2012年1月16日月曜日

クチナシの実


クチナシの実について書いたのは一昨日のことだ。

あくまでも外観上のお話をしたに留まったのだけど、中はどうなっているのかという疑問が沸いてきた。

疑問があったらなら試してみるのが花咲ブログ。

早速クチナシの実をひとつ採ってきた。

まず気付くことは実がとても柔らかくてジューシーだということ。

樹になっている実を採ろうとつかんだところ、グニョっという感触とともに実の中から果汁が出てきたので、慎重にソフトに実を採取した。

家に持ち帰ってカッターでタテに切ってみると、皮も、果肉も、タネもすべて鮮やかなオレンジ色をしている。

中にあるタネを果肉ごと指でさらってみた。
例えるならソース煎餅に付ける梅ジャムみたいなカンジである。


さらに水で果肉を洗い流すとゴマよりは大きいが、小粒のタネが姿を現した。

なるほどねぇ、こうなってんのか。

クチナシの実の鮮明なオレンジ色、もしくは黄色をつかって栗キントンやタクアンの色を着けるなんてことも聞いたことがある。
手についた果肉を洗い流したらば、指先はすっかりとタクアン色に染まっていた。

タクアンにも使われるんだから、基本的に食べても毒はないのだろうと思って、チロっと果肉を舐めてみた。

シブいのなんのって、あまりオススメはできない。

さて口を割らないクチナシの実は、やはりその鮮やかな色で鳥たちに美味しそうだとアピールするのだと思う。

さらに僕が舐めてシブかった果肉部分はジューシーで鳥たちにとってはご馳走なのかもしれない。

そうやって鳥たちに実とともにタネを食べてもらって、種子散布をしているものと思われる。

いやー、今日も勉強になっちゃったなぁ。
 

2012年1月15日日曜日

世田谷ボロ市


今日は1月15日。
ちょっと前なら成人の日として国民の休日だった。

今日は普通の日曜日。

そんな普通の日曜日だが、局地的にとても熱かったのが世田谷ボロ市だったのではないだろうか。

世田谷ボロ市は毎年12月14日15日と1月14日15日に限って開催される市である。

その歴史は430年以上ともいわれ、東京都の指定無形民俗文化財にも指定されている。

カレンダー次第では平日開催ともなるわけだが、今回は土日の開催となったこともあってかモノスゴイ人出だった。

まさに身動きが取れないくらいだった。

骨董、植木、日用品、食料、古着など色んなものがあって、丹念に見れば何かしらの掘り出し物がありそうだが、丹念になんてとてもではないが見ることはできない。




それくらい人がひしめき合っていた。
さらに年々出店者数が増えているような気がする。

ハサミなどの古い道具を売っていたり、職人手打ちの刈り込みバサミ(新品)を売っていたりして 「じっくり見たい!!」と思っていても人の波に流されてそんなにゆっくりできないのだ。

ちょうどお昼時だったので屋台で何か買って歩きながら楽しんじゃおうかな、なんて思っていたがとんでもない。

歩道から人が溢れて車道を歩く人もいる。

警察がスリ、置き引きなどの注意をマイクで呼びかける
。
とにかくお祭りムードだった。

すべての路地を歩くわけにもいかず、ほどほどのところで引き上げることにした。

途中で面白いものを売っていた。



オレンジ色のものは、そうです、カラスウリの実です。
これが一山300円で売っていたのだ。

こんなのは裏庭にあったものを持ってきたようにも思えるのだけど、そんな緩いカンジもボロ市ならではなんだと思う。

この前書いたハコベなんかも摘んできて、ビニールにいれてここに並べれば立派な商品になりうる気がした。

人ごみは好きではないけども、ボロ市とか入谷のアサガオ市とか、そんなのは好きなんだよなぁ。




2012年1月14日土曜日

強情クチナシ


寒い寒いと思っていたらばやっぱりかなり寒いんだと今朝の新聞を読んで分かった。

キャベツ、レタス、ダイコン、コマツナ、ホウレンソウなどいわゆる葉物野菜などが寒さのために生育が思わしくなく、出荷が遅れて価格が高騰しているらしい。

この手のニュースを聞くたびに 「キャベツお替り自由」 と謳っているとんかつやさんが心配になってしまう。

キャベツの場合10キロあたり先月中旬では651円だったのが、今はその2倍以上の1491円という卸売市場価格がついているらしい。

ぼくが良く行くとんかつやさんは、お替り自由ではないけど「キャベツ大盛り」へのアップグレードが無料でできる。
大丈夫だろうか?

