2010年9月20日月曜日

ショウジョウソウ Euphorbia heterophylla
     

なんだろう、この赤いのは・・・?
   
そう思って立ち止まった。
   
パッと見、赤い花が咲いているように見えなくもなかったが、赤い部分は葉っぱであった。
   
花はそれら赤い葉っぱの中心部にある目立たない小さい粒々がそうだ。
   
へー 
ちょっと珍しかったので写真を撮って家に帰った。
   
さりげなく書いているが、実はこの植物を見るのは初めてだった。
それが何なのかも良く分からず家に戻って調べてみて ショウジョウソウ であると分かった。
   
赤い部分は正確には葉ではなくて 苞葉 というもので、そもそもは蕾を包んでいた葉が変形したものである。
   
このショウジョウソウはトウダイグサ科 EUPHORBIACEAE に属するといわれて思い出したのがポインセチア Euphorbia pulcherrima だった。
   
ポインセチアも赤い葉のように見えるあの部分は苞葉であるし、言われてみれば草姿もどことなく似ている。
   
葉をちぎったり、茎を折ったりすると白い乳液のようなものが滲み出てくるのが Euphorbia の特徴なのでスグにそれと分かりそうなものだが、よそ様のところにある植物の茎を勝手に折るわけにもいかない。
    
でもこうやってみると、植物の世界にも似たもの同士というのがあって、それはあたかもトランプの神経衰弱のようなもののような気がする。
今日の例でいえば 「白い乳液のような樹液」という項目同士が一致するし 「赤い苞葉」という項目も一致する。
   
街を歩きながら、そんな 植物神経衰弱 をしてみるのも面白いかも。
  
でも イチョウ のように、この世に一属一種のみなんて特殊なものもあるので全部にペアがあるとは限らない。
  
   

2010年9月19日日曜日

花と緑の隠田商店会
    

この前、裏原宿と申しましょうか、表参道から一本裏手に入った細い小道に面した場所でビールを飲んだ。
   
夕方過ぎだったのだけど、ちょっと喉が渇いたのでビールを一杯飲むだけのつもりでフラリと店に入った。
   
通りに向いたスツールに腰掛けて道行く人たちを観察しながら冷えたビールを飲んでいた。
色々と周囲を観察していると、まずフラリと入ったその店は 表参道スタンド という店でカルミネさんが経営しているお店であると分かった。
   
カルミネさんと聞いてはパスタを頼まずにはいられまい。
ペンネアラビアータを注文して、さらにビールのお代わりを頼む。
   
2杯目のビールが運ばれてさらにキョロキョロと往来を観察していると、今日の写真のような旗が街灯に掛かっていた。
   
花と緑の隠田商店街
   
最近は花壇に花を植えたり、花一杯のプランターを飾ったりしている商店街をよく見かけるようになったと思う。
商店街に花が溢れると、雰囲気は良くなるだろうし、華やかにもなるだろうし、人のぬくもりも感じられるようになるのではないだろうか。
   
この日は、この後にさらにビールを2杯頼んで気分良く駅へむかったので、商店街がどの程度花と緑で溢れているか検証することはなかったけど、今度は昼間に出掛けてそのあたりを観察してみたいと思った。
   
3連休で行くところに迷っているのであれば、隠田商店街を歩いて表参道ステーションでビールを軽く一杯ってのも悪くないだろう。

 
 




2010年9月18日土曜日

人生はなづくし・・・

どういうわけか最近よく行く居酒屋が はなの舞 という居酒屋なのだが、ご存知だろうか?

花咲ジジイでありますので、出掛ける居酒屋はモチロンはなの舞ってわけでもない。

たまたま偶然であるが、ここのところはなの舞づいているのだ。

お手洗いに行くと壁には 人生花づくし というのが飾ってあった。

これが結構面白かった (funnyではなくてinterestingね)のでご紹介しよう。

深く語るとキリがないのでサラッとね。 決して手抜きではないで悪しからず。

人生はなづくし

親の教えは きくのはな

悪に染まれば くずのはな

人の悪くち くちなしで

愚痴とまやかし なしのはな

頭は垂れて ふじのはな

笑顔あかるく ひまわりで

愛をはぐくむ ばらのはな

心清らか しらゆりで

香りも高き うめのはな

迷いの綱は きりしまで

罪と障りは けしのはな

失意の胸は なでしこで

世は移ろいて あじさいの

翳りを背負いて ゆうすげで

月日は早く たちばなで

年もつもれば こけのはな

恍惚きざせば ぼけのはな

露よりもろき あさがおで

行者の照明 つげのはな

散り際さやか さくらばな

先は浄土の はすのはな

どうです? よくできてるなぁと思いませんか?

