渋柿は渋い。
でもひとたび干すと様相は一変する。
甘い。
干し柿の甘さ(糖度)はメロンやブドウよりも高いと言われている。
あんなに渋いのが、干すだけでこれだけ甘くなるというのは本当に不思議。
そしてもっと不思議なのは「最初に干し柿に気付いた人」のこと。
渋い→不味い→廃棄
そんな図式で落着しそうなところを、渋い→不味い→干す、と誰が気付いたのだろう?
誰かが教えてくれたのか?
干せば甘みが増すなんてものを他に知らない。
コーヒーを最初に飲んだ人も、ビールを最初に飲んだ人も、あんなに苦いものを慣れる前の一発目から「ウマイ!!」と思えたのだろうか。
キノコも食べられるものと、中毒を引き起こすものがある。
マツタケに行き着くまでに何人命を落としたことだろうか。
ある意味、懲りない生き物である、人間というものは。
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