さて前置きが長くなったが、そんな寒い折、花のつぼみは固く閉じているものが多い。

散歩をしていてオレンジ色のものがたくさん目に付いたので何かと思ったらば、クチナシ Gardenia jasminoide の実でありました。


いつも思うのだけど、このクチナシの実ってかなり独特なカタチをしている。

王冠のようにピョンピョンと突き出たカタチが面白い。
この突き出た部分はガクである。

ガクの下にオレンジ色の実がついているというわけだ。
因みにガクの上に実がなるタイプのものを子房上位、ガクよりも下に実がなるものを子房下位といっている。

そして子房は ovary といい子房上位を英語では superior ovary といい、子房下位を inferior ovary というのである。
・・・・これは僕が毎月第2日曜日に西武コミュニティカレッジでやっている 『実践、楽しく身につく園芸英語』で先週やったばかり。
植物や園芸にまつわる英語をたのしく学んじゃう講座なのでご興味のあるかたは是非どうぞ。

以上宣伝でした。

さて、普通は実が熟すとパカっと実が割れて中からタネが出てきたりするものだ。
ゴーヤもオレンジ色になったかと思えばパカっと裂けて中から赤い実が露出する、そんなイメージね。

でもこのクチナシは実が熟しても割れることなくそのまま、つまり口が無いのでクチナシという名がついたという説もある。

熟しても口を割らない強情な奴なのだ。



2012年1月13日金曜日

花壇勉強法


新しくできた花壇。


新しくいろんな苗が植えられていた。


全部では無いながらもほとんどの苗にラベルがついていて、名前が書いてあった。


仕入れ時についているようなラベルで、当然「見せる」ためのラベルではない。


こんなのは植栽を施したらスグに取り外せば良いのに・・・というのが普通の考え方だと思う。


仮に「見せる」ラベルであっても、やりすぎると「墓標」のようなカンジになってしまい邪魔くさいことこのうえない。


でも、僕はこの花壇のラベルを見て結構楽しんだ。


散歩がてら花壇沿いに歩きながら「これはマンリョウ、これはナンテン・・・」などと名前を当てていったのだ。


マンリョウ、ナンテンなどの小さなものはそのサイズですでに完成形といっても良いサイズなので分かりやすい。



でも「タブノキ」「シロダモ」なんていう、そこそこ大きくなる木の苗を見ただけで何かを当てるのはなかなか難しい。
とくにアオダモのように葉が落ちてしまっていて、枝ばかりの苗を見て当てられれば、それはかなりのものだと思われる。