ものすごく花が好きなんだなぁ、という敬意すら抱いてしまう。

どんな人が考えたのだろうか?

はなの舞いはチムニーグループという企業が運営しているらしいが、この会社のトップの方々が喧々諤々幾度もの会議を経てこの 人生花づくし にたどりついたのだと仮にすれば、それはそれでスゴイなぁ、なんて思ってビールもすすむってもんである。

  





 
   

2010年9月17日金曜日

異常気象の余波
    

すっかり秋めいてきました。
暑い暑いとヒーヒー言っていたのが先週のこととは信じ難い変わりようである。
   
よかった、秋になって・・・ と安心ばかりしていられない。
色んなところに猛暑の影響が出ている。
   
フルーツが甘さを増して良い出来だ なんていうのは良い影響であるが、良いことばかりでないのが世の中の常である。
  
例えば西武線某駅で見かけたのがこのポスター。
  
西武線沿線では 花さんぽ と称して季節の花を西武線に乗って見に行こうというナイスな企画をしている。
これからは真っ赤な絨毯のように咲き誇る曼珠沙華が目玉のようである。
   
曼珠紗華、別名ヒガンバナ Lycoris radiata はヒガンバナ科の植物である。
余談だけどヒガンバナ科は学名はAmaryllidaceae であり、アマリリス科ともいえる。
アマリリスとヒガンバナはとても近い親戚なのでありました。 知ってた?
   
それはさておき、ポスターには
真っ赤な秋に一目ぼれ
約100万本 日本有数の群生地 日高市巾着田
9/13~26 特急レッドアローの臨時運転・臨時停車!
 臨時電車も大増発!
などと惹句が踊っていた。
   
しかし、今日は9月17日で臨時電車も運行されているさなかに、肝心の花がまだ咲いていないのだろう。
駅長名で
猛暑の影響で開花が遅れており、花の見頃は9月23日以降に見込まれます。
開花状況をご確認のうえお出掛けください。
と張り紙がしてあった。
   

花の開花という自然界の営みはかくも人間の手の届かないところにあって、しばしば我々は翻弄されるのである。
 
    



2010年9月16日木曜日

庭の日・・・
   
 
いやぁー 暑い暑いとボヤいていたらば、急に秋になってしまった。
この差の激しさはなんなんだ。
   
ほどほどってところで落ち着けば良いものの、ガクッと気温が下がった。
我が家では扇風機が悲しげに首を傾けている。
   
この不安定なカンジでいくと、また30度超えの日が戻ってくるかもしれないので気が抜けない。
  
そんな天気の話から始まりました、今日の花咲ブログ。
   
気温もそうだけど、雨が降ることでホッとしている植物たちも多いことだと思う。
この前書いたように、街を歩けば茶色に枯れた植物たちを沢山見ることができる。
   
これはどうするんだ、このあと・・・
と、こちらが心配になる場面も多々ある。
   

例えばかなり大きく育っていたコウヤマキ Sciadopitys vercillata なんかは、全体が茶色に変色して、もはや帰らぬ木となってしまっていた。
   
このまま茶色のままオブジェとして置いておくわけにもいかないだろう。
伐採して何か別のものを植えねばなるまい。
そのためには、手間もかかればお金もかかる。
   
とんだ被害である。
   
やはり木々は緑でなければ。
   
と、かなり無理矢理であるが今日の写真につながる。
   
とある商店街の入口に緑のシャツを着てチラシを配っている女性がいた。
しかも背中には 庭の日 なんて大きく書いてある。
  
気になるではないか。
    
しばらく立ち止まって様子を見ていたのだけど、この女性は植物やお庭とは全く関係のない人だった。
    
どうも GARDEN とかいうパチンコ屋さんがあって、そこが2のつく日、8のつく日、そして28日を庭の日として、出ます、出します、出させます といったことをしているようであった。 
  
なーんだ である。

庭とかガーデンとか植物とか、そういう単語にミョーに敏感な花咲ジジイでありました。



2010年9月15日水曜日

キリ倒壊  


シアワセな木、そうでもない木など、ここ数日は街の木を見てきた。
今日は中締めといったところで、この話題を。
   
やはり散歩をしていたら、とある集合住宅の敷地内にある木が折れて倒れて壁に寄りかかっていた。
   
数日前にかなり局地的な大雨が降って、風も強かったときのものではないかと想像する。
   

それはキリの木で、折れた箇所から見る限りでは幹の中は腐ってボソボソのスカスカになっているようだった。
   
これが倒れたときに下に人は通っていなかったのだろうか?
車なんか停まっていなかったのだろうか?
犬が散歩なんかしていなかっただろうか?
   
