2017年4月11日火曜日

大人気の弊害

新宿御苑、新宿門前

この前は心無い支柱に締め付けられて「虐待」を受けているサクラについて書いた。

都内のサクラはそろそろ見ごろを終えて下り坂だと思が、この時期、いつも思うことがある。

サクラが咲いて、春が来たとウキウキするのは分かる。

しかし、一極集中というか、サクラに人々が集まりすぎる傾向を見て、それがどれだけサクラやその周辺にダメージを与えているかと考えるのであります。

この前は、小石川後楽園の長い行列をご紹介したけど、上の写真は新宿御苑。

長蛇の列は単純に人が多いことと、アルコール類の持込検査をしているからであります。

とにかく人が多い。

サクラに人が集まるのはいいが、それはサクラの根の上に人々が集まるということ。

一人一人はせいぜい60キロ位かもしれないが、それが何百人となれば・・・
それがある程度の期間続けば、サクラの根の周りの土はすっかり踏みしめられてカチカチ、コチコチに固く締まってしまう。

これが根にとって良い訳がない。
根が伸びづらくなる、呼吸ができなくなる、水分や養分が土に少なくなるなどなど様々な弊害がおきて、サクラや周辺の植物を傷めてしまうのだ。

実際、新宿御苑に行った友人の話では、あまりに多くの人が繰り出したので芝生が磨り減ってハゲてしまっていたと言っていた。

この時期は入園料を上げるなどして、ある程度人的ダメージを抑制するのも一考かもしれない。

増えた入園料ぶんをメンテナンスなどの維持活動に充てるのもアイディアであろう。

上野もすさまじかったなぁ。

サクラを愛でる一方で、サクラを傷つけているという皮肉、気付いていましたか?

上野のサクラ

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