歩きながら名前を当てる。
当たれば嬉しい。
ハズレれば悔しいが、立ち止まって特徴を覚えようとする。


そして日を改めてまた復習してみる。


彼らも適当に場所を入れ替わって僕を試してくれれば力がつくのに、そうもいかないのはいたし方ない。


暫く歩いて顔と名前が一致した頃、ラベルも外されるのではないかと思っている。



2012年1月12日木曜日

ハコベ畑


まだ七草がゆの話を引きずっているようで恐縮だがホンのちょっとだけ。

七草がゆを作るための七草セットをスーパーで買ったときのこと。
中味はすでにご紹介したように七草が入っていた。

一種類に付きひとつって訳ではなくて、比較的小さくて柔らかいハコベやセリなぞは結構沢山入っていた。

そのときのブログで書いたと思うが、何もスーパーでわざわざ買わずともその辺の道端でもある程度揃いそうなものが幾つかあった。

そう書いた数日後に都内某所にてハコベが沢山、しかも地面ではなく石を積んだ壁の隙間から生えているのを見つけた。
壁に見える緑のほとんどがハコベだった。


七草パックに入っていたものよりも遥かに新鮮でみずみずしいのは言うまでもない。

もうこうなると金脈を掘り当てたような気になってウハウハしてしまう。

地面に生えていない分、あまり汚れていない気もするし。

これを摘んでどんどんパックに詰めて七草がゆの頃に売ればちょっと儲かったかもしれないな、なーんて。
なんてったって元手はタダですから。

普段は雑草として誰にも見向きもされないが、時によって重宝がられたり、金儲けのタネになったり、色んな場面で訳に立ってるなぁ植物たちは。


2012年1月11日水曜日

寒さ対策


冬本番。
ピリっとした寒い日が続いている。

寒いなぁと思っているのは何も人間だけではない。
植物たちも寒さと向きあっているのである。

人間は寒ければ暖房のスイッチを入れ、着るものを増やし、暖かい風呂に入ったり、暖かいものを飲んだりする。

植物は自らそんなことはできないながら、彼らなりに寒さをしのぐ工夫をしているのだ。

そのひとつが今日の写真。

これは道端にあったタンポポだが、これのどこが寒さにたちむかっているのか分からない人も多いだろう。

タンポポの草丈を見て欲しい。
茎がとても短くなっていて、葉っぱが地面にへばりつくようになっているでしょ。

全体的にぺったんこで平べったい。

これはロゼットといって、植物たちの冬越しの知恵として知られている。
草丈を低くして冷たい風を極力避けている。
さらに葉っぱを広げて冬の弱い光をなるべく効率よく受けようとしているのだ。

春以降に気温が上がってくると、草丈もそこそこ高くなってくる。

同じタンポポでも真冬に見るタンポポと真夏に見るタンポポでは姿が違う。

タンポポだけではなく、ロゼットで冬を越す植物は沢山ある。

散歩に出掛けたら、是非そんなけなげな植物の冬越しに目を向けてみて欲しい。



2012年1月10日火曜日

油断ならない冬の敵


冬らしい寒い日が続いている。
そういえば最近は雨も降らないなぁ。
カラッカラに乾燥している気がする。

冬本番ゆえ、落葉樹の葉はほとんどなくなってしまった、
今緑色の葉をつけているのはいわゆる常緑樹ということになる。

ソヨゴ、キンモクセイ、ベニカナメモチ、ヒイラギ、クスノキ・・・・挙げていけばキリがない。
ツバキやサザンカなんかも常緑樹である。

そうなんだけど、ツバキやサザンカのなかには常緑樹のくせに葉っぱが見当たらないこともある。

なんでだろうか?

それはムシに葉を食われてしまったからである。

ツバキやサザンカといったツバキ科の植物はチャドクガの好物である。
チャドクガは長さ1センチ少々の小さな毛虫だが、群れをなしてツバキなどの葉をムシャムシャと食う。
ハッと気付いたときにはツバキ丸坊主なんてことはママあることなのだ。

彼らの厄介なことは身体に生えた毛で刺すことだ。
刺されると人それぞれ個人差はあるものの、大抵は赤く腫れてかぶれる。
痒いのなんのって発狂しそうになる。

そんな憎きチャドクガたちの活動時期は暖かいときであって冬は安泰かといえば否である。

毛虫そのものは寒さのため息絶えているが、夏の間に脱皮した毛虫の皮がツバキの枝なんかに引っかかっていたりする。
これに触れただけでも十分にダメージを受ける。

さらに皮には細かい毛が付いていて、これがフワフワと空気中を飛んでいたりする。
敏感な人はこれでもアウトである。

身体は小さいくせになかなかのクセモノだ。

そして彼らは卵で冬を越して春になるとまた活動を再開する。

生まれたらスグに食いつけるようにツバキなど食糧となる木の葉の裏に卵が産み付けられているのだ。

今日の写真は彼が脱皮したあとの皮が木の枝に大量に引っかかっているというもの。
あまりアップでみると胸が悪くなる人がいると思うのでなんとなくボカしておいた。

冬の庭仕事もご用心ですぞ。



2012年1月9日月曜日

太いダイコン


今日は成人の日。
電車で振袖姿の新成人を見掛けた。

成人=オトナ な訳で、どうも自分よりも年齢が上のような気がしてしまう。
今日の振袖の女性を見たときに 「お姉さん」 と思ってしまうのだ。
同じことは高校球児たちを見ていても思うことで、高校野球のテレビ中継を見るたびに自分より年上のような気がしてしまう。