大木ってほど大きい木ではないが、木というのは想像を絶する重量である。
この程度の木であってもあなどれない。
ブロック塀も壊れなくて良かったね。
   
ともあれこのキリはこれでその命を全うしたと思われる。
   
都会であっても様々な植物の命が芽生え、そしてその生涯を終えるといったドラマがここそこで起きているのである。

そういえば14日の産経新聞1面に屋久島の樹齢2000年の屋久杉「翁杉」が倒れた とあった。やはり幹の内部が腐朽し空洞化していたのだという。

それにしても樹齢2000年ってスゴイぞ。

今2010年だから、西暦10年頃から生きているってことでしょ。

イエスがパレスチナで亡くなったのが30年ころといわれているので、キリスト教よりも前から生きていたということで、まさに神々しい杉であったわけだ。

そんなわけで色んなところでドラマは起きているぞ、とういうことで。

話は変るけど、ようやく、やっと秋めいてきました。

これまでの暑さに辟易としていたので、本当に待ってました といった気がする。

これからグングン涼しく、そして寒くなるのかなぁ。

さっきロンドンのラジオをインターネットで聴いていたら現在気温9℃、最高気温15℃とか言っていた。それも寒すぎやしないか。

去りゆく夏を惜しみながら、ゆっくりと秋を満喫したいものである。
 

2010年9月14日火曜日

Tree comes second
     

昨日は木が大切にされているお話だった。
   
今日は Tree comes second 、つまり木なんて二の次というお話。
    
それは街路樹のイチョウで普通に通り過ぎるところだった。
たまたま気付いて立ち止まったのだけど、とても大胆なことが起きていた。
   
それはイチョウの木の幹にネジ式の金具を取り付けて、ほうき と ちりとり がぶら下げられていたのだ。


イチョウ足元はたまたまゴミ集積所になっていて、リサイクル収集のための箱や、カラスよけのネットなんかも置かれている場所だった。
   
整理整頓は良いのだけど、これはいかがなものか?
   
イチョウにとってみれば、痛くも痒くもないとは思うけどあまり気分のヨロシイものではない。
木は大雑把にいうと、外側から外樹皮、形成層、そして心材へと構造が変化していく。
大きなイチョウにとっては、2センチ程度のネジなんて屁でもないとは思うが、これを思いついて実行した人はよほど木に対して無頓着と思われる。
   
昨日の内容について 「子供たちと街を歩いて幸せな木と不幸せな木の特集を組んだら為になりそう・・・ 優しい心が芽生えるかも」 というコメントを頂戴したが、まさに。
  
街を歩けば、シアワセ、フシアワセが混在しているものだ。
それに気付くか気付かないかが問題だと思うけど、どうだろう?
 
   




2010年9月13日月曜日

Tree comes first
    

この前は無残に丸坊主にされたサクラについて書いたけど、あれはなんとも悲しかった。
樹木虐待なんて罪があれば通報したいところである。
   
それに比べて今日は良いぞ。
   
とあるお宅の前を通りかかると、コンクリートのブロック塀からひょっこりとマツが首を出していた。
  
そのマツと壁をよく見て欲しい。
   
壁がマツの幹にあわせて削られているのだ。
   
日曜大工でも出来なくもないが、それなりの工具と手間を掛けてでなければこんなことは出来ない。
それを敢えてマツのためだけにやる。
素晴らしいではないか。
  
愛がある。
  
まぁ、そのまま放っておくとマツが壁を押して倒壊する危険もあったのかもしれない。
でも仮にそんな事情があったとしても、マツを切るのではなく壁を削って共存する道をこのお宅は選んだのである。
   
今日の題名 Tree comes first とは、木が何事にも優先するというか、木が一番というような意味。
こういうのは良いよねぇ。
  


2010年9月12日日曜日

この実なんの実?
    

散歩をしていたら見かけたのがこの実だ。
   
この実はなんの実でしょう?
   
パッと見たところキイチゴのように見えたので、オッと思って足を止めたのだけど、よく見るとまず葉の形がまったくキイチゴの形ではなかった。
   
もっと興味を引いたのが、その実がメタリックな光沢を持っていたこと。
色も黒と鉛色の間くらいで、ツヤツヤしたメタリックな光沢が植物らしくなかった。
   
何だろう?
   
ちょっと考えても分からなかったのだけど、同じ株に咲いていた花を見て なーんだ と分かった。
花咲ブログでも8月に一度取り上げたランタナであった。
   

へー、ランタナの実ってこんなんなんだ。
初めて知ったなぁ。
知ってました??
  
