2012年6月16日土曜日

タチアオイ


梅雨真っ盛り。

シトシトと雨が降り、空はどんよりとしている。

例年よりも気温が低いような気がする。
蒸し暑いよりも過ごし易いという意味では良いが、農作物などへの影響が心配だ。

それよりもなによりも明日の天気だけはなんとかしてくれ!と祈らずにはいられない。

さて今日は6月16日。
もう6月なので春というか、初夏というか微妙なところである。

梅雨があけると「夏」という言葉が公にまかりとおるだろうから、まだ晩春といったあたりだろうか。

しかし季節は着実に進んでいるようだ。

道路の中央分離帯にはご覧のようにタチアオイ Althaea rosea が咲いているのを見かけた。

僕のなかではタチアオイは夏の花である。

それがこんなに元気に早くも咲いているとは。

タチアオイを見かけたのはここだけではない。

もっと赤いタチアオイや、真っ白のタチアオイなど、いろんなところで見かけた。

・・・ということは、すでにタチアオイの季節に突入しているということか。

毎日、朝方に寒くてタオルケットに包まって縮こまって寝ているが季節的には夏に向かって着実にすすんでいるんだなと思う。

でもやっぱりタチアオイはギラギラした強い日差しにこそ映えると思うなぁ。


2012年6月15日金曜日

富士見坂ジャンプ台にて


まずいきなり脇道に逸れるが、こんどの日曜日の天気が気になって仕方がない。

なんでか?

それは子供たちと自然観察をするという例のイベント「自分だけの植物図鑑をつくろう!!」の今年第一回目の日なのだ。

すでに下見を済ませて準備もほぼ整った。
あとは晴れることを期待するばかりである。

どうしてもこの時期は梅雨と重なってしまうので、毎度ひやひやする。

しかし昨年は梅雨だろうが、台風だろうが、イベント開催の2時間に限って晴れるという奇跡によって全ての回を予定通り行うことができた。

そしてこのイベントは今年で3年目になるが、これまで雨天中止・順延ということには至ってないのだ。

なんとかその辺りにあやかって、この日曜日を晴らすべく曇り空を見上げて祈る毎日なのである。

予報は芳しくないんでホントに困ってるんだけど、予報はアテにならん!と花咲神通力によって再び奇跡を起こそうとしております。

さてさて、今日はちょっと変わった壁面緑化(?)の話を。

世の中に富士見坂なる坂がいくつもある。
その名の通り、富士山が望める坂だったのでそんな名前がついたのだろう。

でも最近は高層ビル・マンションの建築によって富士山の見えない富士見坂が増えているらしい。
たしかこの前チラリと見たテレビでは荒川区日暮里あたりの富士見坂が「最後」の富士見坂である、というようなことをやっていた気がするので、もはやシーラカンス的な価値を持っているのかもしれない。
(未確認情報なので間違っていたらゴメンなさい)