しかし年上だなんてとんでもない。
いつの間にやら自分の子供が成人していてもおかしくない年齢となってしまった。

そういう年齢になってみると成人とてまだまだ子供っぽいなという気もする。

一方で何億円も稼いでしまう石川遼選手を見ていると自分よりもオトナのような錯覚をおぼえる。

・・・・いったい、どうなってるのだ?
というか、いったい何が言いたいのか。

実はこうやって書いているうちに、成人とはオトナのような子供のような、いやいやオトナのような・・・と訳が分からなくなってしまっただけなのだ。

もうやめよう、この話は。

さて七草の話には昨日終止符を打った。

そう思った矢先にとある店先に植木鉢があって葉っぱが青々と繁っていた。

なんだろう?
そう思って近づいてみて、それがダイコンの一種であると分かった。

昨日のダイコン(スズシロ)はかなり小さかったが、こいつはかなりデカい。

でもご覧のように底の浅い鉢に植えられているので、ダイコンとしては丸く太った短いものということになる。

ダイコンは種類が豊富で、長いもの、短いもの、細いもの、太いものなどさまざまだ。

このダイコンはいつか収穫して食べるのだろうか?
それとも観賞用として、あるいは店の客寄せとしてこのままずっとこうしているのだろうか?

ちょっとだけ気になった。



2012年1月8日日曜日

七草カーテンコール


というわけで、今朝も昨日の残りの七草がゆを頂戴した。

やはり、とびきりウマイってものでもないが、なんとなくカラダには良さそうな気はする。

そもそも正月におせち料理やお酒など、食べ過ぎ飲み過ぎて疲れた胃を休めるという意味もあるそうなので、ムムムッとうなずくことしきりであった。

毎年この時期に体重が増えるので、かなり気をつかっていたつもりなのだけど現在我が人生を通じて体重がマックスである。
この厳しい現実。

七草がゆはその独特の青臭さでもって 「そんな食生活じゃいかんぜよ」 と諭してくれているような気がした。
というか自分の場合はむしろ飲み過ぎなんだと思うが。

七草がゆというお題でなんと今日が3日目。
ちょっと引っ張りすぎの気がしないでもないが、今日はそのエピローグのつもりで書いている。

最後なのでここまで楽しませてくれた七草オールスターズの面々にカーテンコールよろしくご登場願った。

写真手前から
ナズナ、ホトケノザ、セリ、ハコベラ、スズナ、スズシロ、ゴギョウさんたちであります。
今一度彼らに暖かい拍手を!

ナズナ、ハコベラ、ゴギョウあたりは、本当にそのへんの道端に生えていそうなもので、わざわざ七草パックとしてスーパーで恭しく売られているのにはちょっと違和感がある。

道端で摘んできたほうがよっぽど新鮮なんじゃないか?

スズシロ(ダイコン)もこの七草パックに収まりが良いようにミニダイコンとなっている。
スズナ(カブ)はここでは赤カブを写したけど、白いカブも入っていた。
紅白ってことなのかな。

とにかく、今年一年の豊作と無病息災を祈って七草ブログを終わりとしたい。




2012年1月7日土曜日

七草がゆを食すの巻


・・・というわけで、今日は七草がゆを作って食べたよ。

昨日「明日は七草がゆを作るのだ!」なんて宣言してしてしまったので後には引けないカンジだった。
お陰様で生まれて初めて、しかも自分で作って七草がゆを食べた。

七草がセットになって入っていたパッケージのレシピ通りに作ってみたつもりだ。

お米が1カップに対してお水が5カップ。
えーっこんなに水を入れるのぉ??

