2011年1月27日木曜日

善福寺のイチョウ
    

昨日は港区赤坂、氷川神社のイチョウをご紹介した。
あの雄大なイチョウで港区2番目の樹齢、大きさであるという。
   
しからば氷川神社のイチョウを凌ぐイチョウとはどんなものか?
  
それは麻布十番近くの善福寺というお寺の中にある。
    

近所には変わった形の高層マンションがあるし、東京タワーも近くに見える。
そんな都会のど真中にその信じ難いイチョウはあった。
   
イチョウの脇には説明板があった、これは平成2年に書かれたもので、これからすでに20年が経っている。
それによると
この木は雄株で、幹の上部が既に損なわれているが、幹まわりは10.4メートルあり、都内のイチョウで最大の巨樹である。樹齢は750年以上と推定される。
善福寺は、昭和20年の東京大空襲によって本堂が全焼した際、このイチョウの木にもかなり被害があったが、いまなお往時の偉観をうかがうことができる。
根がせり上がって、枝先が下に伸びているところから『逆さイチョウ』ともいわれる。
    

昨日の氷川神社のイチョウの幹まわりが7.5メートル、樹齢およそ400年であるのに対して
善福寺の逆さイチョウは幹まわりが10.4メートル、樹齢750年以上ということで、すべてにおいて氷川神社のイチョウを凌駕している。
    
さらにこの案内板が書かれたのが20年前であるから樹齢も750+20=770年以上ということになる。
770年前っていったら鎌倉時代ですよ。
   
そんなものが21世紀の今もなんとか生きているってのがスゴイ。
足利尊氏が馬にのって戦っていた時代と、iPhoneなんかをいじってズボンを腰ばきしているお兄さんが闊歩している時代の両方を知っているだなんて・・・・。
   
確かに朽ちてしまっている箇所も多々あって、あと何年もつだろうか、と案じてしまうが、幾つかのイチョウが束ねられたような感じになっていて、鎌倉の鶴岡八幡宮のイチョウがドーンと倒れたようなことにはならないように見える。
    

雄のイチョウ独特であるといわれている(定かではないが)、気根(定かではないが)も大きく垂れ下がっていて、まるで鍾乳洞のようである。
  
ひょんなことから都内第1位と第2位のイチョウを目の当たりにすることができた。
人間よりも遥かに大きくて、人間よりも遥かに長生きで・・・ そんな木のもつ存在感に圧倒された1日でありました。
  
  



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