    



2010年9月11日土曜日

スプリンクラー  sprinkler
   

数日前の大雨のあと、スーッと涼しくなって やっと秋めいてきたかっ と嬉しくなった方も多かったのではないだろうか。
   
しかし、今年の異常気象はまだ終わっていなかった。
昨日も今日もなかなかの暑さで、これが9月かと思うとにわかに信じ難い。
   
日差しの強さといい、ムッとする湿度の高さといいまだ夏真っ盛りという気がしてしまう。
   
ちょっと気付いたことといえば、セミがぱったりと鳴かなくなったこと。そしてかわりにコオロギなどの虫たちが涼しげになくようになった。
これはたまたまウチの近所だけかもしれないけど。
   
前にも述べたが、植物たちは気温よりもむしろ日照時間で季節を感じているフシがある。
そういう意味ではもう秋の気配なのだが、気温の高さによって失われる水分は真夏のそれと大差がないと思われ、植物たちも あれっ、夏なの?秋なの? と混乱しているに違いない。
   
通りかかった芝生のきれいなグラウンドではスプリンクラーが元気に稼動していた。
これだけたっぷりと水をやれば芝生もシアワセってものだ。
ご覧のとおり青々としている。
   
芝はたっぷり水を吸い上げ、気化熱の原理で周囲の気温が少し下がり、視覚的にも涼しいというメリット満載の夕方の水遣り風景でありました。


2010年9月10日金曜日

実りの秋・・・
   
都会のド真ん中。
京橋界隈の道路脇の花壇にはマリーゴールドやサルビアなど、花壇の花の定番ともいえる花が街に文字通り花を添えている。
この前見かけたのは、マリーゴールド Tagetes だったが、ご覧のとおり黄色やオレンジ色の花はほぼ終わって茶色い花壇へと変貌をとげていた。
   
茶色い花壇は正直申し上げて見栄えはヨロシクない。
   
ヨロシクないけど、これはチャンスですよ、奥さん。
    
何がチャンスって、茶色に変色したマリーゴールドには種が沢山ついているのである。
これを集めて、来年まけば立派にマリーゴールドが育つはずである。
   
     
果たしてこれは違法なのか?
行政に真っ向尋ねれば、おそらくNOと言われるかもしれないが、ニュアンス的にはイチョウのギンナン拾いと大して変らないのではないかと思うがどうだろう。
     
目立たないようにササッと種をとっていく分には咎められることもないのではないだろうか。
花壇全部取っちゃダメですよ、あくまでほんのチョットで。
     
京橋にマリーゴールドの種の収穫に行ってきますっ!! なんて、案外オシャレではあるまいか?
丁度、近所のパソナ本社で屋内の田んぼの稲の収穫と新聞に出ていたけど、それとかわらない都会の恵みという気がするなぁ。
    

2010年9月9日木曜日

Oh my god!!
     
題名を見た方から 欧米かっ! と聞こえてきそうだが、思わずそんな言葉が飛び出そうになった。
    
このお宅にある、丸坊主の木は何でしょう?
   
答えはサクラであります。
     
サクラは剪定に対してとても弱くて、切った切り口から菌が入ったりして枯死することも多く、扱いには細心の注意を要すというのが定説である。
     
サクラ切る馬鹿、ウメ切らぬ馬鹿 っていうのもその辺からきていると思う。
     
よって剪定は極力最低限に抑えて、切った切り口には菌が入らないように薬を塗布する。
    
ところが、このサクラはそんなことはお構いなしに適当なところで ぶった切られている。

言葉は悪いが、でもそんな感じの荒々しい処理である。
     
さらにヨロシクないのは、切り口がスパッときれいになってはおらず、残った枝の皮がむけてしまうという最悪の剪定がなされていることである。

これでは、サクラでなくともツライと思うなぁ。
       
この家の方がやったのだろうか? それにしてはかなり太い枝、しかもかなり高い場所の枝が豪快に切られている。

では、プロの方がやったのだろうか? こんなプロがいるとはちょっと考えがたい。

まさに悪魔の所業である。
    
このサクラが果たして元気に復活するのか、はたまたこのまま枯れてしまうのか、しばし経過を見守りたいと思う。

2010年9月8日水曜日

水やるひと
    

ついに降りましたね、恵みの雨が!!
   