当たり前である、おかゆなんだから。

おかゆが出来上がるかどうかのちょっと手前で細かくきざんだ七草を投入し塩で味を調える。
以上。

簡単すぎてちょっと拍子抜けしてしまった。

問題はどんな食器に盛るかということだが、適当な器がなかったのでパスタなんかを盛るお皿を使ってみたらば、七草がゆというより七草リゾットのようになってしまった。

パクッと食べてみた。

美味しいといえば美味しいが、草の青っぽさと言いましょうか、劇的にほっぺたが落ちるほど美味しいというものでもなかった。
味も御飯と塩なので淡白なので梅干を途中で一緒に食べたりした。

ビックリしたのは、お米1カップ、すなわち一合の御飯のくせに水を大量に吸い込んで膨張したのだろうか、量がハンパなく増えていたことだ。
お米一合ってこんなにあったっけ?というくらい。

とても今晩食べきれないので、明日の朝食も暖めなおして再度七草がゆを頂戴しようと思う。

これで今年一年病気もしなさそうだな。


2012年1月6日金曜日

春の七草



明日は1月7日。

暮れに書いたが、玄関に飾る注連飾りを明日は取り外す日である。

そして七草がゆを食べて今年一年病気がなく元気でいられるようにと願う日でもある。

そこで昨日スーパーに出掛けて春の七草セットを買ってきた。
種類が幾つかあったのだが、今回もちょっと奮発して良いやつを買ってみた。

袋に粉状になって七草が入っていて、あとはお粥と混ぜるだけなんてのもあったが、それは論外ということで。

・・・しかし、注連飾りといい、七草がゆといい、いつから僕はこんなに信心深くなったのだろう。
正直に告白すると、七草がゆを作るのはこれが初めてのことである。
というか、七草がゆってものを食べた記憶は皆無である。

でも花咲ブログでいかにも知ったかぶりして、セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロでしょ、なんて言っておきながら食べたことがないなんて花咲ジジイの名折れである。

だいたい何さスズシロって?ダイコンでしょ。
だいたい何さスズナって?カブでしょ。
だったら素直に最初からダイコン、カブって言いなさいよ、なーんてね。

ともあれ春の七草を買ってきたので、あとはパッケージにあるレシピにしたがって七草がゆってやつを作ってみようと思っている。

七草のメンバーを知れば知るほど、そんな値段で買うものではなくて、散歩をしていればそこらに生えていそうなやつらが多いことに気付く。
でも七草メンバーを一つづつ揃えるのはなかなか手間なのでこういうセットがパッケージになって売れるのだろう。

かなり具沢山の七草がゆになりそうだが、その分ご利益もありそうなのでヨシとしよう。

というわけで、明日の「七草がゆ調理編」へとつづく・・・




2012年1月5日木曜日

異常発見!


仕事も始まってもうスッカリ正月気分は払拭されたという方も多いのではないだろうか。

街を歩けば落葉樹はほとんど丸坊主になってしまって、冬の風情である・・・・

なーんて思っていたらばちょっと異常な風景を目にした。

車を運転していて、信号待ちの間に見掛けた街路樹だ。
信号待ちの僅かな間に慌てて車の中から撮った写真なので構図がどうだ、なんてことは言っていられなかった。

これはフウ Liquidambar formosana という樹である。
葉の形や、紅葉の様子からカエデと間違う人がいるが、似て非なるものだ。

何が異常かといえば、このフウってやつは落葉高木であるにも関わらず、葉がまだ青々としていて紅葉の気配すら伺えないし、落葉するそぶりもない。

この写真だけを見ているとまだ10月上旬といっても分からないだろう。

通りの角を曲がった道路沿いのイチョウはすっかり葉を落としてしまっているというのに。

いったいどうしたっていうのだ。

都内の紅葉は昨シーズンにくらべると今シーズンは2週間くらい遅かった気がするが、それにしたってまだ青々としているってのは明らかに異常だろう。

ほんの数分の信号待ちだったがスゴク気になってしまったゾ。


2012年1月4日水曜日

クサギ



「あっ、赤いキレイな花見っけ!!」
と思った方はちょっと早合点である。

よーく見て欲しいのだけど、これは花ではない。

100%自信はないながらも90%くらいの確実性ってことでご容赦いただきたいのだが、これはクサギ Clerodendrum trichotomum のガクであると思われる。