これは豊島区にある富士見坂。

この坂がスゴイ。
まるで札幌大倉山スキージャンプ台のような長くて勾配のキツイ坂道なんであります。

ここは一方通行なのでタクシーなどでこの道を上がってくると、そのまんま「離陸」するのではないかと思うくらいだ。

自転車であれば気をつけて下ることもできるが、誰か突然飛び出してきたらば一巻の終わりなのでそんな無茶にスピードを出すこともできない。

そんな坂道のほぼ頂上にこのお宅はある。

向かって右が富士見坂で左が日無坂となり、それを分けるようにそのお宅はたたずんでいる。

敷地の先端がご覧のように尖っているので、以前から気になっていた。

気になっていたのはその敷地の形だけではない。

家を覆わんばかりにツタが生えているのだ。

横(富士見坂側)から見たって窓なんか見えやしない。


屋根もかろうじて瓦が見えるけど、油断したらアッというまにツタだらけになってしまうだろう。

このお宅は木造なのでおそらく瓦の下あたりからツタが家の屋根裏あたりまで侵食しているのではないかなと想像する。


びりびりっとツタをひっぺがそうにも、ツタには吸盤のようなもので家にシッカリとしがみついているので、ツタを力任せに取り除こうとすると壁ごと崩れかねない。

しかもアサガオのように一年で枯死してしまうといったことはなく、年々生長を続けるのだ。

甲子園のツタを思い出してもらえれば、あれだけ大きな壁を覆うツタの威力は分かってもらえるだろう。

このお宅の人はツタを歓迎しているのだろうか、それともホトホト困っているのだろうか。

それは分からない。

ツタなので、紅葉はキレイだと思う。
でもそんな呑気なことを言っていられないだろうなぁ。




2012年6月14日木曜日

白地図を緑で埋めよう


昨日はもっともらしく書いてしまったが、どんな人でも心の中に自分だけの地図帳を持っているものだと思うに至った。

そりゃそうだよね。

ただ人それぞれ尺度が違ったり、精度が違ったりするのが面白い。

昨年の大地震のときに歩いて家路についた人も多かったのではなかろうか。
でも、勤め先から歩いて家を目指すなんてことを普段しないので、いったいどちらに向かって歩けば良いのか、いったいどのくらいの距離でどのくらいの時間がかかるのか、まったくイメージが沸かなかった人もいただろう。

僕は甥っ子の「捜索」をするために自転車で都内を移動していたが、歩いている人に道を尋ねられた。
幸いに知っている方面のことだったので丁寧に答えることができた。
するとスグに別の人が道を聞いてきた。

気がつくと僕の前で3人くらいの人が道を尋ねる順番待ちをしていたのだ。

そのときに地図が頭に入っているって、なんちゅー便利なことなんだ、と痛感した。

昨日は仕事で都心にいたが、訪れた某ビルからは皇居が見下ろせた。

皇居越しにあれが武道館、法政大学、市ヶ谷の防衛庁、赤坂プリンスホテル・・・と視覚的に情報が飛び込んできて、その周辺の様子が頭にクッキリと浮かんだりした。
いやいや面白い。

スカイツリーもほとぼりが冷めたころに一度登ってみたいものだとおもう。

さて、そもそもこんな話を書いたのにはきっかけがあったのだった。

そのことを書くのをすっかり忘れてしまっていた。

実はご近所の知り合いから
「こんど子供とカイコを飼うことにしたんだけど、どこかクワが生えているところ知りませんか?」
と尋ねられたのだった。

カイコとは絹の原料になる蛾の幼虫で、やつらはクワの葉しか食べないのだ。
小学生のころ飼ったことあったなぁ。
懐かしい。

で、そのときに、「ああクワね。アソコとアノヘンに確か見かけたなぁ」と的確にクワの位置を思い出して教えてあげることができたのである。


我ながら、よく覚えていたなぁとちょっと感心した。
で昨日の話に繋がるのであった。

普段忙しいとなかなかそんな余裕はないのは分かるんだけど、それでも自分の頭の中の白地図に緑が増えていくってのも良いものだと思うんだ。




2012年6月13日水曜日

胸にきざもう植物マップ


イタドリを都内のどこで見かけたっけ・・・・

そうやって目を閉じて思考をめぐらせると、「ああ、あそこだった」とかなり具体的に思い出すことができる。

これは普段自分が散歩好きで町をよく歩くということもあるし、自転車好きで都内であればたいていの場所は自転車で移動することによるのではないかと思う。

散歩にしたって、サイクリングにしたって、漫然と歩いたりペダルをこいでいるわけではない。

常に周囲の植物に対してアンテナを高くし、何かを見つければ立ち止まったり、Uターンするといったことを惜しまない。

徒歩や自転車は、車に比べれば速度が遅いのでその分、見える景色が違う。
当たり前だが地下鉄では景色は見えない。

電車からだって、昨日書いたようにボーっと景色を眺めているというよりも、線路沿いの植栽なんかを無意識に観察している自分がいる。

自分の部屋には東京メトロで買った都内の路線図が貼ってある。

これをいつも眺めているので地図が頭に入っているし、実際に歩いたり、自転車に乗ってみると、頭の中の地図が現実と結びついてより強力な地図が頭の中に出来上がる。
ナビなんかいらないのだ。

小学生のころ担任の先生が
「地図漬けになりなさい」
と言った。

寝床やトイレなどに日本地図や世界地図を貼っておけば、知らず知らず地理が分かるようになる、という理屈だったように思う。

僕は早速これを実践し、寝床に入って寝つくまでの間に日本地図を見ては、旅をしたようなイメージを膨らませて夢を見たものだった。

3つ子の魂ではないが、今もそんなことを無意識にしていることになる。

そして、その頃と今の違いは、頭の中に構築されている地図が単なる地図ではなく、都内主要植栽地図のような植物コンシャスな地図になっていることである。

ユリノキであれば外苑東通り、アオギリであれば外苑西通り、フウであれば新青梅街道、トチノキであれば青山通りなどなど、普通の地図の上にさらに樹木や草花などのイメージが加わって思い出されるのだ。

