2012年2月5日日曜日

解体現場の悲哀


建物の解体現場において植物たちがいかに憂き目にあっているか、ということをことあるごとに書いてきた。

ややワンパターンだとは思うけど、あまりに酷い状況を目撃するにつけブログくらいでしか異論を唱える矛先がないのでついつい書いてしまうことをお許しいただきたい。

今回見かけたのも永年建っていた家屋を解体して更地にする作業の現場だ。

大型のシャベルカーが投入され、パワフルに時間を掛けずにあれよあれよと建物がなくなっていく。

周りににはシラカシ、シイノキ、クスノキなどの高木が植わっている。

それを最終的に伐採するのか、それとも残すのかは知らない。

伐採するならば作業の邪魔にもなるだろうから真先に着手しても良さそうだ。
でもほぼ建物がなくなった今も木々が残っているってことは、ひょっとしてこれらを残そうとしているのだろうか。

残そうとしている割には、扱いが雑、というか粗暴なのだ。

幹はえぐれて、太い枝も途中からとてつもない大きな力で折られている。
折られた枝がささくれて痛々しい。


いったいどっちなんだ?
残すのか?伐採するのか?

いずれにしても、もうちょっと木々の尊厳ってものに配慮しないと罰当たりって気がしてして仕方がない。




2 件のコメント:

じゅんぺい さんのコメント...

これはひどい。
こんなふうに樹木を傷つけたら、たとえ仕事で枝打ちが仕方ないことだったとしても、痛みを感じるものなんじゃないかと思う。心の中で「ごめんね、ごめんね・・・」って。
でも、このささくれだった傷痕を見ると、作業した人はそんなことは感じなかったんだろうなあと。枝打ちの跡じゃないもんね。なんともやりきれない。代わりにこの樹に謝りたい気持ちです。

花咲ジジイ さんのコメント...

じゅんぺいさん

こんばんは。

ひどい、って思いつきもしない人が結構いるってのが事実なんだと思います。

色んな価値観があるのが世の常で、一概に責めることもできませんが。

でも「人の痛みの分かる人間になろう」というのは普遍の価値観だとすれば、それをやや拡大して動物や植物を含めても良いのではないか、なんて思います。