クサギに花が咲いて実がなる。
花びらが散って、ガクに守られた子房が膨らんで実となり、その中にタネがあるという普通の植物の営みである。

ただクサギの特徴は実が熟すとガクはご覧のように赤というよりもかなりビビッドなスカーレットとでも申しましょうか、とにかく自然界には存在しないような不思議な色を発するのである。

さらにガクの先端についた実は濃い紺色をしていて、赤と紺というツートンカラーの実がなんとも独特なのだ。

なんでこんな色を神様はクサギに与えたのだろうか、と本当に不思議に思ってしまう。

でも答えは簡単で、昨日の赤い実の話のように、目立つことで鳥たちに実を食べてもらってタネをより遠くへやろうという意図なんである。

作戦が奏功したのだろう、ご覧のクサギの実はあらかた鳥たちに食べられたのかすでになくなってしまって、赤いガクのみが花びらのようにして枝に残っている。

こうやってみるとなかなか風情があるもんである。

クサギという名の由来は葉がちょっとクサイからで、それはヘクソカズラと似ているのだが、こんなにユニークな実がなるのならこれから庭造りのときなど積極的に使ってみようかななどと思う次第であります。




2012年1月3日火曜日

赤い実に思う



アッという間のはかない正月休みである。

そろそろ仕事初め。 今年も頑張ろうではないか。

さてさて秋ごろから巷では赤い実を付けた植物が多いことに気付かないだろうか?
ナンテン、センリョウ、マンリョウ、アオキ、モクレンなどなど挙げていくとキリがない。

なんで赤い実をつけるかというと、鳥に美味しそうだと思って食べてもらうことでタネをより遠くへ運んでもらって自分のテリトリーを広げるためである。

実をタネごと鳥に食べてもらえば、鳥が飛んでいった先で糞をして、消化されなかったタネが糞に混じって出てくるという仕組みだ。

タネの中には鳥の胃袋のなかにある胃酸、すなわち強い酸に触れることではじめて発芽が促されるものもあると聞く。
そんなのは鳥に食べられることを前提としているやつらであると言える。

・・・・、とこの辺までは良く知られている話。

でもこの前、これよりも一歩踏み込んだことを考えていた。
といってもそんなに大したことではないのだけど。

秋ごろから巷には赤い実をつける植物が目に付くようになると書いたが、それは何でだろうか?
そう、鳥に実を食べてもらうためだとは思うが、なんで夏ではなく、秋、もしくは冬なんだろう?

つらつらと考えるに、春とか夏には鳥たちの食糧として多くの小動物や虫が活動している。
そんなオイシイ食糧があるのにわざわざ実を食べるなんて地味なことを鳥たちは好んでやらないのではないだろうか。
小動物や虫たちの活動が控えめになって、死んでしまったり、土中で冬眠してしまったりして、鳥たちにとっての餌が乏しくなったころを見計らって植物たちは実をつけるのではないだろうか?

しかも地味で目立たない色よりは、派手で美味しいゾと猛烈にアピールする赤色で。

植物の生長サイクルなんかを考えると発芽からはじまって、生長、受粉、受精、そして結実するのは秋がしごく自然ではあるとは思うが、一方で種子散布の観点からも秋に熟すというのはかなり理に叶っている気がするのだが。

今日の写真はピラカンサの赤い実。
どうです、これだだけ艶っぽい赤色の実がたわわになっているのは。
なんか美味しそうではないですか。

実のなる時期、色、艶、サイズ、実の数などなどすべて計算されて必然としてそこにあるとすればそれはスゴイことではないだろうか。




2012年1月2日月曜日

一年の計は元旦にアリ


1月2日。
いかがお過ごしでしょうか?