これはある意味特殊技能かもしれないが、それだけ常日頃より植物に意識が向いているのだなと思う。

町を歩けば色んな植物に出会える。

でもどこを歩けばどんな植物に出会えるのか良く分からない人も多いだろう。

その辺りを楽しいエピソードとともにご紹介するような本書きたいものだなぁ。
どこかの出版社の方、どうでしょう、そんな本書かせてもらえませんかねぇ。



2012年6月12日火曜日

花咲根性を見よ


イタドリの恐ろしさについて書いたのは6月7日だったか。

その旺盛な繁殖力は確かに脅威である。

しかし日本ではイタドリの天敵であるイタドリマダラキジラミのお陰でまずまず均衡が保たれているというのはこの前書いたとおりである。

でもイタドリってそんなに見掛けるかしら・・・?

そう思った方は案外スルドイかもしれない。

僕自身、目をつぶってイタドリが都内のどこに生えているかつらつらと思い出すに、そう幾つも思い出せない。

これは都電荒川線の線路脇。
そうそう、こういう線路脇なんかで良く見掛けるんだよね。


今日は用事があって小田急線に乗った。

成城学園前駅で降りたかった。

僕が小田急線沿線に住んでいた昔は各停、準急、急行などロマンスカー以外は何でも成城学園前駅には停車した。
なので、なんの迷いもなく新宿から発車寸前の電車に飛び乗った。

下北沢で停まって、次は成城学園前のはず。

車窓から千歳船橋近辺を通過するのが見えたので降車する準備をするために席を立った。

成城学園前駅が近づいてくる・・・・・
そして車両はスピードを一切緩めることなく成城学園前駅を通過した。

!!!!なんだー!!!??

どうやら僕の知らないうちに成城学園前駅を通過するダイヤができたらしい。
困った。

じゃぁ、次の登戸で降りてUターンするしかあるまい。
やれやれ・・・

そう思っていたらば登戸も通過。

いったい何が起きているのだ?
電車の運転手が心臓発作でも起こしたのか?

イヤ、どうやら快速急行とかいう電車に乗っているらしい。
しかも新百合ヶ丘まで停まらないらしい。

幸いに時間に余裕をもって家を出たので遅刻はせずにすみそうだ。
しかし、お昼は「椿」というとんかつやさんで・・・と思っていた目論見が見事に破綻した。

あっ、話が随分逸れてしまった。

実はまったく停まる気配のない小田急線快速急行の車窓から外の景色を焦りつつ眺めていたのだけど、イタドリは目に入らなかった。

その代わりに圧倒的に目に付いたのはクズだった。

そうなんだよねー、クズもなかなかの問題児なんだよねー。

間違った電車に乗って焦っても、楽しみにしていたとんかつを逸しても、こうやって植物観察する姿勢は常に失わない。

我ながらなかなか見上げた花咲根性である。



2012年6月11日月曜日

ワイルドな家


昨日は壁面緑化について書いた。

一言で壁面緑化といっても、いろんなタイプがあるし、何を植えるかによっても随分印象が違うものだ。

昨日のフィカスは生長力旺盛で果たしてコントロールが効くか心配だ、なんてことを書いたのだけど、それはどんなカンジかと言えば、こんなカンジであります。

建物の壁ほぼ一面にフィカスがぐわーっと育っている。

お隣の壁にも一部侵食しているのが分かるだろう。


肝心のこのお宅のドアもスッカリ覆われてしまっていて、かろうじて郵便受けだけが認識できる。

これで扉の開閉をちゃんとできているのだろうか?

よくよく見ればこの壁には窓がない。

もともとあったのだけどフィカスに覆われて見えなくなったのか?
でも、家主の方はまんざらでもないようで、フィカスがへばりつきやすいように、目立たないけどネットを壁沿いに施している。

これだけ生長すると根元がどうなっているのか気になる。


根元はたったこれだけだけど、幹はそこそこ太い。
5~10年くらい経っているだろうか。

でも根っこ近くの幹が押したせいだろうか、コンクリートにひびが入っている。

恐るべし、植物の生命力。

そうやって考えると、昨日の所沢駅の壁面緑化のケースでは根っこがそれほど大きく育つことができないので、フィカスもそんなに悪さをしないかもしれない、と思い直さないでもない。

根元には
「新宿緑のカーテンプロジェクト」
という立て札がさしてあった。

やっぱり意図的に壁をフィカスで覆おうという確信犯だな。

緑の家ってなかなかワイルドで面白いぜぇ~。

 

2012年6月10日日曜日

所沢駅壁面緑化考


これは何でしょう?

