今日ハサミを新調しました。
しかし、コトはそれほど単純ではなく。
実はこの植木バサミ、この道に入ったときに買ったもの。
だから1999年、かれこれ17年くらいになる。
右のハサミを見ていただければ分かるが握りのところが変でしょ。
握りのところがポキッと折れてしまったのだ。
金属疲労ってやつだろう、たぶん。
で苦肉の応急処置として握りのところを曲げてテーピングで巻いてだましだまし使っていた。
でも、もう限界ということで、17年前にこのハサミを買った店に行って新しくした。
この植木バサミは鋼入りの手打ちなので、そのへんの量産品とはチト違う。
こんなお店だったと懐かしく扉を開けてハサミが置いてある場所へと行った。
店員さんに17年間使っていたハサミが折れてしまったので新調しにきたと言うととても喜んでくれた。
しかし残念ながらこのハサミを作っていた先代が数年前に亡くなって今あるだけでこのハサミは終わりだとのこと。
後継者もいないので、もう本当にこれが最後らしい。
残念なこと。
お店には約60本くらいの植木バサミがあったけど、それでオシマイ。
こんなタイミングでこのお店にやってきたことも何かのご縁だろう。
もう手に入らないのであれば、もう一本買おうかともおもったけどやめた。
一期一会、この一本のハサミを大切に使おう。
そしてこのハサミがダメになったときに、自分もダメになっているかもしれないし、また新たなハサミが必要であればまた新たなハサミとの出会いがあるはず。
たかがハサミひとつ新調するのにいろいろと大袈裟な思いが胸に去来するのでありました。
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