三が日はお休みされて4日から仕事という方も多いのではないかと思う。

僕は締切の迫った原稿があって、資料を読んだりして普段とあまり変わりない。
あまり進まない原稿に焦りを感じつつ、身体も動かしたほうが良かろうと元旦は早起きをして出掛けた。

一年の計は元旦にあり。

そんな気がして、大晦日に深酒して元旦は朝寝というのではイカンと自分を律してみたつもりである。

元旦は6時ちょっと過ぎに自転車に乗って家を出た。

昨年もそうだったのだけど、初日の出を拝みつつ元旦早朝サイクリング、さらには初詣なんかもしちゃって幸先の良いスタートを切ろうという作戦である。

6時過ぎってったってまだ真っ暗だ。
そして寒い。

登山用の頭部を覆うかぶりものの上からヘルメットをかぶり、手袋を二重にして・・・

初日の出ポイントである荒川には日の出前には到着した。
すでに多くの初日の出見物客がたむろしていた。


ところが生憎の曇り空でご来光は期待できそうになかった。

そこで、主たる目的であるサイクリングに集中することにした。

荒川を河口に向かって軽快にペダルをこいだ。
寒いんだけど、爽快だ。

スッカリあたりが明るくなったが太陽は厚い雲の向こう。

途中、東京スカイツリーも見え、いよいよ今年5月開業なのかぁ・・・と、ついこの前まで建設中だったことを考えると時の経つ早さに驚かされる。
さすがツリーってだけあって、生長するんだね。


ほどほどのところでUターンしてボチボチ帰ろうかと思ったが、来た道をそのまま帰るのも面白くないし若干の向かい風だったので荒川から途中で離れて国道4号を千住~上野~秋葉原~飯田橋と進んだ。

上野のアメ横は大晦日まではスゴイ人出だったろうに、元旦の朝にはまさに閑古鳥がないていた。
御茶ノ水の聖橋あたりを通過したころにようやく日が差してきた。



そのあといつも足繁く通う神社にて初詣を済ませて家に向かった。
今年一年良い事がありますように。

僕が通う神社はビルの谷間にあってほとんど人がいなくて静かだったのだが、飯田橋の東京大神宮は500メートル以上人が並んでいてディズニーランドの人気アトラクション並みだった。

なんでも東京大神宮は流行のパワースポットであり、縁結びのご利益があるんだそうでこの行列なんだとか。

行列ができればご利益もその分多ければ、並ぶかもしれないが、要は気持ちの問題だという気がして、僕はひっそりとたたずむ小さな神社の神様を信じようと思う。

もうかれこれ5年くらい通っているから、継続は力なりとも言えよう。

そんな元旦サイクリング+初詣でありました。






2012年1月1日日曜日

ナンテン2012年



新年明けましておめでとうございます。
本年も花咲ブログをよろしくお願いいたします。

東京地方はちょっと曇り空ではあったが、風が吹くでもなく、雨が降るでもなく、平和な元旦ではなかっただろうか。

でも昼過ぎには地震があって、どうしても昨年の大震災を思い出さずにはいられなかった。

まだあれから一年経ってないんだよなぁ。
でもこうやって季節は巡り、時は経っていく。

新年にあたって願うことは、月並みではあるが「平和でありますように」ということだ。

お金があっても、健康でなければどうしようもない、なんてよく言うけど、
健康であっても、平和でなければどうしようもない、と切に思ってしまう。

そこで花咲ブログ2012年最初の植物はナンテン Nandina domestica にしてみた。

ナンテン=難転
すなわち「難を転じて福をもたらす」というのが名のもとになっていると言われる。

それだけ縁起の良い植物で正月飾りなんかでも使われる。

赤い実のナンテンはお馴染みだが、白い実のナンテンもある。
並べてみれば紅白ということで、これも正月っぽくておめでたい。

昨年3月の「難」を2012年は転じて、平和で実り多い年になればいいな、と願って今年一発目の花咲ブログとしたい。

良い事がたくさんありますように!!