一見して植物であることは分かる。
しかし尋ねたいのはソコではない。

びっしりと隙間なく植物が密生している。
そしてそれが縞模様に規則性をもって並んでいる。

これはいわゆる壁面緑化なんであります。

最近はこの壁面緑化を色んなところで色んなパターンで見掛けるようになった。

ここは埼玉県所沢駅。
最近、駅舎が新しくなったようで、その壁面にご覧のようなタペストリーのような壁面緑化が施されているのだ。


赤いポツポツが見えるのはヒューケラというやつで和名をツボサンゴという。
下のほうに見える茶色い葉もヒューケラの別品種のもの。

別に枯れてしまって茶色いのではなくて、こういう変わった葉の色を楽しむ植物で最近結構流行っている。

そのヒューケラとヒューケラの間にある緑のものはフィカスといってクワ科の植物である。
フィカスは壁一面にびっしりと張り付くように生えるので、家の塀なんかでもよく見掛ける。

さて出来上がったばかりの新駅舎。
そして隙間のない緑のタペストリーのような壁面緑化。

なんら問題がないように見えるが、僕は一抹の不安を覚える。

何でか?

なぜならこの壁面緑化は今すでに100%の仕上がり具合だからだ。

もちろん新しい駅舎ができて、皆が注目するので壁面緑化も隙間なく見栄えが良い方がいいに決まっている。

でも待って。
植物は生長するのだ。

今、もうすでに100%なんだから、これから太陽の光を浴びてどんどん生長して120%、150%となっていくのは目に見えている。

とくにフィカスの生長が気になる。

彼らは放っておけば大きな壁だって覆い尽くすだけの潜在力を持っている。

今はフィカスとヒューケラが縞模様を織り成しているけど、フィカスの方が圧倒的に旺盛な成長力を持っているので、早晩ヒューケラを駆逐して縞模様は見えなくなってしまうと思う。

しかも今は駅の壁の「額縁」にキレイにおさまっているけど、この額縁から飛び出して駅の壁にテリトリーを広げるのではないかと思う。

それを防ぐにはこまめな剪定しかない。

ちょっとはみ出したらすかさず切る。
そういうマメマメしさがなければ、この額縁を維持するのはなかなか難しいだろうなぁ。

自分だったら、駅舎をフィカスで覆ってグリーンビルにしたいのでなければこの植栽は選ばないと思うが、すでにこういう植栽が出来上がっているので、今後どうなるのか機会があればときどき訪れてフィカスの生長ぶりを見てみたいと思う。

それともう一点付け加えるならば、工事引渡し時に100%を求めるか、どうかという議論もある。

植物は生長するものなので、そのあたりの「生長しろ」を確保してあげるのが植物にとっては配慮があるといえる。

しかしながら今回のような商業施設の場合は、いつの時点であっても見栄えのする100%が求められるという事情も十分理解できる。

この辺が植物と人間のあいだにある大きなジレンマなんであります。



2012年6月9日土曜日

六甲山にて


というわけで昨日は日帰りで大阪に出掛けた。

仕事そのものは午後からだったので、ちょっと早めに大阪に乗り込んで、足を伸ばしてお昼頃に六甲山にいた。

祖父母の家が神戸にあり、さらに自分も神戸生まれなものだから六甲山、神戸界隈にはちょっと愛着がある。
残念ながら祖父母は他界し、神戸の家はもうなくなってしまったのだけど、やはりときどき訪れたくなる特別な場所なのである。

昨日は仕事だったので、山登りをするような格好・装備ではなかったがゆっくりと六甲の山を歩いて下った。

最近は本当に忙しくて山歩きはしたくてもなかなか叶わない。
軽く歩いた程度だったけど、やっぱり緑に囲まれた山は良いなぁと実感した。

まだ春だったのでセミなどの鳴き声は聞かれず、静かな山だった。

夏になればまさにセミ時雨といった風情でうるさいくらい。
でも、ここで聞こえるヒグラシの鳴き声が大好きで、またそんな季節になったら戻ってきたいと思った。

植物だって、サスガに山だけあって都会で見かけないような興味深いものが沢山目に入ってくる。

特に樹木が面白い。
オニグルミ、ヤマウルシなどの木にアケビが巻きついていたりするのだけど、これは誰かが植えたものではなく自然の所作なのだと思うと「どうやってここに?」「いつからここに?」と訊ねたくなる。

