とある小学校。
往来に面したフェンスにアサガオがまだ咲いていた。
おやっ、と目を引いたのはアサガオがまだ咲いていたからだけではなかった。
フェンスには子供たちの手作りと思われる札が掛かっていたのである。
その札はそれぞれ色を塗ってあって、そこに深淵なメッセージがしたためてある。
「自分の道を探そう」
「目標を立てつづけよう」
「ありがとうを伝えよう」
「完全燃焼」
・・・それほど深淵ってわけでもないか。
でもシンプルながら、小学生のエネルギーが伝わってくる。
アサガオに水をやったりするときに、これらのメッセージが目に入れば潜在意識に働きかけたりなんて効果があるんではなかろうか。
受験生が部屋の壁に 「目指せ××大学!!」「必勝」「日々是決戦」などと貼るのと似てなくもない。
そんな札の横では、アサガオが実を膨らませていた。
実るほど頭を垂れるアサガオかな
実りの秋の静かなる到来である。
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