熱帯夜連続××日、真夏日××日なんてことをずっと聞いていたので、お天道様が雨雲に隠れるだけで、ちょっとホッとする。
でも台風の影響ということで、安穏とはしていられない。
各地で被害が出始めているということで心配である。
   
晴れたら晴れたで猛暑、降ったら降ったで大雨 と、極端すぎやしないか。
中庸ってものがあるだろう。
これも環境の変化なのだとすると、本当にこの先どうなるのか不安で仕方がない。
   
さて、連日猛暑である都心は全く雨らしい雨が降っていなかった。
それなのに給水制限などもなくて不思議なカンジがしていた。
貯水池で降っていたのだろうとは分かるけど、猛暑と水不足が同時に今年起きていたらと思うと恐ろしい。
   
園芸好きな方は今年は早起きして水をやって、夕方にまた水をやって・・・と水やりに奔走した夏ではなかっただろうか。
   
散歩をしていて見かけたおじいさんは、バケツに水を汲んでひしゃくで植木鉢に水をやっていた。
ホースだと関係ないところも濡らしてしまう、つまり無駄がかなりあるが、ひしゃくでやれば狙った場所にピンポイントで水を届けるような感じだと思う。
正確で無駄のない水遣りである。
   
さらにホースだと水の勢いで土が飛んでしまったり、場合によっては枝が折れたりするが、これであればそんな心配もない。
   
節水型であり、植物にも嬉しい思いやり型の水遣りだという気がした。
   
おじいさんが語りかけるようにひとつひとつの植木鉢にひしゃくで水をやっていたのを見て、ここの植物たちはシアワセ者たちだなぁと思った。
  
    

2010年9月7日火曜日

タフなやつら
    
昨日はチリチリに日焼けしたアオキをご紹介した。
基本的に温帯の在来種は極度な暑さや寒さに弱い。
   
英語では tender plant とか言ったりするが、tender とは柔らかい、壊れやすい、傷つきやすい、もろい、といったような意味合いがある。
  
これに対して、この酷暑のなかでも嬉々として元気なやつらがいる。
   
今日、サラッとご紹介するのはオリーブ Olea europaea 、ユーカリ Eucalyptus spp、ローズマリー Rosmarinus officinalis だ。
   
それぞれちょっとした工夫というか、進化を遂げて暑さに耐えている。
   
まずそれぞれの原生地を考えると、暑いくて日差しが強いところであることが分かる。
オリーブとローズマリーは地中海地方、ユーカリはオーストラリアである。
   
そういう地域で生きていくためにどんな工夫があるかというと、まずなんといっても葉っぱを見て欲しい。
   
オリーブは細長く、硬く、ツヤツヤしている。(写真上)
ローズマリーは葉がやや巻き込むような形状で細長く、細かな毛が生えていて、白っぽい。(写真中)
ユーカリは小さくて、硬くて、ツヤツヤしていて、色もシルバーっぽい。(写真下)
   
もうお分かりだろう。
葉っぱが大きすぎると太陽光をキャッチしすぎてしまうので、やや小さくして露出部を抑えている。
  
葉が硬いこと、ツヤツヤしていることで、余分な水分の蒸散を抑えている。
   
白っぽかったり、シルバーっぽかったりすることで日光を反射する。
  
毛が生えていることで直射日光を和らげている。
  
これ以外にもありそうだが、基本筋としてこのようにして暑さの厳しい土地でも生き抜けるような工夫があるのである。
   
サボテンのトゲも葉っぱが進化したものであるという説がある。
あんなにトゲトゲの葉であれば、直射日光の影響も少ないだろうし、水分の蒸散も最低限であるに違いない。
まさに究極の暑さ対策である。
   
同様に極寒地の植生も似たところがある。
極寒地で生きている植物の代表が針葉樹であるが、書いて字のごとく葉っぱが針のような形をしている。
これも寒さにさらされる葉の面積を最小限に抑え、蒸散を少なくしようという工夫である。
   
一言で植物といっても色々あるってことである。
  
   

2010年9月6日月曜日

暑さ負け
    

異常な暑さについて、花咲ブログではしつこいほど書いている。
別にネタ切れって訳ではない。
   
気候と植生には本当に深い関係があるからして、こういう異常なときには異常なことが起きるので、それを皆様にお伝えしようと、こういう訳である。
   
昨日近所で見かけたのは 斑入りのアオキ Aucuba japonica はジャポニカっていう名前からも分かるように日本原産の潅木である。
   
主に森林地帯に分布するので、自ずと木陰に育ち、耐陰性のある植物として重宝されてきた。
   
耐陰性ってことは、そもそも日陰が得意だってことであるが、そこそこの日差しの下であっても元気に育つ。
しかし、今年の夏はそこそこの日差しどころではない。
    

炎天下にさらされたアオキの葉は哀れ、ご覧のようにチリチリと焼けてしまって、茶色くなってしまっている。
   
なんとも気の毒だ。
   
アオキはこの異常な暑さに耐えられなかった植物。
   
明日は、この暑さもなんのその、元気一杯の植物について触れてみよう。
  
   