虫の声はしなかったが、沢ではせせらぎの涼しげな音がする。
「六甲の天然水」なんて売っているくらいだから水が豊かなのだろう。

歩いていても誰にも会わない。
ときおり車が追い越していくだけ。

ふと足元をみると小さな花が群生していた。



おおっ、エリゲロン Erigeron じゃないか。
サスガにこれは誰かがこの辺にタネを蒔いたのかな。

でも雑草としてそこいらじゅうで見掛けるハルジオン Erigeron philadelphics だってエリゲロンなので、こうやって野生化しているのも不思議じゃぁないか。

短い時間だけど久し振りに山を歩いてリフレッシュできた。

串カツも食べたことだし、また新たな気持ちで頑張ろう。



2012年6月8日金曜日

東京へ向かう新幹線で健康について考える


こんばんは。

今、新大阪から東京へ向けてのぞみに乗り込んだ。

予報どおりに雨が降っている。

大阪ってあまり詳しくは分からないけど、旅気分にもなれる面白い場所だと思う。
予告どおり、二度漬けお断りの串カツ屋さんで大阪を味わった。

大阪駅の地下街にある串カツ屋さんで、座って往来を眺めているとせわしく家路を急ぐ雑踏がBGMのように心地良い。

さて、新幹線に乗車してちょっと時間があるので、最近身の回りに起きた大事件(自分にとってのネ)について通常花咲ブログとは離れて書いてみようかなと思う。

それは何かといえば虫歯である。

自慢になるが、僕には虫歯が一本もなかった。
子供の頃には数回歯医者に通ったことがあるが、永久歯にはえ変わってからというもの歯医者さんとは無縁の暮らしを送ってきた。

海外にしばらく滞在していたときも歯医者には行ったことがない。
これはとても有難いことである。

恐らく生まれつきの遺伝的な要素があるのだと思う。

でもそれに甘んじることなく、日本に帰ってきてからは3~4ヶ月に一回は歯医者さんに通ってクリーニングをしてもらっていた。
これは保険が効かず自費になるが、虫歯を早期発見できるし、歯のメンテナンスをすることでより長い期間健康な歯で人生を送れる。
入歯だ、インプラントだといって、多額の治療費を払うくらいなら定期的に自費でもメンテナンスをしたほうが良いという価値観からだった。

