香港の話をもう少し。
もちろん植物目線でね。
申し上げているように香港は東京よりも蒸し暑かった。
その分、空港、ホテル、レストランは「バカ」みたいに冷えていた。
かいた汗はみるみる引いていき、スグに肌寒く感じるようになる。
香港人のガイドさんが言っていたけど、彼はこの夏日本に来たときに冷房温度が26度とか27度、はたまた28度設定になっていることに驚き、そして汗をかいたらしい。
おりしも日本では省エネが声高に叫ばれ、どこでもエアコン設定温度を上げて節電だったものね。
僕はこれは良いことだと思う。
もちろん節電面でもそうだけど、健康面においても冷やし過ぎというのはいかがなものかと思う。
さてそれはそれとして、一歩外に出れば亜熱帯もどきに蒸し暑さが。
それに適した植物たちが元気に育っている。
その代表格が先日書いたガジュマル。
それ以外にも「南国」を感じさせてくれる植物たちがここそこに。
一見してすぐに何だか名前が分かるものもあれば、分からないものもある。
とにかく独特なんであります。
これは Bauhinia blakeana というマメ科の木。
これは Plumeria というキョウチクトウ科の花。
日本語でもプルメリアっていうでしょ。
さらにこれはストレチア Strelitzia 別名、極楽鳥花ね。
あまり馴染みのないのが Lagerstroemia speciosa という木だけど、中国語では「大花紫薇」と書き、さらに英語表記では Queen Crape Myrtle となるらしい。
日本語では「バナバ」といってサルスベリの仲間らしいが、聞いたことがない。
本当に独特なんだよなぁ。
それで思い出したのがキューガーデンのガラス温室のひとつであるパームハウス。
パームハウスでは、まさにこういった地方の植物をコレクションしている。
そして在学中には植物同定試験があって、パームハウスの植物たちも一通り覚えた。
悲しいかなそのほとんどはすでに忘却の彼方であるが、それでも幾つかはちゃんと覚えている。
香港の町を歩きながら、独特の植生を観察しつつ、キューガーデンのパームハウスに思いを馳せた。
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