2010年9月5日日曜日

猛暑続く・・・

本当に暑くてイヤになっちゃうね。
      
人間は暑ければクーラーを入れたり、扇子であおいだり、カキ氷を食べたり、日陰に移動したりできる。
喉が渇けば水だってポカリスエットだってビールだって飲める。
   
しかし、植物たちはそうはいかない。
    
自分の持ち場から雨の日も風の日も、そして今夏のような強い日差しが照りつける日もそこでジッと耐え忍ばなければならない。
   
考えてみればスゴイことである。
   
そんなスゴイ彼らでも限界ってものがある。
         
最近散歩をしていて、茶色く枯れた植物を見かけないだろうか?
     
例えば、上の写真のヒメシャラ Stewartia monadelpha はツバキ科の落葉樹であるがもともとは山に育っている木である。
       
株立ちのその容姿の美しさからご覧のように玄関脇あたりに植えられる木として人気がある。
   
しかし、このヒメシャラは半分くらい葉っぱが茶色くなって調子が悪そうである。
     
さらに散歩の足を延ばせば、街路樹の植え込みにあるサツキ Rhododendron indicum も茶色く変色し息も絶え絶えである。
   

このサツキってやつも元来は山奥の渓流あたりに自生していたものらしい。
    
ヒメシャラもサツキも比較的涼しい山あいに育っていたものなので、最近の暑さはかなり堪えるのだろう。
      
ご自宅のお庭にてオーストラリアの植物を中心に育てていらっしゃるカリスマ・ブロガーであるアレックスさんの9月3日の記事によれば、ジャカランダ Jacaranda も、サルスベリ Lagerstroemia も、ユーカリ Eucalyptus も元気だということだった。
     
ジャカランダは主に中南米、サルスベリは主に中国を含む熱帯地方、ユーカリはいうまでもなく主にオーストラリアに分布する。
     
中南米とかオーストラリア、さらには熱帯地方の気候を想像してもらいたい。
行ったことがなくたって 暑い というイメージは沸くと思う。
     
日本は主に温帯に属すが、南北に伸びた島国で、暖流と寒流がぶつかり合うことで色んな気候の特徴が見られる。さらに国土のおよそ70%以上が山ということで、異なる高度によってさらに複雑でユニークな気候をもたらしている。
その様々な気候が他の国になかなか見られないユニークな植生を生み出している。
    
ところがこのような暑さが常態化すれば、この暑さについてこれない植物が出てくることは想像に難くない。
      
例えばリンゴの産地として知られる信州や青森も十数年後にはリンゴはできなくなる可能性があると聞いた。
     
関東圏でマンゴーを育てる農家が出てきた。
マンゴーはインドを含む東南アジアの熱帯地方で栽培されているものだが、そこと関東圏の気候が近いものになっているということだろう。
    
恐ろしい。
樹木が枯れるのは暑さのせいばかりではない。
気候が変ることでこれまでに見られなかった害虫が住みつくようになって、それらが木の中に入り込んで水分や養分を分配する管に悪さをして、木に水や養分が行き渡らなくなって枯れる。
     
そんなことで、暑い~といって困っているのは我々だけではない。
環境が変れば、植生も変る。
植生が変れば、我々の生活も変る。
その環境を変えているのは我々人間に多くの原因がある。     
冗談じゃなく、日本もフィリピンやシンガポールのような気候になる日もそう遠くないのかもしれない。
コトは思ったよりも大きいのである。
   
   

2010年9月4日土曜日

いろはす

今日は9月4日。
 
言いたかぁないがおかしいじゃぁないか、この暑さ。
夏は暑いのは頷けるし、そうあるべきだとも思うけど、9月になってむしろ暑さは増しているような気がする。
  
調子が狂うったらありゃしない。
どうもラニャーニャとエルニーニョが一緒にやってきて起きた異常気象だとか言っているのを聞いた。
   
盆と正月が一緒に来たよう とは嬉しいことが重なって起きる様子をさしていうが、ラニャーニャとエルニーニョが一緒に来たよう とは暑くてたまらない様子をさしていうことと花咲ジジイは新たに提案したい。流行らせてくれ。
   
例えば、汗だくでラーメンをすすっている友人をつかまえて
なんだお前、ラニャーニャとエルニーニョが一緒にきたような顔してラーメン食って
などと使うとヨロシイ。
   
さて、異常気象は奥の深い話題なので、こんなブログでさらりと口にするのは無責任なのだけど、化石燃料を燃やした結果がこういった異常気象を招く一因になっているのは疑いのないところであろう。