そしてその日は訪れた・・・

この前、クリーニングに行くちょうど前日に奥歯に何やら引っ掛かりを感じたので、それを歯科衛生士の方に相談した。
すると、それは虫歯であるということが判明。

歯を削ってかぶせモノをしたほうが良いということになった。

かぶせるものの材質などによって値段が変わってくるが、ここは自分のカラダの一部なのでケチるまいと思って一番良さげなものをお願いすることにした。

そしてその値段を聞いて思わず声が裏返ってしまった。

あえてこの場では具体的な金額には触れないが、瞳孔が一瞬開いてしまったほどだった。

でも後には引けずにそれをお願いすることにした。

車で車検だなんだといって大金を払うことを考えれば自分のカラダの一部なので高くはない!と言いきかせることにした。

患部を削って、型をとる。
そしてかぶせる。

と、都合2回通うことになった。

この前が第一回目だった。

歯医者さんに掛かるなんて何十年ぶりだろうか。

正直かなり緊張した。

驚いたのは麻酔。

子供の頃の記憶として歯の麻酔はハンパなく痛いというものがあった。
しかしその歯医者さんの場合、針が極細なのだと思うが全く痛くなかった。

麻酔注射のあと
「痛かったら押して下さいねぇ」
と言われてボタンを手渡されて治療がはじまった。

きゅい~~ん というイヤ~な音がして歯を削っていく。
瞬間、背筋が寒くなるような痛みが走る。

しかしこれはボタンを押す程度の痛みなのか、我慢すべき痛みなのかが全く分からない。
とにかく寒気のするイヤ~な痛みなのだ。

すると先生が「どうですか、痛いですか?」と聞いてくれたので「ええ、ちょっと」と自己主張することができた。

麻酔の注射を追加でしてもらったらば痛みは感じないようになった。

それからはきゅい~~ん、きゅい~~んと暫くのあいだ歯を削りまくった(気がした)。

口をゆすいでと言われてゆすいだ後に舌で患部に触れてみると、歯がごっそりと削られてしまっていた。

まぁ、歯医者に通いなれていないのと、自分の舌で感じたことなのでかなり大袈裟であるとは思うけど。

親からもらった大切な自分の歯が電動ヤスリで今は随分削り取られてしまったのだ、という後戻りのできないコトの重大さにエラく落ち込んでしまった。

これまで健康にやってきたので、それを当たり前に思って親からもらったカラダだなんて思ったことはなかったけど、歯医者さんの施術台の上でそんな感情がこみ上げてきたのは不思議なことだった。

今はイレズミの是非が大阪を中心に議論になっているが、歯ごときでこんなにブルーになるんだからイレズミなんて絶対ムリ。

そういえば数年前に腹の具合が変になったので、お尻からファイバースコープを入れて検査してもらったことがある。
下剤でお腹の中を空っぽにしてから大腸の様子を見ていく。

そのお医者さんはモニターを一緒に見ながら解説してくれるのだが、改めて見る自分の大腸はピンク色でキレイだった。
同時に、僕が早食いしたり、大食いしたりして無茶をしても大腸、小腸、十二指腸辺りが頑張って僕が咀嚼する代わりにけなげに頑張ってくれているんだなぁと思ったら、「もう早食いはやめよう」「もうバカ食いはやめよう」と思うようになった。

今回歯医者さんに40年振りくらいにいって治療をしてもらって、これまで以上に歯をいたわろうという気持ちが沸き起こったことは言うまでもない。

読んでいて「なんだバカバカしい」と思われた方も多いかと思うが、自分にとってはかなり深刻で重大な出来事だったのだ。

仮に埋めてもらった歯を来週はちゃんと入替えてもらうことになっている。

健康あっての仕事、人生である。
健康でなければ花咲ブログなんて呑気に書いていられない。

改めて健康について考えさせられる一件でありました。



日帰り大阪


こんにちは

現在、東海道新幹線のぞみに乗車し、西へ向かっております。

進行方向にむかって右側、すなわち山側の窓側に陣取っているのですが富士山はあいにく雲に隠れて見えず。

日帰り出張ってことで今日中には東京に戻るのですが、仕事とはいえ久し振りの関西訪問にちょとだけ興奮しております。

天気予報によると今日の大阪は午後から天気が崩れるようですが、街路樹なんかも含めて東京との違いなども見つけられれば面白いな、と思っております。

夜の新大阪駅で出発前に串かつを食べて帰るのだ、とそこだけはキッチリ決めてある花咲的出張のお知らせでした。




2012年6月7日木曜日

イタドリの恐怖



昨晩仕事をしていて、コーヒーが飲みたくなった。
キッチンでお湯を沸かしている間にちょっとだけテレビのスイッチを入れた。


すると画面では
「植物に家をのっとられた話」
といったかんじの海外の話題を取り上げていた。


申し上げているようにお湯を沸かす間に何気なく見ただけなので詳細はちょっと怪しいのだけど。


その話によればこういうことのようだった。


イギリス人のある家族が住宅を購入した。
ところが家の周りにはイタドリが繁茂していて、その勢いがすさまじくて床を突き破って家の中にまではびこる始末。
色々手を尽くしたがどうにも対処しようがなくて困り果てている・・・。


イタドリ Fallopia japonica をご存知か?
japonicaっていう学名からも日本原産ではないかと想像される。


このイタドリをなめてはいけない。
何でかというと、その繁殖力がハンパではなく、油断するとあっというまにイタドリだらけになる可能性がある。


彼らは地下茎を土中にはりめぐらせてそのテリトリーを広げていくので、地上に見える部分を幾ら刈ったところで根本的な解決にはならず、すぐにまた不死身のごとくよみがえってくるのだ。


この辺はこの前書いたミントもそうだし、ドクダミ、スギナ、タケ、ササ、ヒルガオなどなど厄介者の共通事項である。


イタドリの写真が手元にないか見ていたらば、たまたまケンブリッジ大学植物園に「植えられている」イタドリの写真があった。
男性の正面にある彼の背丈よりも高い植物がイタドリである。
ここは植物園なので、イタドリを知ってもらうため、あるいは植物コレクションとして「保有」しているのだ。


イギリスではイタドリのことを Japanese Knot Weed といって恐れている。


なんていったってコントロールが効かないのだ。


一説にはイギリスではイタドリによって道路の舗装が痛んだり、壁が押されて倒れたりといった被害額の合計が200億円を超えるのだという。


除草剤などはあまり効かない。
除草剤が効くのは地上部が主なので、地下茎を広くはりめぐらせているイタドリにとっては痛くも痒くもないのだ。


しかしイタドリがそんなに問題児なのに、日本ではそれほど騒がれないのは何故だろう?


