2012年9月22日土曜日

美味しそうな罠


おおーーっ、来たねぇ、秋が。

やっと涼しくなった。

これだよ、これ。

今日は麻から部屋にこもって仕事をしていたけど、窓を開ければ爽やかな風が通り抜けて、仕事の効率も1.5倍増しって感じだった。

読書の秋、スポーツの秋、食欲の秋・・・
何をやっても一番効率が良いのではないかと思われる。

さて一日中部屋にこもっているのも精神衛生上よろしくないので、気晴らしに散歩に出かけた。

とある駐車場の脇に生えていたのが ヨウシュヤマゴボウ Phytolacca americana

そこらじゅうに生えている雑草なので誰でも見たことがあると思う。

今の季節だと、ひとつの株に「つぼみ」「花」「未熟な実」「完熟の実」が一度に付いているので観察するには丁度良い。

花といっても5枚の花びらのように見えるのは、実は花びらではなくてガクであります。


そして、緑色の子房が花の段階からすでにかなり目立っているのが分かる。

雄しべが落ちるころには、緑色の子房(実)が膨れ上がって大きく成長する。


そして濃い紫色の実に変わっていく。


見た感じはブドウのようでとても美味しそうに見える。

ここが要注意なんであります!

ヨウシュヤマゴボウはその美味しそうなネーミングと見てくれに反して、かなり毒性が強い植物なのだ。

誤って食べてしまって中毒を起こす人もいるらしいし、悪くすると命に係わるらしい。


でも赤い実をもぎって指先で潰してみると、どうです?

とてもジューシーで鮮やかな色をしているので、思わずヨーグルトなんかに入れたくなるではありませんか。

根、茎、葉、実、それぞれに毒性があるとのことで触らないほうが良い。

食べなくても、皮膚に対しても刺激作用があるようなので実も触らないほうが良い。

皆様の注意を喚起する意味で、実を潰してみたので、良い子は真似をしないように。


実を潰したあと、指の先が真っ赤の良い塩梅に染まってしまった。

昔、駄菓子屋でスモモを食べたあとに舌が真っ赤になったのと似ている。

指は家に帰って念入りに洗えば落ちるけど、洋服なんかに付着すると落ちないのでご用心。

昔は染料としても使われていたらしいが、やはりこの毒性が問題で今はあまり使われていない。

触ったり、潰したりしたい気持ちを抑えつつ、遠巻きに眺めるのがヨロシイ。



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