そんな中、とある駅の改札を出たところで某飲料メーカーが販売しているペットボトル入りの水を宣伝していた。

世界を変えるプラント・ボトル
植物からできたペットボトル
と書いてある。

植物由来の素材を使うことで石油への依存を軽減できる
ガソリン換算地球40周分の環境負荷削減効果
なんだそうだ。
詳しくは いろはすのHP を見て欲しい。

そうかー役に立ってんなぁ植物。

と思う一方で、ちょっと前アメリカを中心に叫ばれたエタノールを燃料とする車の話を思い出した。
農家がエタノールの原料となるトウモロコシをガンガン育てる方向に一気に走ったために色んな弊害が出たなんてことがあった気がする。
そういえば最近エタノールで走る車の話は聞かなくなったなぁ。どうしたんだろう?

環境に良いのは良いことだけど、その一面だけを見て暴走するのは本当に危険であると思う。
エコって言葉に皆弱いけど、本当にエコなのか、エコってなんなのかといったことを考える必要は大いにある。

そうそう、この写真を撮るのは実は結構勇気がいった。
なぜなら相手は阿部ちゃんですから。 こんなヒゲ面のオッサンが阿部ちゃんの看板に向かってカメラを構えるのは本当にキワドイ。
熱心な阿部ちゃんファンのオッサンと思われるのもチト照れるし、そっちの趣味の方と思われるのも困る。

オッホン、私は広告代理店のエージェントで看板設置の状況およびマーケティングリサーチをしているのであります、というくらいのカンジで撮ってみたのだが、やっぱり人目は気になったなぁ。

2010年9月3日金曜日

円錐形の木
    

とある駅前に2本の大木があった。
   
木はキレイな円錐形をしていた。
   
そこで問題です。
この木は何の木でしょう?
   
この距離で見ただけではなかなか分かりづらいと思う。
ましてや、樹形だけで判断しようとしても、この円錐形はどうしたって人為的に作為的に刈り込まれて出来上がったものだと思われるのでヒントにはならない。
   
正解は、お馴染みのイチョウです。
   
まぁイチョウは概ね円錐形をしてはいるが、パラソルチョコのようにここまでキレイな円錐形とはちょっと違うと思う。
   
となると、この形に誰かが刈り込むなり剪定するなりしているということになる。
   
樹高約12メートル。
これだけ大きなイチョウをこういう形で維持するのはなかなか大変だと思う。
   
さて、まったくの蛇足だがつい今までテレビで高校生クイズ選手権という番組を見ていた。
たまたまチャンネルがあってしまって、ちょっと見ていたらば最後まで席を離れられなくなってしまったのだ。
   
最後は県立浦和高校 VS 私立開成高校だったのだが、決勝戦は東大生の正解率1%以下の難問というものだった。
そのなかに 生物の分類5界説の5界とは、原生生物界、菌界、植物界、動物界とあとひとつは何か? という問題があった。
   
花咲ジジイは思わずガッツポーズである。
なぜならついこの前、8月25日にシイタケについて書いたときにこの5界説について触れたからだ。
   
テレビの前で モネラ界じゃっ!! と高校生相手に絶叫した。
   
その前には日能研の取り扱った広告で函館ラ・サールの問題を正解したのは記憶にまだ新しい。
モネラ界を正解したのは開成だった。浦高の学生も花咲ブログを読んでいればひょっとしたら正解できたかもしれない。
  
どうです、花咲ブログなかなか役に立つでしょ。 
  
   

2010年9月2日木曜日

和食を食すなり
    
この前ちょっとかしこまった席がありまして、ちょっとかしこまった和食を頂戴した。
     
和食なのでお座敷に通されると、すでに一品、料理が置かれていた。
その料理がどうしても花咲ジジイの好奇心をくすぐる一品であった。
どうなっていたのかといえば、一番上の写真のように盆踊りの櫓(やぐら)のような構築物にナスが串に刺さってぶら下げられていたのである。
さらに中央にぶら下げられたナスの周りには様々な植物たちが飾られていたのである。
   
ツタの一種と思われる葉っぱ、ヒノキのような針葉樹の葉っぱ、そして赤いのはサルスベリの花である。
果たしてこのナスにはどんな意味があって、こういう盛り付けになっているのだろう??
何ががあるはずである。
    
お盆にしては、時期が相当ずれているし、秋茄子ってほどまだ秋じゃない。
何だ、何なんだ??
   