答えは、イタドリの天敵が日本にいるからである。


イタドリの天敵とはイタドリマダラキジラミというカメムシみたいな虫で、イタドリから樹液を吸い上げて枯らしてしまう。


日本にはこのイタドリマダラキジラミが存在するので、イタドリが程よく抑制されて均衡を保っているのだ。


ところがイギリスにはこのイタドリマダラキジラミがいない。
となるとイタドリ天国である。


彼らは生長し放題、生長しまくるのだ。


イギリスでは深刻な社会問題となり、あの手この手でなんとかイタドリを駆逐しようとしたが効果がない。
苦肉の策として日本からイタドリマダラキジラミを輸入することを決めたのだ。


しかしコトはそんなに単純ではない。


イタドリマダラキジラミを入れたことで英国の他の生態系に影響が出ないのか?


そのあたりも英国政府は慎重に実験を繰り返して安全性を確認してイタドリマダラキジラミの輸入に踏み切ったのだという。


もともとは英国にない珍しい植物ということで日本からわざわざ持ち帰ったイタドリ。
持ち帰ったのはシーボルトであると昨日のテレビでは言っていたけど、その辺はちょっと疑問だけど・・・。


珍しいからといって自然に逆らうとこういう結末が待っていることもあるというお話。


昨日の青い花も自然にはない珍しさを追い求めた「ロマン」のある話ではあったが、どういう結末が将来待ち受けているのかは誰も知らない。



2012年6月6日水曜日

青い花をさがして・・・


あらかじめ申し上げておいてから今日のブログを書こうと思うが、決して何かや誰かを批判しているのではなく、あくまでも個人的な感想を述べてみようということで大意はないのでご承知おきを。

今日の産経新聞の第一面に
神秘の青いダリア
という見出しでダリアのカラー写真が載っていたのだが気付いた人はいるだろうか。

ネット版に写真も載っているのでそちらも参照されたい。

で、僕はどう感じたかというと
「これは青いっていうのだろうか??」
という単純な疑問。

世間とのしがらみがない小学生なんかであればもっと大胆な疑問を投げかけてくるかもしれない。

自分でも花の写真をよく撮るので分かるけど、青い花って見た目どおりに写真で表現するのはなかなか難しい。
上のオオイヌノフグリだって、実際はもっと青いが、写真を見るとやや紫っぽい。

そんな事情を割り引いたとしても、新聞の一面にあったダリアは僕の目には青く見えなかった。

もともとダリアには青い花を咲かせる品種はないが、ツユクサの遺伝子を組み込んで青いダリアを創りだしたという。

なんか聞いたことがあるな。
そう青いバラも、青いカーネーションも似たような手段で創られたのではなかったか。

さらには同じく産経新聞、今年5月10日(木)にもサントリーと新潟県が青いユリを開発したという記事があった。

そもそも疑問なのは何で青い花が創りたいのか?ということなんだけど。

珍しいものが好きだから。
端的に言えばそんなところなのだろうか。

なんで自然界にある色ではダメなんだろうか?
園芸品種には別の性質をもつ花同士を交配させて新たな品種を創り出すことは昔からある。

でもそれは雄しべの花粉を雌しべにつけて(受粉)、実をつけてタネを採って、それを蒔いて出てきた花の色がどうだって話で、ある意味想定範囲内で起きることだと思う。

そういった技術を農作物に応用して我々の食生活も随分豊かになったわけだ。

でも観賞用に自然界にないものを、遺伝子を組み換えてまで創る意図というのは一体どこにあるのだろうか?

