2011年8月17日水曜日

南の島にて 4

南の島では、時間の流れかたが独特な気がする。

なんてことのない夕暮れ時に海をみているだけで、その表情が刻々と入れ替わる。

子供のころ、インド西部のボンベイ(現ムンバイ)に暮らしていたときに、インド洋に沈む夕日を毎日見ていたのだけど、子供心にその美しさ、神秘的なさまにため息をついたものだ。

この3枚の写真も同一日の2時間くらいの間に撮ったものだけど、まったく趣が異なる。

ビールを飲みながらこんな風景を見ていると、都会の喧騒を忘れるね。
なんともリラックスできるひとときだった。

しかし日中の陽射しの強さはハンパではなく、パラソルの下に避難していたつもりが、膝から下がはみ出ていたようで、はみ出た部分だけ真っ赤に日焼けしてしまった。
もはや「やけど」の状態で、ヒリヒリして夜も痛くて起きるほど。
恐るべし紫外線。

そんななか、南国の植物たちは強い紫外線にも負けることなく元気にしていた。

南国特有のスコールというやつか、突如黒くて厚い雲がでてきたと思ったらば、ザーッとすごい勢いで雨が降る。
そして数分後にはサッとやんだりする。
誰かが水をやらなくても、植物たち十分潤っている様子だった。

南国特有の植物も沢山あったが、その全てを同定することもできず、何枚か気付いたところで写真を撮った。

例えば、このタコノキはその名のとおりタコのように足が沢山出ている。
これは 支柱根 という根の一種で、自らを支えるために発達した根なのだ。

海沿いってこともあってスコールなどと同様、強い海風が吹いても、この支柱根でガッシリと支えているので倒れなくてすむということだ。

こんなのは都内では見掛けないなぁ。

都内でも頻繁に見掛けるのは、このランタナだろう。
最近よく見掛けるなぁと思っていたら、こういう南国の暑くて日差しの強い環境こそが彼らが好む環境なのだと分かる。

なので年々暑さが厳しくなる東京でも涼しい顔をして元気に花を咲かせているのだろう。

・・・ということで、腰を据えて長期間この場にとどまって精力的に植物観察を行えば色んな発見があると思うが、とりあえず今回はサワリ程度に留めて明日には東京に戻る予定である。

近いようで遠い南国、遠いようで近い南国。
ヒリヒリとしたスネと肩をさすりながら、通常営業に向け気合をいれる次第であります。





2 件のコメント:

kihara さんのコメント...

この風景はグアムですか?
台風もなくいい感じですね。

英国園芸も楽しく読んでますよ。

花咲ジジイ さんのコメント...

kiharaさん

さすがに世界の海を知る男ですね。

利き酒ならぬ、利き海ってやつでしょうか。