頭の中が疑問で一杯になったところで丁度仲居さんがやってきたので尋ねてみた。
   
このナスがぶら下がっているのは何か意味があるんでしょうかね?
すると仲居さんと思った方は実は女将さんで、
これは・・・・ とちょっとためらった後、 演出です とお答えになられた。
なーんだ ってちょっと拍子抜けしてしまったけど、勝手に想像を膨らませたこちらが悪い。
    
緊張が解けて、やおらこの針葉樹は何だ?と葉っぱの裏を見る。
これは以前、花咲ブログで書いたと思うが葉の裏の気孔帯がXになっていたのでサワラであると分かった。
この葉っぱなどはどこから仕入れてくるんですか? 市場ですか?
皆、うちの庭からです。
    
なるほど、暗くて庭は見渡せなかったが、色々と植わっているようであった。
   
お店側にしてみれば面倒くさい客としか言いようがないだろう。
   
その後は落ち着いて美味しく普段食べることのない繊細な料理を頂戴した。
   
    
刺し盛の皿(写真左)には、カエデ、カツラ、シソなどが飾られていた。
左のカエデの葉の横のオレンジ色のものはホオヅキで中にはハモが入っているという繊細さである。
    
松茸の土瓶蒸し(写真右)には、当たり前だが松茸、そしてギンナンなど早くも秋の味覚炸裂である。
    
ちょっと~、最近花咲ブログは食べ物の話が多いんじゃない? と苦言を呈されてもいたしかたない。
しかし、それだけ植物と食べ物とはかくも深く密接に関わっていると言いたいのである。
    
旬の魚で季節を感じるのもそうだけど、旬の野菜で季節を感じるのもまた事実。
   
実際、今日の花咲ブログで植物に関係のない記述は ハモ の箇所だけである。
   
本当、植物は我々の身近にあって欠かすことのできない存在なのである。
  
    

2010年9月1日水曜日

夏休み終了・・・
   
今日から9月。
新学期というおたくも多かったのではないだろうか。
花咲ジジイが子供のころは、宿題を先送りにしていつも8月30日と31日の2日間は泣きながら宿題をやっていたという話はこの前書いた。
この前、甥っ子のアサガオ観察記に付き合った。
   
種の観察を、ということで、甥っ子は観察ノート、クーピーペンシル(懐かしい!)、鉛筆などとともに家で育てるアサガオから種の部分を持ってやってきた。
   
ところがここで問題発生。
    
種の観察なんだけど、子房が膨らんで種がつくらている段階で、あのアサガオの黒い種がまだ期待できないシロモノを持ってきたのだ。
    
あのさー、これはさー、これから大きくなって熟すと種になるんだよ。
でもさー、これはさー、まだ熟してないの、ホラまだ緑色してるでしょ。
と説明して、近所を散歩がてら徘徊して熟したアサガオの種が採取できないか、炎天下のなか手をつないで出掛けた。
    
しばらく歩いても、なかなか見つからない。
あっ、あった!!
と思っても、それはセイヨウアサガオであって、子供のやるべき種の観察においてはまったくの別物だったりした。
セイヨウアサガオ Ipomoea tricolor といわゆるフツーのアサガオ Ipomoea nil では似て非なるものである。
しばらく歩いていて、見つからないので一旦退却して作戦を練り直そうとして家路についたとき、ちょうどとあるお宅の前に鉢植えのアサガオに幾つかの種がなっていた。
     
これだよっ!!
早速間近に観察して、少なくとも4つの実がなっていて、いずれも観察に適した成熟具合であることを確認。
   
実をササッといただいてしまおうかと悪魔がささやかなくもなかったが、いたいけない子供の手前 スミマセーン と家の方に断っていただくことにした。
家の方はとてもカンジのヨロシイ方で ドーゾドーゾ好きなだけ持っていってください と協力してくれた。
甥っ子に 「有難うは?」 とお礼を促して花咲ジジイもナイスな叔父ぶりである。
ビニール袋にアサガオの実を4つ入れて意気揚々と帰宅して、麦茶を飲みながら観察を開始した。
    
  
色は?形は?とんがったのは何本ついてる?中の種は幾つ?種は何色?種は硬い?などなど尋ねながらやるのだけど、そこは子供なのでスグに飽きてしまう。
   
よーく見て描いてごらん。
    
彼の観察を見守る。
どーにか、こーにか、描きあげると、早速遊びを始めた。
   
種を殻にひとつづつ乗せて お舟 なんだそうだ。
良いなぁ、この位の年齢に戻りたいものだよ。
   
えっ? あんまり精神年齢は変らないですって?
まぁねぇ・・・・・