結構な時間、手間、費用、設備などを投じて「青い××が出来ました!!」といって見てみると、それはそれほど青くなかったりする。

発表する側としても「これを青い××として発表して良いものだろうか?」という躊躇いはないのだろうか。

つくづく不毛なことをしているように思えて仕方がないのだけど。

ちょっと哲学的になってしまうが、自然界にある色や形などは神様がこだわりにこだわってデザインして、それぞれに与えられたものだと思う。
それを「珍しいから」といって遺伝子をチョイチョイといじって別のものを創ろうというのは、何か間違っていやしないだろうか。

あっ、これはあくまでも個人的な雑感ですよ。



2012年6月5日火曜日

マッチ、それとも・・・


これは一体何でしょう?

そう、誰が見たってマッチでしょ。

ところがギッチョン、これはマッチではございません。

チェルシーフラワーショウに行くと色んなものを配布している。

ショウガーデンの解説をしたパンフレットが代表的なもので、それぞれのショウガーデンを深く知りたい人は、それぞれのショウガーデンで配っているパンフレットは必須だ。

それ以外にも販促品的なものもあるし、商品サンプルなんかもある。


このマッチのようなものはフランスの自動車メーカーであるルノーがスポンサーとなっているショウガーデンで貰った。


最初に見たときはマッチだと思って、喫煙しない者として厄介なものを貰ってしまったと思った。


でも改めてジックリ見てみるとどうやらマッチのようでマッチでないということが分かった。


これはナント、植物のタネが付いた栽培セットのようなものだったのだ。


説明によれば
1 Prepare a suitable container with compost
2 Firm down and water generously with a fine spray
3 Leave to soak for thirty minutes
4 Break off sticks carefully
5 Push each stick point down into the compost to the depth line indicated
とある。


えっ、良く分からないですって?
そういう場合は、是非とも 「実践、楽しく学べる園芸英語」 にご参加いただきたい。
こういったトピックスを楽しく扱っていますので。


因みにこれを日本語にすると
1 適当なコンテナ(植木鉢)とコンポストを用意します
2 コンポストを上から押付けて、細かい霧状の水をたっぷりやります
3 水がよく染込むまでおよそ30分待ちます
4 (マッチのように見える)このスティックを丁寧に一本づつ取り出します
5 それぞれのスティックを線のあるところまでコンポストに挿し込みます


というカンジになるだろうか。


ともあれ、このマッチのような通常リンが付いている部分に花のタネがついていて、これを湿った土に挿せば花が咲きますよ、ってことだ。


最近は花のタネを配っているのを良く見掛けるが、配り方ひとつで随分斬新で面白いものに変わるというのはなかなか興味深いと思うけどどうでしょう。


2012年6月4日月曜日

連続技


昨日のブログは「夜中のラブレター」的というか、ちょっとセンチメンタル的で今更読み返すとちょっと恥ずかしい。

「イギリスには感動がある」なんて大言壮語してしまったが、感動は実は「旅」にあるのだ。
そう、そっちの方が合っていると思う。
「旅には感動がある」にこの場を借りて修正させていただきたい。

あっ、ご存知かと思うが「夜中のラブレター」ってのは、夜一人でラブレターを書いていると感情がエラく盛り上がってしまって大袈裟なことを書いてしまうのだけど、翌朝改めて読み返すと「よくぞこんなことを・・・」と赤面してしまうような文章のことを指す。

ブログも書く時間帯、そのときの体調や気分によってかなり違いがあるものである。

さてさて、今日はやや時期を逸した話題を。

この前表参道を歩いていたらば、真っ赤なサフィニアがズラーっと並んでいた。

プランターには
花参道2012
赤い花で日本を元気に!
という札がみえる。

どうも種苗会社サントリーフラワーズ社の協力で行われたデモンストレーションのようだ。

赤いサフィニア一種類のみが長方形のプランターに入れられて延々と続く。

正直サフィニアという花はありきたりといえばありきたり。
価格も低めだし、目新しさはあまり感じないかもしれない。

しかしどうです。
これだけの株が整然と並んで続くさまは、なかなか壮観ではありませんか。

園芸で植物を効果的に見せる場合に幾つかのセオリーやテクニックがある。
そのうちのひとつが「連続」というものだが、まさにこれは連続の効果そのものだと思う。

近くて見るとそれほどでもないが、遠目に見るとこの赤もなかなかビビッドな赤でハッとなる。
花壇のなかに咲いているツツジのピンクと比べてみると面白いだろう。


時期を逸した話題というのは、このディスプレイは5月15日までだったのだ。

折角置いたんだからもうちょっと置いておいてくれれば良いのに。
水遣りや、花がら摘みなど管理が大変なのかな。

いずれにしてもこうやって街に花がある風景ってのは良いものだね。