどうなるか?

たぶんこの支柱のあった場所で早晩ポキッと折れると思う。

じゃあ、このままで良いのか?

それも否だろう。

じゃあどうしたら良いのか?

正直、どうしようもないと思う。

こういう思慮に欠けた支柱を施した人(会社?組織?団体?)が悪い。

見たところ樹齢15年くらい、ここに植えつけて5年くらいだろうか。

これまでのこのサクラの人生はまったく無駄なものになってしまう、残念ながら。

基本、支柱はなるべく最低限に。

人間と同じで厳しめに育てたほうが木のためでもあるのだ。



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